Humanitext Reader

キケロ · 縁者・友人宛書簡 §12.6.1-12.6.2

ムティナの危機とカッシウスへの備えの要請

272 / 413 箇所 · ラテン語

要旨

キケロはカッシウスに対し、使者ストラボの誠実さを伝えて状況の報告を委ねるとともに、ムティナでのデキムス・ブルトゥスの戦況が極めて緊迫しており、今後の国家の命運がカッシウスとブルトゥスに懸かっていることを強調して万全の備えを促す。

§12.6.1qui status rerum fuerit tum cum has litteras dedi scire poteris ex C. Titio Strabone, viro bono et optime de re p. sentiente;
私がこの手紙を出した時にどのような情勢であったかは、善良な人物であり国家に対してきわめて誠実な考えを持っているガイウス・ティティウス・ストラボから知ることができるだろう。
nam quid dicam 'cupidissimo tui, qui domo et fortunis relictis ad te potissimum profectus sit? itaque eum tibi ne commendo quidem;
というのも、家も財産も投げ打って、他ならぬあなたのもとへと出発した彼のことを、あえて「あなたを熱烈に支持している」などと言う必要があろうか。 それゆえ、私は彼をあなたに推薦することさえしない。
adventus ipsius ad te satis eum commendabit.
彼自身があなたのもとへ到着することそれ自体が、彼を十分に推薦することになるだろう。
§12.6.2tu velim sic existimes tibique persuadeas, omne perfugium bonorum in te et Bruto esse positum, si, quod nolim, adversi quid evenerit.
もし、そのようなことがないよう望むが、何か不都合なことが起こったならば、善き人々にとってのすべての避難所はあなたとブルトゥスにかかっていると、あなたには考え、また納得してほしい。
res, cum haec scribebam, erat in extremum adducta discrimen;
状況は、私がこれを書いている時点で極限の危機に追い込まれていた。
Brutus enim Mutinae vix iam sustinebat.
というのも、ブルトゥスはムティナでもはや辛うじて持ちこたえている状態だからである。
qui si conservatus erit, vicimus;
もし彼が救われるならば、私たちは勝利したことになる。
sin, quod di omen avertant! omnis omnium cursus est ad vos.
しかしもしそうでなければ――神々がその不吉な兆しを払い除けてくださるように! ――すべての人のすべての進路はあなた方へと向かう。
proinde fac animum tantum habeas tantumque apparatum quanto opus est ad universam rem p reciperandam.
それゆえ、国家全体を取り戻すために必要とされるだけの、それほどの大いなる勇気とそれほどの準備を整えるようにしてほしい。
vale.
さらば。

語釈・文法注

  1. §12.6.1qui status rerum fuerit — 間接疑問節を形成しており、動詞は完了接続法 `fuerit`。主節の動詞 `poteris`(未来形)から見て過去の事実、あるいは手紙の執筆時点における状態(書簡完了としての基準)を示している。
  2. §12.6.1cupidissimo tui — 形容詞 `cupidus` が引き起こす目的格的属格として、人称代名詞の属格形 `tui` が使われている。「あなたを熱望する者、あなたを熱烈に支持する者」の意。
  3. §12.6.2si, quod nolim, adversi quid evenerit — `quod nolim` は「そうではないことを望むが」という控えめな願望を表す接続法現在(挿入句)。`adversi quid` は部分属格であり、「不都合なこと(adversum)の何か(quid)」を意味する。条件節の動詞 `evenerit` は未来完了形であり、帰結節の不定詞句(現在形 `esse positum`)に先立って生じる未来の事象を表す。
  4. §12.6.2qui si conservatus erit, vicimus — `qui` は文頭の連結の関係代名詞で、前文の `Brutus` を指す。条件節は未来完了 `conservatus erit` を用いるのに対し、帰結節の `vicimus` は完了直説法。これは未来に起こるであろう勝利の確実性を、すでに実現した事実として力強く表現する修辞的語法(修辞的完了)である。

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キケロ, 縁者・友人宛書簡 §12.6.1-12.6.2. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi0474.phi056.humanitext-lat1:12.6.1-12.6.2

AIによる草稿訳である旨と閲覧日を添えてください。

訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。