- 底本
- Terence. Publii Terentii Comoediae Sex. Parry, Edward St. John, editor. London: Whittaker and Co.; George Bell, 1857.
- 翻訳
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- 言語
- 日本語 · English · 简体中文 · 한국어
- CTS URN
- urn:cts:latinLit:phi0134.phi004.humanitext-lat2:933c-1001
- 出力
- Humanitext Reader · reader.humanitext.ai · 2026-10-27
ポルミオはクレメスの隠し子の秘密を暴露すると脅して形勢を逆転させ、老人たちの必死の抵抗を排して、ついに彼の妻ナウシストラタを大声で呼び出す。
Ut filius
「お前の息子が
Cum illa habitet apud te; hoc vestrum consilium fuit.
彼女とともにあなたの家で暮らすこと、これがあなた方の計画だったのだ。」
Quaeso, quid narras?
デミポ:「頼むから、何を言っているんだ?」
Quin tu mihi argentum cedo.
「それより、私に金を返しなさい。」
Immo vero uxorem tu cedo.
ポルミオ:「いや、むしろあなたこそ妻を引き渡しなさい。」
In ius ambula.
デミポ:「裁判所へ行け。」
In ius? enimvero si porro esse odiosi pergitis—
ポルミオ:「裁判へ?しかし本当に、もしあなた方がこれ以上うるさくし続けるつもりなら――」
Quid facies?
デミポ:「何をするつもりだ?」
Egone? Vos me indotatis modo
ポルミオ:「私がですか?あなた方は、私が持参金のない女たちだけを
Patrocinari fortasse arbitramini:
擁護するのだと、おそらく今思っておられるのでしょう。
Etiam dotatis soleo.
持参金のある女たちも、私はいつも擁護しているのですよ。」
Quid id nostra?1
クレメス:「それが我々と何の関係がある?」
Nihil.
ポルミオ:「何でもありません。」
Hic quandam noram cuius vir uxorem —
「ここで私はある女性を知っていました。彼女の夫は、妻を――」
Hem.
クレメス:「うっ。」
Quid est?
デミポ:「何だ?」
Lemni habuit aliam:—
ポルミオ:「レムノス島にもう一人の妻を持っていました――」
Nullus sum.
クレメス:「私はおしまいだ。」
ex qua filiam
ポルミオ:「その女との間に娘を
Suscepit; et eam clam educat.
もうけ、その子を密かに育てています。」
Sepultus sum.
クレメス:「私は葬られたも同然だ。」
Haec adeo ego illi iam denarrabo.
ポルミオ:「このことをまさに私は、今すぐあの奥方にすべて話して聞かせましょう。」
Obsecro,
クレメス:「頼むから、
Ne facias.
しないでくれ。」
Oh, tune is eras? Ut ludos facit.
ポルミオ:「おや、あなたがその人でしたか?何とも面白いことをなさる。」
Missum te facimus.
デミポ:「お前を放免してやろう。」
Fabulae.
ポルミオ:「たわ言ですね。」
Quid vis tibi?
デミポ:「お前は何を望んでいるのだ?」
Argentum quod habes condonamus te.2
「お前が持っているあの金は、お前にくれてやる。」
Audio.
ポルミオ:「聞こえていますよ。」
Quid vos, malum, ergo me sic ludificamini,
「それなら一体全体、なぜあなた方は私をこのように愚弄するのですか、
Inepti, vestra puerili sententia?
愚か者どもめ、あなた方の子供じみた考えで?」
"Nolo, volo: volo, nolo rursum: cedo, cape.
「『嫌だ、やっぱり欲しい。欲しい、嫌だ、またやっぱり嫌だ。よこせ、受け取れ。』」
Quod dictum, indictum est: quod modo erat ratum, irritum est."
「『言ったことは言わなかったことに。さっき決定したことは無効に。』」
Quo pacto aut unde haec hic rescivit?
クレメス:「どうやって、あるいはどこから、こいつはこれらのことを知ったのだ?」
Nescio;
デミポ:「わからん。
Nisi me dixisse nemini id certo scio.
ただ、私がそれを誰にも言わなかったことだけは確かだ。」
Monstri, ita me Di ament, simile.
クレメス:「神々に愛されますように、本当に不可思議なことだ。」
Inieci scrupulum.
ポルミオ:「不安の種を植え付けてやったぞ。」
Hem.
クレメス:「はあ。」
Hicine ut3 a nobis hoc tantum argenti auferat,
デミポ:「こいつが我々からこれほどの大金を奪い去り、
Tam aperte irridens? Emori hercle satius est.
こんなにも公然と嘲笑うなどということがあってたまるか?ヘラクレスにかけて、死ぬ方がましだ。」
Animo virili praesentique ut sis para:
「男らしく、毅然とした心を持つように覚悟を決めよ。」
Vides tuum peccatum esse clatum foras;
「お前の過ちが外に漏れてしまったのが見えるだろう。」
Neque iam id celare posse te uxorem tuam.
「そして、もうそれをお前の妻に隠し通すことはできないということも。」
Nunc quod ipsa ex aliis auditura sit, Chreme,
「クレメス、今や彼女が他から聞くことになるであろうことを、
Id nosmet ipsos indicare placabilius est.
我々自身が告白する方が、なだめやすいのだ。」
Tum hunc impuratum poterimus nostro modo
「そうすれば、この不潔な奴を我々のやり方で
Ulcisci.
仕返しすることができるだろう。」
Atat, nisi inihi prospicio, haereo.
ポルミオ:「おっと、もし用心しなければ、窮地に陥るな。」
Hi gladiatorio animo ad me affectant viam.
「こいつらは決死の覚悟で、私に向かって進んできている。」
At vereor ut placari possit.
クレメス:「だが、彼女がなだめられ得るかどうか心配だ。」
Bono animo es.
デミポ:「心配するな。」
Ego redigam vos in gratiam, hoc fretus, Chreme,
「クレメス、お前がその娘をもうけた相手がこの世を去っているということを頼みにして、
Quum e medio excessit unde haec suscepta est tibi.
私があなた方を和解させてみせよう。」
Itane agitis mecum? Satis astute aggredimini.
ポルミオ:「私に対してそう出るか?実に巧妙に仕掛けてくるな。」
Non hercle ex re istius me instigasti, Demipho.
「デミポ、ヘラクレスにかけて、お前が私を駆り立てたのは、あいつの利益にはならんぞ。」
Ain tu? Ubi quae libitum fuerit peregre feceris,
「本気で言っているのか?海外で好きなことをやりたい放題やって、
Neque huius sis veritus feminae primariae,
この第一流の婦人を敬いもせず、
Quin novo modo ei faceres contumeliam,
前代未聞の方法で彼女を侮辱しておきながら、
Venias4 mihi precibus lautum peccatum tuum?
今さら懇願して自分の過ちを洗い流そうとやって来るのか?」
Hisce ego illlam dictis ita tibi incensam dabo5
「これらの言葉で、私は彼女をお前に向けて激怒させてみせる。
Ut ne restinguas lacrimis si exstillaveris.
お前が涙を流し尽くしたとしても、消し止められないほどにな。」
Malum quod isti Di Deaeque omnes duiut.
デミポ:「神々、女神たちすべてが、あいつに災いを与えてくださるように。」
Tantane affectum quenquam esse hominem audacia?
「人間がこれほどまでのずうずうしさに冒されているということがあり得るか?」
Non hoc publicitus scelus hinc deportarier
「この悪党は公の力で、ここから
In solas terras?
無人の地へと追放されるべきではないのか?」
In id redactus sum loci
クレメス:「私は、こいつをどう扱えばよいのか
Ut quid agam cum illo nesciam prorsum.
全くわからないほどの窮地に追い込まれてしまった。」
Ego scio:
デミポ:「私は知っている。」
In ius eamus.
「裁判所へ行こう。」
In ius? huc, si quid libet.
ポルミオ:「裁判へ?もしお望みなら、こちらへどうぞ。」
Assequere ac retine, dum ego huc servos evoco.
デミポ:「こいつを追いかけて引き留めておけ、私がここに奴隷たちを呼び出す間。」
Enim solus nequeo: accurre huc.
クレメス:「だが、一人では無理だ!こっちへ走ってきてくれ!」
Una iniuria est
ポルミオ:「お前の分の不法行為が一つあるぞ、
Tecum.
お前との間に。」
Lege agito ergo.
デミポ:「それなら法律に従って訴えるがいい。」
Altera est tecum, Chreme.
ポルミオ:「もう一つは、クレメス、お前との間にあるぞ。」
Rape hunc.
デミポ:「こいつをひっ捕らえろ。」
Itane agitis? enimvero voce est opus.
ポルミオ:「そう来るか?それなら本当に大声を出す必要があるな。」
Nausistrata, exi.
「ナウシストラタ、出てきてくれ!」
Os opprime.
デミポ:「口を塞げ!」
Impurum vide,
「見ろ、この汚らわしい奴の力が
Quantum valet.
どれほど強いか。」
Nausistrata, inquam.
ポルミオ:「ナウシストラタ、と言っているんだ!」
Non taces?
クレメス:「黙らないか!」
Taceam?
ポルミオ:「黙れだと?」
Nisi sequitur, pugnos in ventrem ingere.
デミポ:「もしついて来ないなら、腹に拳を叩き込め!」
Vel oculum exclude: est ubi vos ulciscar probe.
ポルミオ:「目玉をえぐり出してもいいぞ。お前たちにたっぷり仕返しをする機会があるのだから。」
Quis nominat me?
ナウシストラタ:「誰が私の名前を呼んでいるの?」
Hem.
クレメス:「あっ。」
Quid istuc turbae est, obsecro,
ナウシストラタ:「これは一体どういう騒ぎなの、
Mi vir?
あなた?」
Ehem, quid nunc obstipuisti?
ポルミオ:「おや、どうして今、呆然としているんだ?」
Quis hic homo est?
ナウシストラタ:「この人は誰?」
Non mihi respondes?
「私に答えてくれないの?」
Hicine ut tibi respondeat,
ポルミオ:「こいつがあなたに答えられるはずがないでしょう、
Qui hercle ubi sit nescit?
ヘラクレスにかけて、自分がどこにいるのかさえ分かっていないのだから。」
Cave isti quicquam creduas.
クレメス:「あいつの言うことを決して信じるな。」
Abi, tange: si non totus friget, me enica.
ポルミオ:「行って、触ってみてください。もし彼が全身冷たくなっていないなら、私を殺してもいいですよ。」
Nihil est.
クレメス:「何でもないんだ。」
Quid ergo est? quid istic narrat?
ナウシストラタ:「では、何なの?あの人は何を話しているの?」
Iam scies:
ポルミオ:「すぐに分かりますよ。
Ausculta.
よく聞いてください。」
Pergin credere?
クレメス:「まだあいつを信じるのか?」
Quid ego, obsecro,
ナウシストラタ:「一体全体、
Huic credam qui nihil dixit?
まだ何も言っていない人の何を信じろと言うの?」
Delirat miser
クレメス:「この憐れな奴は、恐怖で
Timore.
頭がおかしくているんだ。」
Non pol temere est quod tu tam times.
ナウシストラタ:「ポルクスにかけて、あなたがこれほど恐れているのは、わけがないことではないわ。」
Ego timeo?
クレメス:「私が恐れているだと?」
Recte sane: quando nihil times,
ポルミオ:「その通り。お前が何も恐れていなくて、
Et hoc nihil est quod ego dico, tu narra.
私の言うことが何でもないことなら、お前から話しなさい。」
Scelus!
デミポ:「悪党め!」
Tibi narret?
クレメス:「お前に話せというのか?」
- 940bnostra
動詞 refert(または interest)の省略。refert とともに用いられる一人称複数所有代名詞女性単数奪格(歴史的には meā や nostrā などの形式が固定化したもの)。quid id nostra [refert]? で「それが我々に何の関係があるのか」という意味になる。
- 947condonamus te
動詞 condonare(免除する、贈る)は、古典期には一般に aliquid alicui condonare(人に物を与える/免除する)という形をとるが、ここでは古ラテン語的な用法として、人 te(対格)と物 quod habes(関係節内の対格)の二重対格をとっている。
- 955Hicine ut
ut +接続法現在(auferat)による憤慨や強い疑問を表す独立文。疑問の小辞 -ne を伴い、「こいつが……奪い去るということがあってたまるか」という強い反語的否定を意味する。
- 970Ubi ... venias
長大な反語文の骨格は、主節の venias(接続法現在、非難を表す独立文「お前がやって来るというのか」)に対し、従属節の Ubi ... feceris(接続法完了、「海外で好き勝手なことをしたとき」)および neque ... sis veritus(接続法完了、「敬いもせず」)が条件・時として掛かっている。さらに veritus には quin ... faceres(……することを躊躇わずに/侮辱を加えておきながら)が後続する。
- 974incensam dabo
dare +完了受動分詞の構成は、単なる未来時制 incendam(怒らせるだろう)に比して、動作の完了や結果の状態を極めて強く、かつ決定的に引き起こすことを意味する。初期ラテン語や喜劇の口語表現に特有の迂言法。
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)・修正履歴(1 件・最終 2026-09-21)
- 2026-09-21 AI校閲 — 訳文 1 件
