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プラウトゥス · ペルシア人 §674-747

ペルシア人の逃亡とサトゥリオの告発

12 / 14 箇所 · ラテン語

要旨

サガリスティオ扮するペルシャ人はドルダルスから銀60ミナを受け取ると、滑稽な長大な偽名を名乗って立ち去ります。直後に、娘の自由を主張する食客サトゥリオが怒り狂って乱入し、騙されたことに気づいて絶望するドルダルスを裁判へと引き立てます。

§674probam et sapientem et sobriam.
(トキシルス)「実直で、賢く、分をわきまえた(働きをな)。
§674bSi quid bonis §675boni fit, esse id et grave et gratum solet.
」(少女)「善い人々に何か善いことがなされるなら、それは重みがあり、感謝されるのが常です。
§676Audin tu, Persa? ubi argentum ab hoc acceperis,
」(トキシルス)「おい、聞こえるか、ペルシャ人よ?
§677simulato, quasi eas prorsum in navem.
この男から銀を受け取ったら、まっすぐ船に向かうふりをしろ。
§677bNe doce.
」(サガリスティオ)「釈迦に説法だ。
§678Per angiportum rursum te ad me recipito §679illac per hortum.
」「路地を通って、あちらの庭を通って、再び私のところへ戻ってこい。
§679bQuod futurum est praedicas.
」「言われずともそうするつもりだ。
§680At ne cum argento protinam permittas domum, §681moneo, te.
」「だが、銀を持ってそのまま家に逃げ帰ったりするなよ、警告しておく。
§681bQuod te dignumst, me dignum esse vis?
」「お前にふさわしい悪事を、私にもふさわしいと思わせたいのか?
§682Tace, párce voci: praeda progreditur foras.
」「静かに、声を控えろ。 獲物が外に出てくるぞ。
§683Probae hic argenti sunt sexaginta minae,
」(ドルダルス)「ここにあるのは確かな銀60ミナだ。
§684duobus nummis minus est.
ヌムスだけ足りないがな。
§684bQuid ei nummi sciunt?
」(トキシルス)「その貨幣は何のために足りないのだ?
§685Cruminam hanc emere aut facere uti remigret domum.
」(ドルダルス)「この財布を買い取るか、あるいは(財布自体が我が家に)戻ってくるようにするためだ。
§686Ne non sat esses leno, id metuebas miser, §687impure, avare, ne crumillam amitteres?
」(トキシルス)「お前が十分に女衒らしくなくなるのを恐れたのか、この哀れで、不潔で、強欲な奴め、小さな財布を失うのを恐れたのか?
§688Sine quaeso.
」(少女)「まあ、大目に見てください。
quando lenost, nil mirum facit.
女衒なのですから、何も不思議なことではありません。
§689Lucro faciundo ego auspicavi in hunc diem:
」(ドルダルス)「私は今日という日を、利益を得るために占いによって始めたのだ。
§690nil mihi tam parvist, quin me id pigeat perdere.
失うのが惜しくないほど、私にとって些細なものは何もない。
§691age, accipe hoc sis.
」さあ、これを受け取ってくれ、頼む。
§691bHunc in collum, nisi piget, §692impone.
」(サガリスティオ)「気が進まないなら別だが、これを私の首に乗せてくれ。
§692bVero fiat.
」(ドルダルス)「よし、そうしよう。
§692cNumquid ceterum §693me voltis?
」(サガリスティオ)「ほかに何か私に望むことはあるか?
§693bQuid tam properas?
」(ドルダルス)「なぜそんなに急ぐのだ?
§693cIta negotiumst:
」(サガリスティオ)「そういう用事なのだ。
§694mandatae quae sunt, volo deferre epistulas;
託された手紙を届けたいのだ。
§695geminum autem fratrem servire audivi hic meum, §696eum ego ut requiram átque uti redimam volo.
また、私の双子の兄弟がここで奴隷として仕えていると聞いたので、彼を捜し出し、買い戻したいのだ。
§697Atque edepol tu me commonuisti haú male.
」(ドルダルス)「おや、ポルックスにかけて、君は私に悪くないことを思い出させてくれた。
§698videor vidisse hic forma persimilem tui, §699eadém statura.
ここで君に姿がそっくりで、背丈も同じ者を、見かけたような気がする。
§699bQuippe qui frater siet.
」(サガリスティオ)「当然だ、兄弟なのだからな。
§700Quid est tibi nomen?
」(ドルダルス)「君の名前は何か?
§700bquod ad te attinet.
」(サガリスティオ)「[お前には関係のない]名だ。
§701Quid attinet non scire?
」(ドルダルス)「知ってはいけないということが、どうして関係あるのだ?
§701bAusculta ergo, ut scias:
」(サガリスティオ)「それでは聞きなさい、知るために。
§702Vaniloquidorus Virginesvendonides §703Nugiepiloquides Argentumexterebronides §705Quodsemelarripides Numquameripides.
ヴァニロクィドールス・ヴィルギネスヴェンドニデスヌギエピロクィデス・アルゲントゥムエクステレブロニデスクォドセメルアリピデス・ヌムクァムエリピデスだ。
em tibi.
ほら、お前のための名だ。
§706Eu hercle, nomen multimodis scriptumst tuom.
」(ドルダルス)「おお、ヘラクレスにかけて、君の名前は実に様々に書かれているな。
§707Ita sunt Persarum mores, longa nomina,
」(サガリスティオ)「ペルシャ人の習慣はそうだ。
§708contortiplicata habemus.
我々は長くて複雑にねじれ絡み合った名前を持っているのだ。
numquid ceterum §709voltis?
ほかに何か望むことはあるか?
§709bVale.
」(ドルダルス)「さらばだ。
§709cEt vos, nam animus iam in navist meus.
」(サガリスティオ)「お前たちもな。 私の心はすでに船の上にあるのだ。
§710Cras ires potius, hodie hic cenares.
」(ドルダルス)「むしろ明日行けばよいものを。 今日はここで食事でもしていけばよいのに。
§710bVale.
」(サガリスティオ)「さらばだ。
§711Postquam illic hinc abiit, dicere hic quidvis licet.
――」(ドルダルス)「あいつがここから立ち去ったからには、ここでは何でも言いたいことが言える。
§712ne hic tibi dies inluxit lucrificabilis.
本当に、今日という日は君にとって利益をもたらす日として明けたのだ。
§713nam non emisti hanc, verum fecisti lucri.
君はこの娘を買ったのではない、本当に利益を得たのだ。
§714Ille quidem iam scit, quid negoti gesserit,
」(傍白)「あいつは自分がどんな取引をしたか、もうわかっているのだ。
§715qui mihi furtivam meo periclo vendidit, §716argentum accepit, abiit.
盗品である彼女を、私の自己責任で私に売って、銀を受け取り、去って行った。
quí ego nunc scio, §717an iam adseratur haec manu? quo illum sequar?
今、私にはどうしてわかるというのだ、彼女がすぐに(自由民として)所有権を主張されない(手によって差し押さえられない)と? どこへあいつを追えばいい?
§718in Persas? nugas.
ペルシャへか? 馬鹿げている。
§718bCredidi gratum fore §719beneficium meum apud te.
」(トキシルス)「私の親切が君にとって感謝されるものになると信じていたのだが。
§719bImmo equidem gratiam §720tibi, Toxile, habeo;
」(ドルダルス)「いや、本当に感謝しているよ、トキシルス。
nam te sensi sedulo §721mihi dare bonam operam.
君が熱心に私のために尽力してくれているのを感じていたからな。
§721bTibine ego? immo sedulo.
」(トキシルス)「私があなたにですか? いや、本当に熱心にですよ。
§722Attat, oblitus sum intus dudum edicere §723quae volui edicta.
」(ドルダルス)「おっと、しばらく前に中で、言っておきたかった指示を言うのを忘れていた。
adserva hanc.
彼女を見張っていてくれ。
§723bSalvast haec quidem.
――」(トキシルス)「彼女は本当に安全(お任せあれ)だ。
§724Pater nunc cessat.
」(少女)「父が今は遅れています。
§724bQuid si admoneam?
」(トキシルス)「私が知らせて(思い出させて)きたらどうだ?
§724cTempus est.
」(少女)「その時です。
§725Heus, Saturio, exi.
」(トキシルス)「おい、サトゥリオ、出てこい。
nunc est illa occasio §726inimicum ulcisci.
今こそ、あの好機、敵に復讐する時だ。
§726bEcce me.
」(サトゥリオ)「ほら、ここにいるぞ。
numquid moror?
私が遅れているか?
§727Age, illúc abscede procul e conspectu, tace;
」(トキシルス)「さあ、あちらの、見えないところに遠く退いて、静かにしていろ。
§728ubi cum lenone me videbis conloqui, §729tum turbam facito.
私が女衒と話しているのを見たら、その時に騒ぎを起こすのだ。
§729bDictum sapienti sat est.
」(サトゥリオ)「賢い者には一言言えば十分だ。
§730Tunc, quando abiero— §730bQuin taces? scio quid velis.
」(トキシルス)「その時、私が立ち去ったら――」(サトゥリオ)「黙らないか? お前の望むことはわかっている。
§731Transcidi loris omnis adveniens domi, §732ita mihi supellex squalet atque aedes meae.
」(ドルダルス)「私は中に入ると同時に、鞭で奴隷たちを全員滅多打ちにしてやった、それほど私の家財道具や家は乱雑で汚れているのだからな。
§733Redis tu tandem?
」(トキシルス)「やっと戻ってきたのですか?
§733bRedeo.
」(ドルダルス)「戻ったぞ。
§733cNe ego hodie tibi §734bona multa feci.
」(トキシルス)「本当に、今日私はあなたに多くの良いことをしてやりましたね。
§734bFateor, habeo gratiam.
」(ドルダルス)「認めよう、感謝している。
§735Num quippiam aliud me vis?
」(トキシルス)「ほかに私に何か望むことはありますか?
§735bVt bene sit tibi.
」(ドルダルス)「お前にとって万事うまくいくことだ。
§736Pol istúc quidem omen iám ego usurpabo domi, §737nam iam inclinabo me cum liberta tua.
」(トキシルス)「ポルックスにかけて、その吉兆を今すぐに家で使わせてもらうよ、というのも、今すぐに君の解放奴隷の女と一緒に横たわるつもりだからな。
§738Nisi ego illum hominem perdo, perii.
」(サトゥリオ)「あの男を破滅させなければ、私が破滅する。
atque optume §739eccum ipsum ante aedes.
そしてちょうど良いことに、見ろ、彼自身が家の前にいるぞ。
§739bSalve multum, mi pater.
」(少女)「お父様、ごきげんよう。
§740Salve, mea gnata.
」(サトゥリオ)「ごきげんよう、わが娘よ。
§740bEi, Persa me pessum dedit.
」(ドルダルス)「ああっ、あのペルシャ人が私を破滅させた!
§741Pater hic meus est.
」(少女)「こちらが私の父です。
§741bHem, quid? pater? perii oppido.
」(ドルダルス)「えっ、何だって? 父親? 完全に破滅した!
§742quid ego igitur cesso infelix lamentarier §743minas sexaginta?
それなら、なぜ私はこの不運な身で、ミナを嘆き悲しむのをためらっているのだ?
§743bEgo pol te faciam, scelus, §744te quoque etiam ipsum ut lamenteris.
」(サトゥリオ)「ポルックスにかけて、お前自身も嘆き悲しむようにしてやるぞ、この悪党め、お前自身もな。
§744bOccidi.
」(ドルダルス)「殺された!
§745Age ambula in ius, leno.
」(サトゥリオ)「さあ、裁判所へ歩け、女衒。
§745bQuid me in ius vocas?
」(ドルダルス)「なぜ私を裁判に呼び出すのだ?
§746Illi apud praetorem dicam.
」(サトゥリオ)「あそこの法務官の前で言ってやる。
sed ego in ius voco.
とにかく、私はお前を裁判に呼び出す。
§747Nonne antestaris?
」(ドルダルス)「(周囲に)証人になってくれないか? 」

語釈・文法注

  1. 674probam et sapientem et sobriam — 直前のチャンク §673 にある `operam` (「手助け」「尽力」女性単数対格) を修飾する形容詞(`probam`, `sapientem`, `sobriam`)であり、トキシルスによる少女の機転に対する賞賛の続きである。「実直で、賢く、分をわきまえた(働き)」という意味になる。一部の解釈では `virgo` (少女) にかかるとされるが、文脈上、直前の節をそのまま補完する名詞修飾である。
  2. 681bQuod te dignumst, me dignum esse vis? — `dignum` は奪格支配であり、先行詞のない関係代名詞 `quod` が `id quod` として機能している。`te` は奪格、後半の `me` も `dignum` の奪格。「お前にふさわしいこと(=悪事、盗み)を、私にもふさわしいと(私に同じことをするよう)望むのか?」という、サガリスティオからトキシルスへの泥棒扱いに対するユーモラスな反論。
  3. 684bQuid ei nummi sciunt? — `sciunt`(知っている、〜できる)が非情物である `nummi`(貨幣)を主語とする、擬人化を伴う慣用表現。続く不定詞句 §685 がその「知っている(できる)」内容を説明する。
  4. 702Vaniloquidorus — §702-705 に登場するサガリスティオの偽名は、プラウトゥス特有の滑稽なギリシア語風合成語。`Vaniloquidorus`(空言を語り与える者)、`Virginesvendonides`(乙女を売る者の息子)、`Nugiepiloquides`(くだらないおしゃべりの息子)、`Argentumexterebronides`(銀を絞り出す者の息子)、`Quodsemelarripides`(一度掴んだら)、`Numquameripides`(決して奪われない者の息子)という各語源を持つ。
  5. 747Nonne antestaris? — `antestari` はローマ法における専門用語で、原告が被告を法廷に引き立てる際、周囲の者にその手続きの「証人となること」を求める行為。これを行おうとするとき、法的な慣行として相手の「耳たぶを触る」動作が伴う。ドルダルスはトキシルス(または観客)に証人になってくれと懇願している。

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プラウトゥス, ペルシア人 §674-747. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi0119.phi014.humanitext-lat2:674-747

AIによる草稿訳である旨と閲覧日を添えてください。

訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。