Humanitext Reader

キケロ · アッティクス宛書簡 §14.4.1

情勢への懸念と3月のイードゥスの慰め

387 / 461 箇所 · ラテン語

要旨

キケロは、カエサル暗殺後の緊迫した国内外の政治情勢への懸念を吐露しつつも、「3月のイードゥス」の偉業を慰めとし、アッティクスに頻繁な文通を続けるよう促している。

§14.4.1numquid putas me Lanuvi? ac ego te istic cotidie aliquid novi suspicor.
君は私がラヌウィウムにいるとでも思っているのか。 一方私は、そこにいる君が毎日何か新しいことを知るのではないかと思っている。
tument negotia.
情勢は緊迫している。
nam cum Matius, quid censes ceteros? equidem doleo, quod numquam in ulla civitate accidit non una cum libertate rem publicam reciperatam.
というのも、マティウスでああなのだから、他の者たちはどうだと思うかね。 いかなる国家においても、自由の回復と同時に国家が回復されないなどということはかつて起こったことがないのに、私は実に痛惜している。
horribile est quae loquantur, quae minitentur.
彼らが何を語り、何を脅迫しているかは、恐ろしいほどだ。
ac vereor Gallica etiam bella, ipse Sextus quo evadat.
また、私はガリアでの戦争や、セクストゥス自身がどうなるかも恐れている。
sed omnia licet concurrant, Idus Martiae consolantur.
しかし、たとえあらゆる災厄が押し寄せようとも、3月のイードゥスが慰めとなってくれる。
nostri autem ἥρωεσ, quod per ipsos confici potuit, gloriosissime et magnificentissime confecerunt;
他方、我々の英雄たちは、自らの手で成し遂げ得たことを、この上なく栄光に満ち、壮麗にやり遂げた。
reliquae res opes et copias desiderant, quas nullas habemus.
残された事柄は資金や兵力を必要としているが、我々にはそれが全くないのだ。
haec ego ad te.
私から君へは、これだけだ。
tu, si quid novi (nam cotidie aliquid exspecto), confestim ad me et, si novi nihil, nostro more tamen ne patiamur intermitti litterulas.
君のほうは、もし何か新しいことがあれば(毎日何かを期待しているのだから)、すぐに私へ知らせてくれ。 そして、もし新しいことが何もなくても、我々の習慣に従って、手紙のやり取りが途絶えるのを許さないようにしよう。
equidem non committam.
私としては、そんな怠慢は決してしない。

語釈・文法注

  1. §14.4.1Lanuvi — 固有名詞 Lanuvium(ラヌウィウム)の地格(locative)で、「ラヌウィウムに」を意味する。存在動詞 esse の省略を伴う。
  2. §14.4.1nam cum Matius, quid censes ceteros? — 極端な省略(ellipsis)表現。cum 節には loquatur(語る)や sentiat(思う)などの動詞が省略され、主節でも対格 ceteros の後に不定詞(facere や loqui など)が省略されている。
  3. §14.4.1quod numquam in ulla civitate accidit non una cum libertate rem publicam reciperatam. — 非人称動詞 accidit(起こる)の主語として、対格不定詞句 rem publicam reciperatam [esse](あるいは名詞+完了受動分詞の構成で「国家が回復されたこと」)が機能している。「自由の獲得と同時ではない形での国家の回復」がいかなる国でも起こったことがないという、現状への不満と嘆きを表す。
  4. §14.4.1licet concurrant — 動詞 licet は接続法現在(ここでは concurrant)を伴い、「たとえ〜だとしても(although/even if)」という譲歩節を導く接続詞として機能している。
  5. §14.4.1quod per ipsos confici potuit — 関係代名詞 quod(中性・単数・対格)が導く関係節で、主節の主動詞 confecerunt(成し遂げた)の直接目的語。「彼ら自身によって達成され得たこと」を意味する。
  6. §14.4.1equidem non committam. — 動詞 committam(犯す、許す)の後に、ut 節(ut intermittantur など)が省略された慣用表現。「手紙の往来が途絶えるような過ちを私は決して犯さない」という強い決意を表す。

この箇所を引用する

キケロ, アッティクス宛書簡 §14.4.1. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi0474.phi057.humanitext-lat1:14.4.1

AIによる草稿訳である旨と閲覧日を添えてください。

訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。