Humanitext Reader

ユスティニアヌス1世 · 学説彙纂 §40.9.11.pr-40.9.11.1

自治市や国庫を害する奴隷解放の無効要件

6533 / 9271 箇所 · ラテン語

要旨

自治市や国庫を害するための奴隷解放は無効とされるが、国庫への債務者が解放を行う場合、それが無効となるのは支払能力を欠きかつ詐害の意図があった場合に限られることを説明する。

[MARCIANUS libro tertio decimo institutionum. ] §40.9.11.prIn fraudem ciuitatium manumissi ad libertatem non ueniunt, ut senatus censuit.
[マルキアヌス『法学提要』第13巻] 元老院が議決したように、自治市共同体を害するために解放された者たちは、自由を得られない。
§40.9.11.1Sed nec in fraudem fisci datas libertates procedere principalibus constitutionibus cauetur.
しかしまた、国庫を害するために与えられた自由が効力を生じないことも、皇帝憲章によって規定されている。
sed diui fratres rescripserunt, non utique, si debitor fisci manumiserit, libertates impediuntur, sed ita, si, cum non erat soluendo, in fraudem manumisit.
しかし、神君たる兄弟皇帝は次のように勅答された。 すなわち、国庫の債務者が解放したからといって必ずしも自由が妨げられるわけではなく、支払能力がなかったときに、害する意図をもって解放したならば妨げられるのである。

語釈・文法注

  1. 40.9.11.prciuitatium — ciuitas の複数属格。ここではローマ市民共同体そのものではなく、地方の自治市(municipia や coloniae)などの都市共同体を指す。
  2. 40.9.11.1diui fratres — 「神君たる兄弟」は、共同皇帝であったマルクス・アウレリウス・アントニヌス(在位161-180年)とルキウス・ウェルス(在位161-169年)を指す、当時の法学文献における定型表現。
  3. 40.9.11.1non utique... sed ita, si... — 「必ずしも〜ではなく、〜の場合にのみ…である」という限定的な解釈を示す。後半の si 節には impediuntur(妨げられる)が省略されている。

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ユスティニアヌス1世, 学説彙纂 §40.9.11.pr-40.9.11.1. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi2806.phi002.humanitext-lat1:40.9.11.pr-40.9.11.1

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訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。