底本
Plautus. Plauti Comoediae, Volume 1. Leo, Friedrich, editor. Berlin: Weidmann, 1895.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
元ファイル: urn:cts:latinLit:phi0119.phi002.perseus-lat2
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翻訳と校閲
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)
AI校閲 2026-09-22:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Gemini 3.8 Flash・GPT-6 Astra — 日本語訳 3 件・原文 1 件を修正
AI校閲 2026-10-12:検出 Gemini 3.8 Flash/判定 Claude Opus 5.5 — 日本語訳の修正なし
反映した修正(日本語訳と原文):表記の統一 6 件・AI校閲 4 件
最終更新:2026-10-10・変更履歴の一覧
要旨
本作は、愛する遊女のために資金が必要な息子と、その恋を支援しようと奔走する父親、そして知恵の回る奴隷たちが繰り広げる古代ローマのドタバタ喜劇である。老父デマエネトゥスは、息子アルギュリップスの恋路を助けるため、奴隷のリバヌスとレオニダに資金調達を命じる。奴隷たちは、ロバの売却代金を持ってきた商人を家令に変装して騙し取るという大胆な計略を立て、見事に二十ミナの金を手に入れる。彼らはその金を使って若主人を滑稽に翻弄し、主従関係の逆転を楽しむが、最終的には父親が息子の恋人と同席することを条件に金を渡す。しかし、息子の恋敵ディアボルスが、父親の放蕩を彼の妻アルテモナに告げ口したことで事態は一変する。最後は怒り狂う妻が宴会に乗り込み、夫を家に連行するという滑稽な結末で幕を閉じる。
目次
15 チャンク
引用方式:line
- §1-73
序曲と息子の恋を支援するデマエネトゥス
劇の序上、プロローグが観客に挨拶をし、続いて老父デマエネトゥスが奴隷リバヌスに対して、息子の恋路を怒るどころか支援するつもりであり、かつての自らの父親のように寛大な親でありたいと語る。
- §74-143
デマエネトゥスの計略とアルギュリップスの憤激
デマエネトゥスは奴隷リバヌスに、息子アルギュリップスの恋を助けるための資金を騙し取るよう命じて広場へ向かう。その後、金がないために遊女の家から放り出されたアルギュリップスが、遊女の母親に対して激しい憤怒をぶつける。
- §144-197
アルギュリップスとやり手婆クレーエラタの応酬
家から追い出されたことに立腹する愛人が戻ってきて、やり手婆と対峙する。愛人が金を払わないなら、娘は他の客のものになるとやり手婆は非情に言い放ち、二人の間で激しい応酬が交わされる。
- §198-257
金策に向かうアルギュリップスとリバヌスの決意
クレエレータは商売の冷徹な現実を説き、アルギュリッポスは資金調達のために去る。その後、奴隷リバヌスが主人を助けるための計略を立てようと自らを奮い立たせる。
- §258-323
レオニダの好機とリバヌスの謀議
リバヌスが金策の奇策を練ろうとしているところへ、同僚の奴隷レオニダが大きな好機(獲物)を知らせるために息を切らせてやって来る。二人は互いに奴隷としての仕置きをからかい合いながら、若主人の恋を助けるための危険な計画と、それに伴う凄惨な拷問に耐える覚悟について話し合う。
- §324-383
サウレアの偽装計画と商人の到着
レオニダはロバの代金を持った若者が到着したことをリバヌスに告げ、自らが家令のサウレアになりすましてその金を騙し取る計画を話し合い、合意に至る。そこへ商人が現れ、デマエネトゥスの家を訪れる。
- §384-445b
サウレアを装うレオニダと商人の応対
借金の返済を求めてデマエネトゥスの家を訪れた商人に、奴隷リバヌスが対応する中、サウレアに変装したレオニダが激怒しながら現れ、商人の前でリバヌスや他の奴隷たちの仕事の怠慢を厳しく叱りつけてサウレアの冷酷さを演じる。
- §446-504
商人の疑念と支払いをめぐる口論の決裂
サウレアに変装したレオニダと奴隷リバヌス、そして商人の間で、支払いをめぐる激しい口論が続く。商人はサウレアを信用せず、主人の面前でのみ支払うと主張し、最後には主人のもとへ向かうことになる。
- §505-573
クレアエレタの警告と奴隷たちの悪行自慢
Cleaeretaは娘Philaeniumに対し、金のないArgyrippusとの交際を禁じ、もし金を払わないなら彼を追い出すと警告する。その後、奴隷のLibanusとLeonidaが登場し、お互いがこれまで犯してきた不忠や悪行の数々を自慢し合って競う。
- §574-634
詐欺の成功と嘆く恋人たちの立ち聞き
レオニダとリバヌスは、老デマエネトゥスの協力で金を調達できたことを喜び合うが、そこへ家を追い出されて嘆くアルギュリップスとフィラエニウムが現れる。奴隷二人は恋人たちの会話を盗み聞きした後、彼らに声をかけ、アルギュリップスが二十ミナの金がないために絶望していることを知る。
- §635-695
銀を盾に主人を翻弄する奴隷たち
奴隷のレオニダとリバヌスは、銀二十ミナを盾に主人アルギュリップスと恋人フィラエニウムに自分たちへの屈辱的な懇願や愛称での呼びかけを要求し、主従関係を逆転させて二人を滑稽に翻弄する。
- §696-755b
銀の引き渡しとディアボルスの契約書
奴隷リバヌスは主人アルギュリップスを馬のように背中に乗せてからかい、その後ようやく父親からの銀二十ミナを渡す。その交換条件を受け入れたアルギュリップスたちが退場すると、ライバルであるディアボルスたちの愛人契約書の朗読が始まる。
- §756-829b
契約書の読み合わせと妻への密告の企て
ディアボルスと食客はフィラエニウムを独占するための厳格な契約書を読み合わせ、その一部を修正した後に中へ入る。その後、ディアボルスはアルギュリップスの父デマエネトゥスの悪行に憤慨し、食客に彼の妻アルテモナへ告げ口するよう依頼する。
- §830-887
宴席での戯れとアルテモナによる覗き見
デマエネトゥスとアルギュリップスが宴会でピラエニウムを囲んでいるところへ、パラシートゥスに案内された妻アルテモナが到着し、夫の背信行為を陰から目撃する。
- §888-947
妻アルテモナによる夫の連行と終幕
アルテモナが夫デマエネトゥスの現場を押さえ、夫の放蕩と自分に対する悪口をすべて暴く。デマエネトゥスは妻に叱責され、家に連行され、劇は劇団による観客への拍手の要請(エピローグ)で幕を閉じる。
