Humanitext Reader

プラウトゥス · ロバ物語 §888-947

妻アルテモナによる夫の連行と終幕

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要旨

アルテモナが夫デマエネトゥスの現場を押さえ、夫の放蕩と自分に対する悪口をすべて暴く。デマエネトゥスは妻に叱責され、家に連行され、劇は劇団による観客への拍手の要請(エピローグ)で幕を閉じる。

§888Ille ecastor suppilabat me, quod ancillas meas
アルテモナ:「キャストルにかけて、あの男は私から盗んでいたのだわ。
§889suspicabar atque insontis miseras cruciabam.
そのせいで私は自分の女奴隷たちを疑い、罪のない哀れな彼女たちを折檻していたのだわ。
§889bPater, §890iube dari vinum;
」アルギュリップス:「お父さん、ワインを注がせてください。
iam dudum factum est cum primum bibi.
私が最初に飲んでからもうずいぶん経ちます。
§891Da, puere, ab summo.
」デマエネトゥス:「小者よ、上席から配れ。
áge tu interibi ab infimo da savium.
さあ、お前(ピラエニウム)は、その間に下席から私に接吻をくれ。
§892Perii misera, ut osculatur carnufex, capuli decus.
」アルテモナ:「ああ、情けない、あの極悪人が接吻をしている様子といったら。 棺桶の飾りのようなくせに!
§893Edepol animam suaviorem aliquanto quam uxoris meae.
」デマエネトゥス:「ポルックスにかけて、我が妻の息よりもはるかに甘い息だ。
§894Dic amabo, an fetet anima úxoris tuae?
」ピラエニウム:「お聞きしたいのだけど、ねえ、あなたの奥さんの息って臭いの?
§894bNauteam §895bibere malim, si necessum sit, quam illam oscularier.
」デマエネトゥス:「必要とあらば、あの女に接吻するよりも、船底の汚水を飲む方がましだ。
§896Ain tandem? edepol ne tu istuc cum malo magno tuo §897Dixisti in me.
」アルテモナ:「本当かい、ついにそこまで言うの? ポルックスにかけて、あなたは自分への大きな災いとして、私に対してそのようなことを言ったのだわ。
sine, revenias modo domum, faxo ut scias §898quid pericli sit dotatae uxori vitium dicere.
まあいい、家に戻ってきさえすれば、思い知らせてあげるから、持参金つきの妻の悪口を言うことがどれほど危険なことかをね。
§899Miser ecastor es.
」パラシートゥス:「キャストルにかけて、あなたは惨めな方だ。
§899bEcastor dignus est.
」アルテモナ:「キャストルにかけて、自業自得よ。
§899cQuid ais, pater?
」アルギュリップス:「どうなのです、お父さん?
§900ecquid matrem amas?
お母さんを少しは愛しているのですか?
§900bEgone illam? nunc amo, quia non adest.
」デマエネトゥス:「私が彼女を? 今は愛しているよ、ここにいないからね。
§901Quid cum adest?
」アルギュリップス:「ここにいる時は?
§901bPeriisse cupio.
」デマエネトゥス:「死んでほしいと願うよ。
§901cAmat homo hic te, ut praedicat.
」パラシートゥス:「この方はあなたを愛しておられますね、ご本人が公言されるように!
§902Ne illa ecastor faenerato funditat: nam si domum
」アルテモナ:「キャストルにかけて、あの男は確かに利息をつけてその報いを受けるわ。
§903redierit hodie, osculando ego ulciscar potissimum.
もし今日、彼が家に戻ってきたら、何よりもまず接吻によって復讐してやるから。
§904Iace, pater, talos, ut porro nos iaciamus.
」アルギュリップス:「お父さん、サイコロを投げてください、次に私たちが投げられるように。
§904bMaxime.
」デマエネトゥス:「よしきた。
§905te, Philaenium, mihi atque uxoris mortem.
お前、ピラエニウムよ、お前が私のものになること、そして妻の死を願って!
hoc Venerium est.
これぞ『ウェヌスの目』だ!
§906pueri, plaudite et mi ob iactum cantharo mulsum date.
小者たちよ、拍手喝采せよ、そしてこの見事な一投を祝して、カンタルス杯で蜂蜜酒をくれ。
§907Non queo durare.
」アルテモナ:「もう我慢できないわ。
§907bSi non didicisti fulloniam, §908non mirandum est.
」パラシートゥス:「布晒し屋の仕事を学んでいらっしゃらないのですから、驚くには及びません。
in oculos invadi optumum est.
奴の目に飛びかかるのが最善です。
§909Ego pol vivam et tu istaec hodie cum tuo magno malo §910invocavisti.
」アルテモナ:「ポルックスにかけて、私は生き続けるわ。 そしてあなたが今日、自分自身への大きな災いとして祈ったその言葉の報いを受けさせてやるわ。
§910bEcquis currit pollictorem accersere?
」パラシートゥス:「誰か走って葬儀屋を呼びに行ってくれませんか?
§911Mater, salve.
」アルギュリップス:「お母さん、こんにちは。
§911bSat salutis.
」アルテモナ:「挨拶はたくさんだよ。
§911cMortuost Demaenetus.
」パラシートゥス:「デマエネトゥスはご臨終です。
§912tempus est subducere hinc me;
」パラシートゥス:「ここから立ち去る時間だ。
pulchre hoc gliscit proelium.
この喧嘩は実に見事に燃え上がっている。
§913ibo ad Diabolum, mandata dicam facta ut voluerit,
ディアボルスのもとへ行き、彼の望み通りに任務が果たされたと伝えよう。
§914atque interea ut decumbamus suadebo, hi dum litigant.
そして、こいつらが口論している間、私たちは宴会に横になろうと彼に勧めよう。
§915poste demum huc cras adducam ad lenam, ut viginti minas §916ei det, in partem hac amanti ut liceat ei potirier.
その上で、明日ここへ彼を連れてきて、女衒に二十ミナを支払わせ、この恋する彼にもその一部として彼女を手に入れられるようにしよう。
§917Argyrippus exorari spero poterit, ut sinat §918sese alternas cum illo noctes hac frui.
アルギュリップスも、彼女と一日おきの夜に楽しむことを彼に許すよう、説得できると期待している。
nam ni impetro, §919regem perdidi: ex amore tantum est homini incendium.
もしこれを手に入れられなければ、私は自分の『王』を失ってしまう。 あの男の恋の炎はそれほど激しいのだから。
§920Quid tibi hunc receptio ad te est meum virum?
――」アルテモナ:「お前にとって、私の夫であるこの男を自分のところに受け入れるとはどういうことだ?
§920bPol me quidem §921miseram odio énicavit.
」ピラエニウム:「ポルックスにかけて、私の方こそ、哀れにも嫌気がさして死にそうですわ。
§921bSurge, amator, i domum.
」アルテモナ:「起きなさい、恋するお方、家に帰りなさい!
§922Nullus sum.
」デマエネトゥス:「私はもうおしまい(存在しないも同然)だ。
§922bImmo es, ne nega, omnium unus pol nequissimus.
」アルテモナ:「いいえ、そんなことはないわ、否定するんじゃないよ。 ポルックスにかけて、お前はすべての人の中で断トツで最悪のろくでなしだよ。
§923at etiam cubat cuculus.
それなのに、この間抜けはまだ横たわっているのかい。
surge, amator, i domum.
起きなさい、恋するお方、家に帰りなさい!
§924Vae mihi.
」デマエネトゥス:「ああ、私に災いあれ。
§924bVera hariolare.
」アルテモナ:「真実を予言しているわね。
surge, amator, i domum.
起きなさい、恋するお方、家に帰りなさい!
§925Abscede ergo paululum istuc.
」デマエネトゥス:「それなら、あちらへ少し下がっておくれ。
§925bSurge, amator, i domum.
」アルテモナ:「起きなさい、恋するお方、家に帰りなさい!
§926Iam obsecro, uxor.
」デマエネトゥス:「お願いだから、妻よ。
§926bNunc uxorem me esse meministi tuam?
」アルテモナ:「今になって私があなたの妻であることを思い出したのかい?
§927modo, cum dicta in me ingerebas, odium, non uxor eram.
さっき、私に悪口を浴びせかけていた時は、私は嫌われ者であって、妻ではなかったのにね。
§928Totus perii.
」デマエネトゥス:「完全に破滅した。
§928bQuid tandem? anima fetetne uxoris tuae?
」アルテモナ:「一体どうなんだい? あなたの妻の息は臭いのかい?
§929Murram olet.
」デマエネトゥス:「ミルラの香りがするよ。
§929bIam subrupuisti pallam, quam scorto dares?
」アルテモナ:「もう上着をこっそり盗み出したのかい、娼婦に与えるために?
§930Ecastor qui subrupturum pallam promisit tibi.
」ピラエニウム:「キャストルにかけて、あなたから上着を盗み出すと約束したのはこの方ですわ。
§931Non taces?
」デマエネトゥス:「黙らないか!
§931bEgo dissuadebam, mater.
」アルギュリップス:「お母さん、私は反対していたのです。
§931cBellum filium.
」アルテモナ:「良い息子だこと!
§932istoscine patrem aequom est mores liberis largirier?
父親が子供たちにそのような行いを与えるのが正しいことかい?
§933nilne te pudet?
少しも恥ずかしくないのかい?
§933bPol, si aliud nil sit, tui me, uxor, pudet.
」デマエネトゥス:「ポルックスにかけて、他に何もなくとも、妻よ、お前に対しては恥ずかしく思うよ。
§934Cano capite te cuculum uxor ex lustris rapit.
」アルテモナ:「白髪頭のくせに、お前という間抜けは、妻によって放蕩の巣から引きずり出されるのだ。
§935Non licet manere (cena coquitur) dum cenem modo?
」デマエネトゥス:「残ることはできないか? (夕食が用意されているのだ)せめて夕食を食べる間だけでも。
§936Ecastor cenabis hodie, ut dignus es, magnum malum.
」アルテモナ:「キャストルにかけて、お前が今日食べる夕食は、お前にふさわしい大いなる災い(お仕置き)だよ。
§937Male cubandum est: iudicatum me uxor abducit domum.
」デマエネトゥス:「ひどい寝床に就かねばならん。 有罪判決を受けた身として、妻に家に連行されるのだから。
§938Dicebam, pater, tibi, ne matri consuleres male.
」アルギュリップス:「お父さん、言ったでしょう、お母さんにひどいことを企ててはいけませんと。
§939De palla memento, amabo.
」ピラエニウム:「上着のことを忘れないでね、お願いだから。
§939bIuben hanc hinc abscedere?
」デマエネトゥス:「この女をここから立ち去らせるように命じてくれんか?
§940I domum.
」アルテモナ:「家に帰りなさい!
§940bDa savium etiam prius quam abis.
」ピラエニウム:「行く前に、もう一度接吻をしてちょうだい。
§940cI in crucem.
」アルテモナ:「地獄へ行っちまいな!
§941Immo intro potius.
」アルギュリップス:「いや、むしろ中へ入ろう。
sequere hac me, mí anime.
こちらへついておいで、私の愛しい人。
§941bEgo vero sequor.
」ピラエニウム:「はい、本当についていきますわ。
§942Hic senex si quid clam uxorem suo animo fecit volup, §943neque novom neque mirum fecit nec secus quam alii solent;
」劇団:「この老人が、妻に隠れて自分の心に楽しむことを何かしたとしても、それは新しいことでも驚くべきことでもなく、他の人々がいつもしていることと変わりありません。
§944nec quisquam est tam ingenio duro nec tam firmo pectore, §945quin ubi quicque occasionis sit sibi faciat bene.
どんなに頑固な性格や堅い心の持ち主であっても、機会があればいつでも自分を楽しませようとしない者はいません。
§946nunc si voltis deprecari huic seni ne vapulet, §947remur impetrari posse, plausum si clarum datis.
さて、もし皆さんが、この老人が鞭打たれないようにと許しを求めてくださるなら、皆さんが盛大な拍手を送ってくだされば、その願いは叶えられると私たちは信じております。 」

語釈・文法注

  1. 896ne — ここでの ne は否定を表す小辞(接続詞・副詞)ではなく、確信を込めて肯定的な言明を導入する強調の副詞 nē(「まことに、真に」)である。主に人称代名詞などを伴って用いられる。
  2. 897faxo — faxo は faciam(facio の未来)に相当する初期ラテン語の古風な完了接続法・未来形態(*fac-so)。faxo ut + 接続法で「〜するように計らう」「必ず〜してみせる」という強い意志を示す。
  3. 920receptio — 動詞的名詞 receptio(受け入れること)が、その基となる動詞 recipere と同様に対格の直接目的語(hunc ... meum virum)を支配している、初期ラテン語(とりわけ喜劇)に特徴的な稀な構文。
  4. 930tibi — ここでの与格 tibi は、奪取や分離を意味する動詞 subripere(盗む)から派生した不定詞 subrupturum に係っており、「分離の与格(〜から)」として解釈される。したがって、「あなたのために」ではなく「あなた(アルテモナ)から[盗み出す]」という意味になる。

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プラウトゥス, ロバ物語 §888-947. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi0119.phi002.humanitext-lat2:888-947

AIによる草稿訳である旨と閲覧日を添えてください。

訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。