§Georg.5.1Οὐκ εἶναί φησιν οὐδέν·
何ものも存在しないと彼は主張する。
εἰ δʼ ἔστιν, ἄγνωστον εἶναι·
もし存在するとしても、それは知られえない。
εἰ δὲ καὶ ἔστι καὶ γνωστόν, ἀλλʼ οὐ δηλωτὸν ἄλλοις.
もし存在し、かつ知られうるとしても、他人に伝えることはできない。
Καὶ ὅτι μὲν οὐκ ἔστι, συνθεὶς τὰ ἑτέροις εἰρημένα, ὅσοι περὶ τῶν ὄντων λέγοντες τἀναντία, ὡς δοκοῦσιν, ἀποφαίνονται αὐτοῖς, οἱ μὲν ὅτι ἓν καὶ οὐ πολλά, οἱ δὲ αὗ ὅτι πολλὰ καὶ οὐχ ἕν, καὶ οἱ μὲν ὅτι ἀγένητα, οἱ δʼ ὡς γενόμενα ἐπιδεικνύντες ταῦτα, συλλογίζεται κατʼ ἀμφοτέρων.
そして、何ものも存在しないということについて、彼は他者たちによって語られたこと(すなわち、存在する(ある)ものについて語り、互いに正反対のことを表明していると思われる者たち、一方は[存在するものは]一であって多ではないとし、他方は逆に多であって一ではないとし、また一方は生じないものとし、他方は生じたものであるとこれらを示す者たちの議論)を総合して、双方に対して推論している。
§Georg.5.2Ἀνάγκη γάρ, φησίν, εἴ τί ἐστι, μήτε ἓν μήτε πολλὰ εἶναι, μήτε ἀγέννητα μήτε γενόμενα, οὐδὲν ἂν εἴη.
なぜなら、もし何かが存在するなら、それは一でも多でもなく、生じないものでも生じたものでもないことが必然であるからであり、したがって何ものも存在しないことになるだろう、と彼は言う。
Εἰ γὰρ μὴ εἴη τι, τούτων ἂν θάτερα εἴη.
なぜなら、もし何かが存在するなら、これらのいずれかであるはずだからである。
Ὅτι οὐκ ἔστιν οὔτε ἓν οὔτε πολλά, οὔτε ἀγέννητα οὔτε γενόμενα, τὰ μὲν ὡς Μέλισσος, τὰ δὲ ὡς Ζήνων ἐπιχειρεῖ δεικνύειν μετὰ τὴν πρώτην ἴδιον αὐτοῦ ἀπόδειξιν, ἐν ᾖ λέγει ὅτι οὐκ ἔστιν οὔτε εἶναι οὔτε μὴ εἶναι.
一でも多でもなく、生じないものでも生じたものでもないということについて、彼は、彼自身独自の最初の証明(その中で、存在することも非存在(存在しないこと)もないと主張している)の後に、あるものはメリッソスのように、またあるものはゼノンのように証明することを試みている。
§Georg.5.3Εἰ μὲν γὰρ τὸ μὴ εἶναι ἔστι μὴ εἶναι, οὐδὲν ἂν ἧττον, τὸ μὴ ὂν τοῦ ὄντος εἴη.
なぜなら、もし非存在であることが非存在であるということなら、非存在もまた存在する(ある)ものに劣らず存在するだろう。
Τό τε γὰρ μὴ ὄν ἐστι μὴ ὅν, καὶ τὸ ὂν ὄν, ὥστε οὐδὲν μᾶλλον ἢ εἶναι ἢ οὐκ εἶναι τὰ πράγματα.
なぜなら、非存在は非存在であり、存在者は存在者であるから、したがって、諸々の事物が存在する(ある)ことも存在しないことも、いささかも違わないからである。
§Georg.5.4Εἰ δʼ ὅμως τὸ μὴ εἶναί ἐστι, τὸ εἶναι, φησίν, οὐκ ἔστι τὸ ἀντικείμενον.
しかし、それにもかかわらず非存在が存在するのだとしたら、存在する(ある)ということは、その反対ではない、と彼は言う。
Εἰ γὰρ τὸ μὴ εἶναί ἐστι, τὸ εἶναι [ἢ] μὴ εἶναι προσήκει.
なぜなら、もし非存在が存在するなら、存在することには、存在しないことがふさわしいからである。
Ὥστε οὐκ ἂν οὕτως, φησίν, οὐδὲν ἂν εἴη, εἰ μὴ ταὐτόν έστιν εἶναί τε καὶ μὴ εἶναι, Εἰ δὲ ταὐτό, καὶ οὕτως οὐκ ἂν εἴη οὐδέν·
したがって、もし存在することと存在しないことが同一でないならば、このようには、何ものも存在しないことになるだろう、と彼は言う。 もし同一であるとしても、やはりこのように何ものも存在しない。
τό τε γὰρ μὴ ὄν οὐκ ἔστι καὶ τὸ ὅν, ἐπείπερ ταὐτὸ τῷ μὴ ὄντι.
なぜなら、非存在は存在しないのであり、存在するものもまた、非存在と同一であるからには、存在しないからである。
Οὗτος μὲν οὖν ὁ αὐτὸς λόγος ἐκείνου.
したがって、これが彼のあの議論である。