Humanitext Reader

テレンティウス · ポルミオ §933c-1001

ポルミオの脅迫とナウシストラタの呼び出し

19 / 20 箇所 · ラテン語

要旨

ポルミオはクレメスの隠し子の秘密を暴露すると脅して形勢を逆転させ、老人たちの必死の抵抗を排して、ついに彼の妻ナウシストラタを大声で呼び出す。

§933cUt filius §934Cum illa habitet apud te; hoc vestrum consilium fuit.
「お前の息子が彼女とともにあなたの家で暮らすこと、これがあなた方の計画だったのだ。
§935Quaeso, quid narras?
」デミポ:「頼むから、何を言っているんだ?
§935bQuin tu mihi argentum cedo.
」「それより、私に金を返しなさい。
§936Immo vero uxorem tu cedo.
」ポルミオ:「いや、むしろあなたこそ妻を引き渡しなさい。
§936bIn ius ambula.
」デミポ:「裁判所へ行け。
§937In ius? enimvero si porro esse odiosi pergitis—
」ポルミオ:「裁判へ?
§938Quid facies?
しかし本当に、もしあなた方がこれ以上うるさくし続けるつもりなら――」デミポ:「何をするつもりだ?
§938bEgone? Vos me indotatis modo
」ポルミオ:「私がですか?
§939Patrocinari fortasse arbitramini:
あなた方は、私が持参金のない女たちだけを擁護するのだと、おそらく今思っておられるのでしょう。
§940Etiam dotatis soleo.
持参金のある女たちも、私はいつも擁護しているのですよ。
§940bQuid id nostra?
」クレメス:「それが我々と何の関係がある?
§940cNihil.
」ポルミオ:「何でもありません。
§941Hic quandam noram cuius vir uxorem —
」「ここで私はある女性を知っていました。
§941bHem.
彼女の夫は、妻を――」クレメス:「うっ。
§941cQuid est?
」デミポ:「何だ?
§942Lemni habuit aliam:—
」ポルミオ:「レムノス島にもう一人の妻を持っていました――」クレメス:「私はおしまいだ。
§942bNullus sum.
」ポルミオ:「その女との間に娘をもうけ、その子を密かに育てています。
§942cex qua filiam §943Suscepit; et eam clam educat.
」クレメス:「私は葬られたも同然だ。
§943bSepultus sum.
」ポルミオ:「このことをまさに私は、今すぐあの奥方にすべて話して聞かせましょう。
§944Haec adeo ego illi iam denarrabo.
」クレメス:「頼むから、しないでくれ。
§944bObsecro,
」ポルミオ:「おや、あなたがその人でしたか?
§945Ne facias. §945bOh, tune is eras? Ut ludos facit.
何とも面白いことをなさる。
§946Missum te facimus.
」デミポ:「お前を放免してやろう。
§946bFabulae.
」ポルミオ:「たわ言ですね。
§946cQuid vis tibi?
」デミポ:「お前は何を望んでいるのだ?
§947Argentum quod habes condonamus te.
」「お前が持っているあの金は、お前にくれてやる。
§947bAudio.
」ポルミオ:「聞こえていますよ。
§948Quid vos, malum, ergo me sic ludificamini, §949Inepti, vestra puerili sententia?
」「それなら一体全体、なぜあなた方は私をこのように愚弄するのですか、愚か者どもめ、あなた方の子供じみた考えで?
§950"Nolo, volo: volo, nolo rursum: cedo, cape.
」「『嫌だ、やっぱり欲しい。 欲しい、嫌だ、またやっぱり嫌だ。 よこせ、受け取れ。
§951Quod dictum, indictum est: quod modo erat ratum, irritum est. "
』」「『言ったことは言わなかったことに。 さっき決定したことは無効に。
§952Quo pacto aut unde haec hic rescivit?
』」クレメス:「どうやって、あるいはどこから、こいつはこれらのことを知ったのだ?
§952bNescio;
」デミポ:「わからん。
§953Nisi me dixisse nemini id certo scio.
ただ、私がそれを誰にも言わなかったことだけは確かだ。
§954Monstri, ita me Di ament, simile.
」クレメス:「神々に愛されますように、本当に不可思議なことだ。
§954bInieci scrupulum.
」ポルミオ:「不安の種を植え付けてやったぞ。
§954cHem.
」クレメス:「はあ。
§955Hicine ut a nobis hoc tantum argenti auferat,
」デミポ:「こいつが我々からこれほどの大金を奪い去り、こんなにも公然と嘲笑うなどということがあってたまるか?
§956Tam aperte irridens? Emori hercle satius est.
ヘラクレスにかけて、死ぬ方がましだ。
§957Animo virili praesentique ut sis para:
」「男らしく、毅然とした心を持つように覚悟を決めよ。
§958Vides tuum peccatum esse clatum foras;
」「お前の過ちが外に漏れてしまったのが見えるだろう。
§959Neque iam id celare posse te uxorem tuam.
」「そして、もうそれをお前の妻に隠し通すことはできないということも。
§960Nunc quod ipsa ex aliis auditura sit, Chreme, §961Id nosmet ipsos indicare placabilius est.
」「クレメス、今や彼女が他から聞くことになるであろうことを、我々自身が告白する方が、なだめやすいのだ。
§962Tum hunc impuratum poterimus nostro modo §963Ulcisci.
」「そうすれば、この不潔な奴を我々のやり方で仕返しすることができるだろう。
§963bAtat, nisi inihi prospicio, haereo.
」ポルミオ:「おっと、もし用心しなければ、窮地に陥るな。
§964Hi gladiatorio animo ad me affectant viam.
」「こいつらは決死の覚悟で、私に向かって進んできている。
§965At vereor ut placari possit.
」クレメス:「だが、彼女がなだめられ得るかどうか心配だ。
§965bBono animo es.
」デミポ:「心配するな。
§966Ego redigam vos in gratiam, hoc fretus, Chreme, §967Quum e medio excessit unde haec suscepta est tibi.
」「クレメス、お前がその娘をもうけた相手がこの世を去っているということを頼みにして、私があなた方を和解させてみせよう。
§968Itane agitis mecum? Satis astute aggredimini.
」ポルミオ:「私に対してそう出るか? 実に巧妙に仕掛けてくるな。
§969Non hercle ex re istius me instigasti, Demipho.
」「デミポ、ヘラクレスにかけて、お前が私を駆り立てたのは、あいつの利益にはらんぞ。
§970Ain tu? Ubi quae libitum fuerit peregre feceris,
」「本気で言っているのか?
§971Neque huius sis veritus feminae primariae, §972Quin novo modo ei faceres contumeliam, §973Venias mihi precibus lautum peccatum tuum?
海外で好きなことをやりたい放題やって、この第一流の婦人を敬いもせず、前代未聞の方法で彼女を侮辱しておきながら、今さら懇願して自分の過ちを洗い流そうとやって来るのか?
§974Hisce ego illlam dictis ita tibi incensam dabo
」「これらの言葉で、私は彼女をお前に向けて激怒させてみせる。
§975Ut ne restinguas lacrimis si exstillaveris.
お前が涙を流し尽くしたとしても、消し止められないほどにな。
§976Malum quod isti Di Deaeque omnes duiut.
」デミポ:「神々、女神たちすべてが、あいつに災いを与えてくださるように。
§977Tantane affectum quenquam esse hominem audacia?
」「人間がこれほどまでのずうずうしさに冒されているということがあり得るか?
§978Non hoc publicitus scelus hinc deportarier §979In solas terras?
」「この悪党は公の力で、ここから無人の地へと追放されるべきではないのか?
§979bIn id redactus sum loci §980Ut quid agam cum illo nesciam prorsum.
」クレメス:「私は、こいつをどう扱えばよいのか全くわからないほどの窮地に追い込まれてしまった。
§980bEgo scio:
」デミポ:「私は知っている。
§981In ius eamus.
」「裁判所へ行こう。
§981bIn ius? huc, si quid libet.
」ポルミオ:「裁判へ? もしお望みなら、こちらへどうぞ。
§982Assequere ac retine, dum ego huc servos evoco.
」デミポ:「こいつを追いかけて引き留めておけ、私がここに奴隷たちを呼び出す間。
§983Enim solus nequeo: accurre huc.
」クレメス:「だが、一人では無理だ! こっちへ走ってきてくれ!
§983bUna iniuria est §984Tecum.
」ポルミオ:「お前の分の不法行為が一つあるぞ、お前との間に。
§984bLege agito ergo.
」デミポ:「それなら法律に従って訴えるがいい。
§984cAltera est tecum, Chreme.
」ポルミオ:「もう一つは、クレメス、お前との間にあるぞ。
§985Rape hunc.
」デミポ:「こいつをひっ捕らえろ。
§985bItane agitis? enimvero voce est opus.
」ポルミオ:「そう来るか? それなら本当に大声を出す必要があるな。
§986Nausistrata, exi.
」「ナウシストラタ、出てきてくれ!
§986bOs opprime.
」デミポ:「口を塞げ!
§986cImpurum vide, §987Quantum valet.
」「見ろ、この汚らわしい奴の力がどれほど強いか。
§987bNausistrata, inquam.
」ポルミオ:「ナウシストラタ、と言っているんだ!
§987cNon taces?
」クレメス:「黙らないか!
§988Taceam?
」ポルミオ:「黙れだと?
§988bNisi sequitur, pugnos in ventrem ingere.
」デミポ:「もしついて来ないなら、腹に拳を叩き込め!
§989Vel oculum exclude: est ubi vos ulciscar probe.
」ポルミオ:「目玉をえぐり出してもいいぞ。 お前たちにたっぷり仕返しをする機会があるのだから。
§990Quis nominat me?
」ナウシストラタ:「誰が私の名前を呼んでいるの?
§990bHem.
」クレメス:「あっ。
§990cQuid istuc turbae est, obsecro, §991Mi vir?
」ナウシストラタ:「これは一体どういう騒ぎなの、あなた?
§991bEhem, quid nunc obstipuisti?
」ポルミオ:「おや、どうして今、呆然としているんだ?
§991cQuis hic homo est?
」ナウシストラタ:「この人は誰?
§992Non mihi respondes?
」「私に答えてくれないの?
§992bHicine ut tibi respondeat, §993Qui hercle ubi sit nescit?
」ポルミオ:「こいつがあなたに答えられるはずがないでしょう、ヘラクレスにかけて、自分がどこにいるのかさえ分かっていないのだから。
§993bCave isti quicquam creduas.
」クレメス:「あいつの言うことを決して信じるな。
§994Abi, tange: si non totus friget, me enica.
」ポルミオ:「行って、触ってみてください。 もし彼が全身冷たくなっていないなら、私を殺してもいいですよ。
§995Nihil est.
」クレメス:「何でもないんだ。
§995bQuid ergo est? quid istic narrat?
」ナウシストラタ:「では、何なの? あの人は何を話しているの?
§995cIam scies: §996Ausculta.
」ポルミオ:「すぐに分かりますよ。 よく聞いてください。
§996bPergin credere?
」クレメス:「まだあいつを信じるのか?
§996cQuid ego, obsecro, §997Huic credam qui nihil dixit?
」ナウシストラタ:「一体全体、まだ何も言っていない人の何を信じろと言うの?
§997bDelirat miser §998Timore.
」クレメス:「この憐れな奴は、恐怖で頭がおかしくているんだ。
§998bNon pol temere est quod tu tam times.
」ナウシストラタ:「ポルクスにかけて、あなたがこれほど恐れているのは、わけがないことではないわ。
§999Ego timeo?
」クレメス:「私が恐れているだと?
§999bRecte sane: quando nihil times,
」ポルミオ:「その通り。
§1000Et hoc nihil est quod ego dico, tu narra.
お前が何も恐れていなくて、私の言うことが何でもないことなら、お前から話しなさい。
§1000bScelus!
」デミポ:「悪党め!
§1001Tibi narret?
」クレメス:「お前に話せというのか? 」

語釈・文法注

  1. 940bnostra — 動詞 refert(または interest)の省略。refert とともに用いられる一人称複数所有代名詞女性単数奪格(歴史的には meā や nostrā などの形式が固定化したもの)。quid id nostra [refert]? で「それが我々に何の関係があるのか」という意味になる。
  2. 947condonamus te — 動詞 condonare(免除する、贈る)は、古典期には一般に aliquid alicui condonare(人に物を与える/免除する)という形をとるが、ここでは古ラテン語的な用法として、人 te(対格)と物 quod habes(関係節内の対格)の二重対格をとっている。
  3. 955Hicine ut — ut +接続法現在(auferat)による憤慨や強い疑問を表す独立文。疑問の小辞 -ne を伴い、「こいつが……奪い去るということがあってたまるか」という強い反語的否定を意味する。
  4. 970Ubi ... venias — 長大な反語文の骨格は、主節の venias(接続法現在、非難を表す独立文「お前がやって来るというのか」)に対し、従属節の Ubi ... feceris(接続法完了、「海外で好き勝手なことをしたとき」)および neque ... sis veritus(接続法完了、「敬いもせず」)が条件・時として掛かっている。さらに veritus には quin ... faceres(……することを躊躇わずに/侮辱を加えておきながら)が後続する。
  5. 974incensam dabo — dare +完了受動分詞の構成は、単なる未来時制 incendam(怒らせるだろう)に比して、動作の完了や結果の状態を極めて強く、かつ決定的に引き起こすことを意味する。初期ラテン語や喜劇の口語表現に特有の迂言法。

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テレンティウス, ポルミオ §933c-1001. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi0134.phi004.humanitext-lat2:933c-1001

AIによる草稿訳である旨と閲覧日を添えてください。

訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。