Humanitext Reader

プラウトゥス · ペルシア人 §568-620

ドルダルスによる素性の尋問と少女の覚悟

10 / 14 箇所 · ラテン語

要旨

ドルダルスはトキシルスの勧めにより、売りに出されている少女に彼女の素性について直接尋ねることにする。少女は尋問を前に、奴隷でありながらも真実を語ると落ち着いて答える。

§568venient ad te comissatum.
(トキシルス)「彼らは君のところにどんちゃん騒ぎにやってくるだろう。
§568bAt ego intro mitti votuero.
」(ドルダルス)「だが、私は中に入るのを禁じるつもりだ。
§569At enim illi noctu occentabunt ostium, exurent fores:
」(トキシルス)「だが、彼らは夜に扉の前で悪態の歌を歌い、戸を焼き払うだろう。
§570proin tu tibi iubeás concludi aédis foribus ferreis,
それゆえ、君は家を鉄の扉で閉ざすように命じるがよい。
§571ferreas aedis commutes, limina indas ferrea, §572ferream seram atque anellum;
家を鉄に変え、敷居を鉄にし、鉄の閂とリングを取り付けよ。
ne sis ferro parseris:
鉄を惜しんではならん。
§573ferreas tute tibi impingi iubeas crassas compedis.
君自身、太い鉄の足枷を打ち込ませるがよい。
§574I sis in malum cruciatum.
」(ドルダルス)「地獄へ落ちるがいい。
§574bI sane tu, ausculta mihi.
」(トキシルス)「君こそ行くがいい、まあ私の言うことを聞け。
§575Modo uti sciam, quanti indicet.
」(ドルダルス)「ただ、彼がいくらと値をつけるか知りたいものだ。
§575bVin huc vocem?
」(トキシルス)「彼をここに呼ぼうか?
§575cEgo illo accessero.
」(ドルダルス)「私があちらへ行こう。
§576Quid agis, hospes?
どうしているかね、お客人?
§576bVenio, adduco hanc ad te, ut dudum dixeram.
」(サガリスティオ)「やって来たところだ、先ほど言ったように、この娘を君のところに連れてきた。
§577nám heri in portum noctu navis venit.
昨日、夜に船が港に着いたのだ。
veniri hanc volo, §578si potest;
この娘が売られることを望む、もしできるなら。
si non potest, iri hinc volo quantum potest.
もしできないなら、できるだけ早くここから去りたい。
§579Salvos sis, adulescens.
」(ドルダルス)「こんにちは、若者よ。
§579bSiquidem hanc vendidero pretio suo.
」(サガリスティオ)「もしこの娘をふさわしい価格で売ることができればな。
§580At qui aut hoc emptore vendes pulchre, aut alio non potis.
」(トキシルス)「だが、この買い手になら見事に売れるが、他の者には売れまい。
§581Esne tu huic amicus?
」(サガリスティオ)「君はこの男の友人か?
§581bTam quam di omnes qui caelum colunt.
」(トキシルス)「天に住まうすべての神々が彼を愛するのと同じくらいにな。
§582Tum tu mi es inimicus certus.
」(サガリスティオ)「それなら君は私の確実な敵だ。
nam generi lenonio §583numquam ullus deus tám benignus fuit, qui fuerit propitius.
というのも、女衒の類に対して、神々の誰一人として、好意的であるほどに慈悲深くあったことはないからだ。
§584Hoc age.
」(サガリスティオ)「本題に入ろう。
opusnest hac tibi empta?
この娘を買い取る必要があるのか?
§584bSi tibi venissest opus, §585mihi quoque emptast;
」(ドルダルス)「もし君に売る必要があるなら、私にとっても買い時だ。
si tibi subiti nihil est, tantumdemst mihi.
もし君に差し迫った事情がないなら、私にとっても同様だ。
§586Indica, fac pretium.
値段を言え、価格をつけろ。
§586bTua mers est, tua indicatiost.
」(サガリスティオ)「君の商品だ、君が値をつけるのだ。
§587Aequom hic orat.
」(トキシルス)「この男はもっともなことを言っている。
§587bVin bene emere?
」(サガリスティオ)「安く買いたいか?
§587cVin tu pulchre vendere?
」(ドルダルス)「君は見事に高く売りたいか?
§588Ego scio hercle utrumque velle.
」(トキシルス)「ヘラクレスにかけて、二人ともそう望んでいると知っているぞ。
§588bAge, indica prognariter.
さあ、はっきりと値を言え。
§589Prius dico: hanc mancupio nemo tibi dabit.
」(サガリスティオ)「まず言っておくが、この娘を正式な所有権で引き渡す者は誰もいない。
iam scis?
もう分かったな?
§589bScio.
」(ドルダルス)「分かった。
§590indica, minimo daturus qui sis, qui duci queat.
値を言え、彼女を連れて行けるような、君が手放すつもりの最低の価格を。
§591Tace, tace.
」(トキシルス)「黙れ、黙れ。
nimis tú quidem hercle homo stultus es pueriliter.
ヘラクレスにかけて、お前は本当に子供のように愚かな男だ。
§592Quid ita?
」(ドルダルス)「なぜだ?
§592bQuia enim te ex puella prius percontari volo §593quae ad rem referúnt.
」(トキシルス)「なぜなら、私はお前がまず少女に、その件に関係することを尋ねるのを望むからだ。
§593bAtque hercle tu me monuisti hau male.
」(ドルダルス)「そしてヘラクレスにかけて、君の忠告は悪くないな。
§594vide sis, ego ille doctus leno paene in foveam decidi, §595ni hic adesses.
見てみろ、あの抜け目のない女衒たる私が、穴に落ちそうになるところだった、もしお前がここにいなかったら。
quantum est adhibere hominem amicum, ubi quid geras.
何かを行うときに、友人をそばに置くことがどれほど大きなことか!
§596Quo genere aut qua in patria nata sit aut quibus parentibus, §597ne temere hanc te emisse dicas suasu atque impulsu meo, §598volo te percontari.
」(トキシルス)「どのような生まれか、どこの国で生まれたか、どのような両親から生まれたか、私の勧めや促しでこの娘を軽率に買ったのだと後で言わないように、お前に尋ねてもらいたいのだ。
§598bQuin laudo, inquam, consilium tuom.
」(ドルダルス)「だから、お前の考えを褒めていると言っているのだ。
§599Nisi molestum est, percontari hanc paucis hic volt.
」(トキシルス)「ご迷惑でなければ、この男がここで彼女に少し尋ねたがっているのだが。
§599bMaxime, §600suo arbitratu.
」(サガリスティオ)「大いに結構、彼の気の済むように。
§600bQuid stas? adi sis tute atque ipse itidem roga,
」(トキシルス)「なぜ突っ立っている?
§601ut tibi percontari liceat quae velis;
君自身が近づいて、同じように頼むがよい、君が望むことを尋ねる許可が得られるように。
etsi mihi §602dixit dare potestatem eius; sed ego te malo tamen, §603eumpse adire, ut ne contemnat te ille.
もっとも、彼は私にその権限を与えると言ったが、それでも私は、君自身が彼に近づく方がいいと思うのだ、彼が君を軽んじないように。
§603bSatis recte mones.
」(ドルダルス)「十分に正しい忠告だ。
§604hospes, volo ego hanc percontari.
お客人、私はこの娘に尋ねたいのだ。
§604bA terra ad caelum, quid lubet.
」(サガリスティオ)「地から天まで、望むことは何でも。
§605Iube dum eam hoc accedat ad me.
」(ドルダルス)「彼女にこちらへ、私のところへ近づくように命じてくれ。
§605bI sane ac morem illi gere.
」(サガリスティオ)「さあ行きなさい、そして彼の望み通りにするのだ。
§606percontare, exquire quid vis.
尋ねるがよい、望むことを聞き出すがよい。
§606bAge, age nunc tu, in proelium §607vide ut ingrediare auspicato.
」(トキシルス)「さあ、さあ今度はお前だ、戦闘に吉兆を得て入るように気をつけるのだ。
§607bLiquidumst auspicium, tace.
」(少女)「吉兆ははっきりしています、静かに。
§608curabo ut praedati pulchre ad castra convertamini.
見事な戦利品を手にして陣営に戻れるように手配いたします。
§609Concede istuc, ego illam adducam.
」(トキシルス)「そちらへ退きなさい、私が彼女を連れて行こう。
§609bAge, ut rem esse in nostram putas.
」(ドルダルス)「さあ、我々の利益になると思うようにやってくれ。
§610Ehodum huc, virgo.
」(トキシルス)「さあこちらへ、お嬢さん。
vide sis quid agas.
自分が何をするか、よく気をつけるのだぞ。
§610bTaceas, curabo ut voles.
」(少女)「静かにしてください、あなたの望む通りにいたします。
§611Sequere me.
」(トキシルス)「私について来なさい。
adduco hanc, si quid vis ex hac percontarier.
この娘に何か尋ねたいことがあるなら、連れて行きます。
§612Enim volo te adesse.
」(ドルダルス)「だが、私はお前に立ち会ってもらいたいのだ。
§612bHau possum quin huic operam dem hospiti, §613quoí erus iussit.
」(トキシルス)「この客人をお手伝いしないわけにはいかないのだ、主人がそう命じたのだから。
quid si hic non volt mé adesse una?
もし彼が私に一緒に立ち会ってほしくないとしたらどうする?
§613bImmo i modo.
」(ドルダルス)「いや、ただ行きなさい。
§614Do tibi ego operam.
」(トキシルス)「お手伝いしましょう。
§614bTibi ibidem das, ubi tu tuom amicum adiuvas.
」(ドルダルス)「君は友人を助けることで、同時に自分自身を助けているのだ。
§615Exquire.
」(トキシルス)「聞き出せ。
heus tu, advigila.
おい、気をつけてな。
§615bSatis est dictum: quamquam ego serva sum,
」(少女)「十分に言われました。
§616scio ego officium meum, ut quae rogiter vera, ut accepi, eloquar.
私は奴隷の身ですが、自分の務めは分かっております。 尋ねられたことに対して、自分が聞いた通りに真実を語るということを。
§617Virgo, híc homo probus est.
」(トキシルス)「お嬢さん、この男は立派な人間だ。
§617bCredo.
」(少女)「そう信じます。
§617cNon diu apud hunc servies.
」(トキシルス)「お前がこの男のもとで奴隷として働くのは、長くはあるまい。
§618Ita pol spero, si parentes facient officium suom.
」(少女)「ポルックスにかけてそう望みます、もし私の両親がその義務を果たすなら。
§619Nolo ego te mirari, si nos ex te percontabimur §620aut patriam tuam aut parentes.
」(ドルダルス)「私があなたに尋ねても、不思議に思わないでほしい、あなたの祖国や両親について。 」

語釈・文法注

  1. §572ne sis ferro parseris — 否定の命令を表す ne に接続法完了 parseris(parco の完了、古形)が結合した形。sis は si vis の短縮形であり、懇請・強調を添える。
  2. §584bvenissest — venisse(veneo「売られる」の完了不定詞)と est の結合(エリジオンに伴う綴り)。tibi venisse opus est「君にとって売られた状態であることが必要である(売る必要がある)」という非人称構文を構成している。
  3. §612bHau possum quin — non possum quin(〜せずにはいられない)の古風な否定辞 hau(haud)を用いたバリエーション。主節の否定を受けて、従属節は接続法(dem)をとる。

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プラウトゥス, ペルシア人 §568-620. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi0119.phi014.humanitext-lat2:568-620

AIによる草稿訳である旨と閲覧日を添えてください。

訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。