底本
Plautus. Plauti Comoediae, Volume 2. Leo, Friedrich, editor. Berlin: Weidmann, 1896.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:latinLit:phi0119.phi014.perseus-lat2
Humanitext がクローン・再構成し、継続的に更新しています。
翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 10 件を修正
反映した修正(日本語訳と原文):AI校閲 10 件・表記の統一 2 件
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、恋する奴隷トキシルスが、愛する女奴隷レムニセレネを邪悪な女衒ドルダルスから救い出すために奔走する古代ローマの喜劇です。主人公のトキシルスは資金難に直面しますが、友人の奴隷サガリスティオの協力を得て、女衒を騙す奇策を思いつきます。その計画とは、居候(パラシートス)であるサトゥリオの娘をペルシャの奴隷に変装させ、ドルダルスに売りつけるというものでした。サガリスティオがペルシャ人の商人に化けて取引を成功させた直後、サトゥリオが乱入して娘の自由を主張し、ドルダルスを裁判へと連行します。計略が見事に成功し、恋人を取り戻したトキシルスたちは、すべてを失ったドルダルスを徹底的に嘲笑しながら、賑やかな勝利の宴を開いて劇を締めくくります。
目次
14 チャンク
引用方式:line
- §1-57
トクシルスの借金嘆願と食客サトゥリオーの登場
恋の奴隷となり資金繰りに苦しむトクシルスは、友人サガリスティオと出会い、今日が身受け期限である恋人のために大金の融通を懇願し、サガリスティオは工面を約束する。サガリスティオが去った後、パラシートスのサトゥリオーが登場し、先祖伝来の居候稼ぎの重要性を誇る。
- §58-134
サトゥリオーの誇りとトクシルスの娘借用提案
サトゥリオは先祖代々の食客精神を誇って不当な告発人を批判したのち、食べ物の状態を念入りに点検する。トクシルスはこれを聞いてサトゥリオの食欲を利用することにし、借金の代わりに彼の娘を計画のために貸し出すよう提案する。
- §134b-192
娘売却の計略と下僕たちの登場
トキシルスはサトゥリオに、彼の娘を異邦人の奴隷に見せかけてポジュに売る計画を持ちかける。次にメイドのソポクリディスカと召使いの少年パエグニウムが登場し、それぞれ独り言やトキシルスとの軽妙なやり取りを交わす。
- §193-243b
パエグニウムとソポクリディスカの舌戦
トキシルスから手紙を託されて出発したパエグニウムは、路上でソポクリディスカと遭遇する。二人の若い奴隷は互いにどこへ行くのかを探り合い、意地悪な応酬を交わしながら知恵比べを繰り広げる。
- §244-301
サガリスティオの資金調達とパエグニウムとの口論
ソポクリディスカとパエグニウムは互いに秘密の行き先を明かしてそれぞれの主人の元へ向かう。その後登場したサガリスティオは、主人の牛の購入資金を親友トキシルスの支援に流用することを決意し、立ち止まったパエグニウムと再び激しい口論を交わす。
- §302-368
詐欺の相談とサトュリオによる娘の説得
トキシルスはソポクリディスカを送り出した後、資金を工面してきたサガリスティオと出会い、女衒を騙す計略を練る。一方、寄食者サトュリオは己の食欲を満たすために娘を売ろうとし、娘の必死の倫理的な説得にも耳を貸さない。
- §369-443
娘の偽の売却の準備とレムニセレネの身請け
サトュリオと娘が売り売られる件について議論し、その後トキシルスが女衒のドルダルスに暴言を浴びせつつ、サガリスティオから借りた金を支払ってレムニセレネを解放しようとする。
- §444-504
変装の準備とドルダルスへの偽の手紙の配達
トキシルスはサガリスティオとサトュリオの娘に変装をさせ、女衒を騙す準備を整える。一方、ドルダルスは女奴隷を解放したことで節約ができたと喜び、そこにトキシルスが近づいて彼の主人からの手紙を手渡す。
- §505-567
偽の書簡の朗読とアラビアの娘の品定め
ドルダルスはペルシアからの手紙を読み上げ、アラビア出身の若い娘の売却について知るが、正式な所有権保証(マンキピウム)がない取引に躊躇する。そこへサガリスティオとアラビアの娘に変装した少女が現れ、娘の賢い受け答えを聞いたドルダルスは彼女を気に入る。
- §568-620
ドルダルスによる素性の尋問と少女の覚悟
ドルダルスはトキシルスの勧めにより、売りに出されている少女に彼女の素性について直接尋ねることにする。少女は尋問を前に、奴隷でありながらも真実を語ると落ち着いて答える。
- §620b-673
少女の機転とドルダルスによる購入の合意
少女は巧みな受け答えで奴隷商人のドルダルスを騙し、自分の名前が「ルクリス(儲け)」であるなどの言葉遊びを交えながら商談を進めさせる。ドルダルスは彼女の素性を尋ねた上で、サガリスティオから彼女を60ミナで購入することに合意し、銀貨を取りに中へ入る。
- §674-747
ペルシア人の逃亡とサトゥリオの告発
サガリスティオ扮するペルシャ人はドルダルスから銀60ミナを受け取ると、滑稽な長大な偽名を名乗って立ち去ります。直後に、娘の自由を主張する食客サトゥリオが怒り狂って乱入し、騙されたことに気づいて絶望するドルダルスを裁判へと引き立てます。
- §747b-799_800
トキシルスたちの祝宴とドルダルスの帰還
サトゥリオがドルダルスを裁判へと引き立てていき、トキシルスたちは宴会を始める。そこへすべてを失って激怒したドルダルスが戻ってきて、彼らを非難するが、冷やかされる。
- §801-858
ドルダルスへの嘲笑と大団円の拍手の求め
トキシルスとその仲間たちは敗北した女衒のドルダルスを徹底的に嘲笑し、身体的にもからかい、ドルダルスはついに降伏する。トキシルスはレムニセレンの解放を盾に自分の庇護者としての立場を誇示し、最後は観客に劇の終幕を告げて拍手を求める。
