Humanitext Reader

キケロ · 縁者・友人宛書簡 §1.10.1

レントゥルスへの謝意とローマ帰還の促し

20 / 413 箇所 · ラテン語

要旨

キケロは受取人のためにレントゥルスへ感謝を伝えたこと、また手紙のやり取りを終えて早くローマに戻るよう促していることを述べ、アプリアの田舎に長居して世間から孤立しないよう冗談を交えて勧めている。

§1.10.1cur enim tibi hoc non gratificer nescio, praesertim cum his temporibus audacia pro sapientia liceat uti Lentulo nostro egi per litteras tuo nomine gratias diligenter.
なぜ私があなたのためにこの好意を施さないのか、私にはわかりません。 とりわけ、この時代には知恵の代わりに大胆さを用いることが許されているのですから。 私たちのレントゥルスには、あなたの名において、手紙を通じて念入りにお礼を述べておきました。
sed tu velim desinas iam nostris litteris uti et nos aliquando revisas et ibi malis esse, ubi aliquo numero sis, quam istic, ubi solus sapere videare.
しかし私は、あなたがもう私たちの手紙に頼るのをやめて、そろそろ私たちを再び訪ね、自分が何らかの重きを置かれている場所にいることを、そちらで一人だけ賢者であるかのように見られていることよりも好んでほしいと思います。
quamquam, qui istinc veniunt, partim te superbum esse dicunt, quod nihil respondeas, partim contumeliosum, quod male respondeas.
もっとも、そちらからやって来る人々は、ある者はあなたが何も返事をしないので傲慢だと言い、またある者はあなたが不適切な返事をするので無礼だと言っています。
sed iam cupio tecum coram iocari;
しかし、私はもうあなたと直接会って冗談を言い合いたいのです。
qua re fac ut quam primum venias neque in Apuliam tuam accedas, ut possimus salvum venisse gaudere;
ですから、できるだけ早くやって来て、あなたのプーリアには立ち寄らないようにしてください。 私たちが、あなたが無事に戻ってきたことを喜べるように。
nam illo si veneris, tu, ut Vlixes, cognosces tuorum neminem.
というのも、もしあなたがそちらに行ってしまったら、あなたはウリクセスのように、身内の者を誰も見分けることができなくなるでしょうから。

語釈・文法注

  1. 1.10.1gratificer — 接続法現在活動態一人称単数。直接疑問文に準ずる「なぜ〜しないでおられようか」という熟慮の接続法、あるいは「なぜ〜しないのかわからない」という間接疑問節内での潜在・熟慮の用法。
  2. 1.10.1aliquo numero sis — 記述の奪格 *aliquo numero* を伴う *esse* で「いくらかの価値がある」「ひとかどの人物である」「一目置かれている」という定型的な表現。
  3. 1.10.1tu, ut Vlixes, cognosces tuorum neminem — 『オデュッセイア』の主人公が帰郷した際の描写を念頭に置いたユーモラスな比喩。長らく都会(ローマ)を離れて田舎(アプリア)に隠棲していると、かつての友人や身内を誰も認識できなくなる(あるいはお互い見知らぬ他人のようになってしまう)という警告を冗談混じりに述べている。

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キケロ, 縁者・友人宛書簡 §1.10.1. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi0474.phi056.humanitext-lat1:1.10.1

AIによる草稿訳である旨と閲覧日を添えてください。

訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。