Humanitext Reader

キケロ · 縁者・友人宛書簡 §3.2.1-3.2.2

アッピウスへの属州引き渡しと配慮の要請

41 / 413 箇所 · ラテン語

要旨

意に反して属州への赴任が決まったものの、前任者たる相手への深い信頼が唯一の慰めであることを語り、自身の諸事情(利益)への配慮と、属州の円滑な引き渡しを懇願している。

§3.2.1Cum et contra voluntatem meam et praeter opinionem accidisset, ut mihi cum imperio in provinciam proficisci necesse esset, in multis et variis molestiis cogitationibusque meis haec una consolatio occurrebat, quod neque tibi amicior, quam ego sum, quisquam posset succedere neque ego ab ullo provinciam accipere, qui mallet eam quam maxime mihi aptam explicatamque tradere.
\n私の意志に反し、また予想に反して、私が命令権を帯びて属州へと出発せねばならない事態が生じました時、多くの様々な苦労や懸念の中にあった私にとって、次のことだけが唯一の慰めとして思い浮かびました。 すなわち、私以上にあなたに対して好意的な者は誰も後任として就くことはできず、また私も、属州をできる限り私に適し、かつ整えられた状態で引き渡すことをこれほど望んでくれるような人物からは、誰からも受け取ることができないだろう、ということです。
quod si tu quoque eandem de mea voluntate erga te spem habes, ea te profecto numquam fallet.
そして、もしあなたもまた、あなたに対する私の好意について同様の期待を抱いてくださるなら、その期待があなたを裏切ることは決してありません。
A te maximo opere pro nostra summa coniunctione tuaque singulari humanitate etiam atque etiam quaeso et peto ut, quibuscumque rebus poteris (poteris autem plurimis), prospicias et consulas rationibus meis.
私たちのこの上ない親密さと、あなたの並外れた思いやりに免じて、私はあなたに、ごく強く、繰り返し乞い、求めます。 あなたがどのような手段によってであれ(そしてあなたは非常に多くの手段によってそれが可能でしょうが)、私の利益に配慮し、心を砕いてくださることを。
§3.2.2vides ex senatus consulto provinciam esse habendam.
\n\n元老院決議によって、属州が保持されねばならないことはご存じの通りです。
si eam, quod eius facere potueris, quam expeditissimam mihi tradideris, facilior erit mihi quasi decursus mei temporis.
もしあなたが、ご自身にできる限り、その属州をきわめて障害のない状態で私に引き渡してくださるなら、私にとって私の任期の言わば経過はより容易なものとなるでしょう。
quid in eo genere efficere possis, tui consili est;
この種のことにおいてあなたが何をなしうるかは、あなたの判断にゆだねられています。
ego te, quod tibi veniet in mentem mea interesse, valde rogo.
私は、私の利益になるとあなたの心に浮かぶであろうことを、あなたに強く求めます。
pluribus verbis ad te scriberem, si aut tua humanitas longiorem orationem exspectaret aut id fieri nostra amicitia pateretur aut res verba desideraret ac non pro se ipsa loqueretur.
もし、あなたの思いやりがより長い言葉を必要としているのでも、私たちの友情がそうすることを許すのでも、あるいは事態が言葉を求めておらず、それ自体で自ら語っているのでもないならば、私はあなたにもっと多くの言葉で書いていることでしょう。
hoc velim tibi persuadeas, si rationibus meis provisum a te esse intellexero, magnam te ex eo et perpetuam voluptatem esse capturum.
あなたが私の利益のために配慮してくれたと私が知るなら、あなたはそれから大きくて永続的な喜びを得ることになるだろうと、どうか確信してください。
vale.
お元気で。

語釈・文法注

  1. §3.2.1quod — 先行する指示代名詞 haec (haec una consolatio) の内容を具体的に説明する同格の名詞節を導く接続詞。
  2. §3.2.1quod si — 接合的関係代名詞 quod(中性単数対格)が条件接続詞 si と結合したもので、「そしてもし」「しかしもし」と訳される。文頭で前文との緊密な接続を示す。
  3. §3.2.2quod eius facere potueris — 制限的な関係節。「あなたがそのうちでなしうる限りにおいて」を意味する慣用表現。eius は部分属格で、先行詞(ここでは属州に関する事柄や文脈全体の範囲)を指し、quod にかかっている。
  4. §3.2.2tui consili est — 所有または性質を表す属格 tui consili(あなたの判断・思慮)が、コピュラ est とともに用いられて「あなたの判断にゆだねられている」「あなたの考慮すべきことである」という性質・所有の述語属格として機能している。
  5. §3.2.2mea interesse — 非人称動詞 interesse は「(人)の利益に関わる、重要である」を意味する。利益を受ける者が一人称・二人称の単数の場合、属格ではなく、所有代名詞の奪格女性単数形に由来する mea, tua が用いられる。ここでは mea(私の利益に関わること)が従属節内で機能している。

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キケロ, 縁者・友人宛書簡 §3.2.1-3.2.2. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi0474.phi056.humanitext-lat1:3.2.1-3.2.2

AIによる草稿訳である旨と閲覧日を添えてください。

訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。