Humanitext Reader

キケロ · 縁者・友人宛書簡 §16.17.1-16.17.2

ティロの言葉遣いへの批評と旅程の通知

406 / 413 箇所 · ラテン語

要旨

キケロはティロが自らの手紙を編纂しようとしていることを見抜き、ティロのラテン語の誤用(fideliterの不適切な使用)をユーモラスに指摘しつつ、自身の予定とティロの健康への気遣いを伝える。

§16.17.1video quid agas;
私があなたの企てていることを見抜いていないとでも思うかね。
tuas quoque epistulas vis referri in volumina.
あなたも自分の手紙を巻の中に収録させたいのだね。
sed heus tu, qui kanw/n esse meorum scriptorum soles, unde illud tam a)/kuron 'valetudini fideliter inserviendo'? unde in istum locum 'fideliter' venit? cui verbo domicilium est proprium in officio, migrationes in alienum multae;
だが、おい、私の著作の規準(カノーン)たるおまえが、あの「健康に忠実に仕えることによって」という、ひどく不適切な(アキュロン)表現をどこから持ってきたのだ。 あの場所にどうして「忠実に」などという言葉が入り込んだのだ。 この言葉の本来の居場所は義務(オッフィキウム)の中にあるが、他への移住(転用)も数多くある。
nam et doctrina et domus et ars et ager etiam.
教えも、家も、技術も、そして土地でさえも「忠実な(フィデリス)」と言われうるのだから。
'fidelis' dici potest, ut sit, quo modo Theophrasto placet, verecunda tralatio.
それは、テオプラストスが好むような、控えめな比喩となるためのことだが。
sed haec coram.
だが、これについては直接会って話そう。
§16.17.2Demetrius venit ad me a quo quidem comitatu a)fwmi/lhsa satis scite.
デメトリウスが私のところへやって来たが、私は彼の同伴を実に巧みに断った。
tu eum videlicet non potuisti videre.
おまえは明らかに彼に会うことができなかったのだね。
cras aderit;
彼は明日そちらに行く。
videbis igitur;
だから会うことになるだろう。
nam ego hinc perendie mane cogito.
私はここを明後日の朝に出発するつもりだからだ。
valetudo tua me valde sollicitat;
おまえの健康状態が私をひどく心配させている。
sed inservi et fac omnia.
だが、健康の維持に努め、できる限りのことをしなさい。
tum te mecum esse, tum mihi cumulatissime satis facere putato.
そのとき、おまえは私と一緒にいるのであり、私をこの上なく満足させているのだと考えなさい。
Cuspio quod operam dedisti mihi gratum est;
クスピウスのために骨を折ってくれたことは、私にとって嬉しいことだ。
valde enim eius causa volo.
私は彼のことを心から応援しているのだから。
vale.
健やかに。

語釈・文法注

  1. 16.17.1cui verbo — 関係代名詞 cui は、形容詞 proprium に係るとも(「その語に固有の」)、est とともに所有の与格(「その語には〜がある」)とも解釈できる。文脈上はどちらでも意味は同じだが、本来の「住処(domicilium)」が「義務(officio)」にあることを述べている。
  2. 16.17.1ut sit, quo modo Theophrasto placet, verecunda tralatio — `ut sit` は目的節(「〜となるように」)であり、`tralatio`(比喩・隠喩)を補語とする。`quo modo Theophrasto placet`(テオプラストスが好むように)は、アリストテレスの弟子テオプラストスが修辞学において、大胆すぎる比喩(ここでは非情物に対する fidelis の適用)を和らげるために「控えめな比喩(verecunda metaphor)」にすることを推奨した学説を踏まえている。
  3. 16.17.2cogito — 思考を表す動詞 `cogito` が、ここでは「(ここから出発する)予定である」という意味で、`proficisci` や `abire` などの移動を表す不定詞を省略した形で使われている。書簡体ではこのような移動動詞の省略は頻出する。
  4. 16.17.2tum te mecum esse, tum mihi cumulatissime satis facere putato — 命令動詞 `putato`(二人称単数未来命令形)が、二つの対格不定詞句 `te mecum esse` と `te... satis facere` を目的語として従えている。`tum... tum...` は「そのときには〜であり、またそのときには〜である」と並列している。

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キケロ, 縁者・友人宛書簡 §16.17.1-16.17.2. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi0474.phi056.humanitext-lat1:16.17.1-16.17.2

AIによる草稿訳である旨と閲覧日を添えてください。

訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。