ホメロス風讃歌 · Homeric Hymns
第3歌 アポロン讃歌
Homeric Hymn 3 to Apollo
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
底本
Anonymous. Hesiod, The Homeric Hymns and Homerica. Evelyn-White, Hugh G., editor. London: William Heinmann; New York: The Macmillan Co., 1914.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)
元ファイル: urn:cts:greekLit:tlg0013.tlg003.perseus-grc2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 6 件・原文 2 件を修正
反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 8 件
日本語訳を再翻訳したチャンク:1
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、ギリシア神話の光と予言の神アポロンの誕生と、彼の神殿および神託所の設立を歌った叙事詩的な讃歌です。作品は大きく二つの部分に分かれており、前半では母レトが誕生の地を求めて彷徨った末にデロス島でアポロンを出産する経緯と、島での華やかな祭典が描かれます。後半では、成長したアポロンが自身の神託所を設立するためにギリシア各地を巡り、パルナッソス山の麓クリサの地を選び出す旅が描かれます。彼はその地を脅かす大蛇を退治して「ピュト」の地名の起源を作り、さらにクレータ人の船乗りたちをイルカの姿で導いて自身の神殿の神官に任命します。最後は、神官たちに対して不毛の地での暮らしを保証し、神殿の掟を守るよう諭すことで締めくくられます。
目次
8 チャンク
引用方式:line
- §1-69
アポロンへの賛美とレトのデロス島探訪
アポロンが誕生した際の神々の畏怖と、母レトが彼の出産のために安住の地を求めて各地を遍歴した末にデロス島へ至る過程、およびレトとデロス島との間での神殿建立に関する対話が描かれる。
- §70-137
レトの誓いとアポロンの誕生および神託の宣言
デロス島はアポロン誕生後の荒廃を恐れるがレトの固い誓いで安堵し、お産の女神が駆けつけてアポロンが誕生する。誕生したアポロンは神託を授ける自身の使命を宣言する。
- §138-208
デロス島の祭典とアポロンのオリュンポス登攀
アポロン誕生後のデロス島の繁栄と、島に集うイオニア人の祭典、そしてアポロンがオリンポスに上り神々と楽しむ様子が歌われます。
- §209-278
アポロンの神託所探訪とテルプーサの計略
アポロンが神託所設立にふさわしい土地を求めてギリシア各地を旅する様子が描かれる。最終的に彼は湧水地テルプーサに至るが、そこを守るニュンペーは自分の名声を保つために、アポロンを騙してパルナッソス山麓のクリサへと彼を誘う。
- §279-345
クリサでの神殿造営と大蛇退治
アポロンはパルナッソス山の下のクリサに神殿の礎を据え、そこを神託所とする。その地にあった泉の巨大な雌蛇をアポロンが退治するが、この蛇はかつてヘラがゼウスへの怒りから一人で産み落とした怪物テュパオンを育てたものであった。
- §346-414
テルプーサへの報復とクレータ船の拿捕
ヘラはテュパオンを産み、アポロンに退治された大蛇に預ける。アポロンは大蛇を退治して「ピュト」の地名の起源を作り、その後自分を欺いたテルプーサの泉を岩で埋めてから、神殿の神官とするためにクレータ人の船をイルカの姿で捕らえる。
- §415-482
クリサ到着とクレータ人の神官任命
アポロンの導きによってクレータ人の船はクリサの港に到着する。アポロンは星、次いで若者の姿となって彼らの前に現れ、自らの正体を明かして彼らを神殿の神官に任命する。
- §483-546
デルピニオスの祭壇とクレータ人への戒め
アポロンがクレータ人たちに船を陸揚げして祭壇を築き、自身をデルピニオスとして祀るよう命じ、彼らはそれに従う。パルナソスの神殿に到着後、不毛の地での生計を懸念する彼らに対し、アポロンは神殿の参拝客がもたらす豊かな供物によって暮らせると告げ、掟を守るよう戒める。
