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商人

§523b-587

パシコンプサの処遇とデミポーの歓喜

リシマクスとパシコンプサの対話を通じて誤解が生じる一方、デミポーが恋人を手に入れた喜びを歌い、リシマクスと今後の密会計画や彼女を置く場所について議論する。

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523b

​Em istaec hercle res est.

ほら、ヘラクレスにかけて、それこそが肝心なことだ。

​ovem tibi eccillam dabo, natam annos sexaginta,1

お前にあそこにいる羊をやろう、六十歳になる羊だがな、

525

​peculiarem.

お前専用の持ち物としてな。

​Mi senex, tam vetulam?

おじいさん、そんなに年老いた羊をですか?

​Generis graecist;

ギリシアの品種なのだ。

​eam si curabis, perbonast, tondetur nimium scite.

あれの世話をすれば、極上の羊だ。実に見事に毛を刈り取ることができるぞ。

​Honoris causa quidquid est quod dabitur gratum habebo.

敬意を表して与えられるものであれば、何であれ感謝して受け取ります。

​Nunc, mulier, ne tu frustra sis, mea non es, ne arbitrere.

さて、娘よ、お前が勘違いしないように言っておくが、お前は私のものではない、そう思ってくれるな。

​Dic igitur quaeso, quoia sum?

では、お願いですから教えてください、私は誰のものなのですか?

​Tuo ero redempta es rursum;

お前の主人に再び買い戻されたのだ。

530

​ego te redemi, ílle mecum oravit.

私がお前を買い取ったが、彼が私にそう頼んだのだ。

​Animus rediit,

気が楽になりました、

​si mecum servatur fides.

もし私との約束が守られるのなら。

​Bono animo es, liberabit

安心しなさい、自由にしてくれるだろう、

​ille te homo: ita edepol deperit, atque hodie primum vidit.

あの男はお前を。おやまあ本当に、彼はそれほどお前に惚れ込んでいるのだ、今日初めてお前を見たというのに。

​Ecastor iam bienniumst, quom mecum rem coëpit.

おやまあ、あの方が私と関係を始められてから、もう二年になります。

​nunc, quando amicum te scio esse illius, indicabo.

今、あなたが彼の友人だと知りましたので、打ち明けます。

535

​Quid ais tu? iam bienniumst, quom tecum rém habet?

何だって?彼がお前と関係を持ってから、もう二年になるというのか?

​Certo;

はい、確かに。

​et intér nos coniuravimus, ego cum illo et ille mecum:

そして私たちは互いに固く誓い合ったのです、私が彼と、彼が私と。

​ego cum viro et ílle cum muliere, nisi cum illo aut ille mecum,

私がその男と、彼がその女と、私が彼と、あるいは彼が私と共にするのでなければ、

​neuter stupri causa caput limaret.2

どちらも不貞を働いて自らの身を汚すことはしないと。

​Di immortales,

不死なる神々よ!

​etiam cum uxore non cubet?

では、妻とも一緒に寝ないというのか?

​Amabo, án maritust?

お願いです、あの方は妻帯者なのですか?

​neque est neque erit.

結婚していないし、する予定もない。

​Nolim quidem. homo hercle periuravit.

そうであってほしいです。おやまあ、あの男は誓いを破ったのですね。

540

​Nullum adulescentem plus amo.

私はこれほど愛している若者は他にいません。

​Puer est ille quidem, stulta.

あの男は確かに「子供」だな、お馬鹿さん。

​nam illi quidem hau sane diust quom dentes exciderunt.

なにしろ、あの男の歯が抜け落ちてから、大して長い月日は経っていないのだからな。

​Quid, dentes?

え、歯ですって?

​Nihil est. sequere sis. hunc me diem unum oravit

何でもない。ついておいで。彼は私に、今日一日だけ

​ut apud me praehiberem locum, ideo quia uxor rurist.—

私の家に彼女を置いてほしいと頼んだのだ、妻が田舎にいるという理由でね。

​Tandem impetravi ut egomet me corrumperem:

デミポ:ついに私は自分を甘やかす許可を自分自身から得た。

545

​emptast amica clam uxorem et clam filium.

妻に隠れて、そして息子に隠れて恋人を買い取ったのだ。

​certumst, antiqua recolam et servibo mihi.

決めた、昔の青春を思い出し、自分自身の欲望に仕えよう。

​decurso spatio breve quod vitae relicuomst

人生の残された短い旅路を駆け抜け、

​voluptáte, vino et amore delectavero.

快楽と、ワインと、愛で満たして楽しもう。

​nam hanc se bene habere aetatem nimiost aequius.

なぜなら、この年齢こそ幸福に暮らすことが何よりも当然なのだから。

550

​adulescens quom sis, tum quom est sanguis integer,

若者であるとき、すなわち血気盛んであるときは、

​rei tuae quaerundae convenit operam dare;

財産を築くことに精を出すのがふさわしい。

​demum igitur quom sis iam senex, tum in otium

そしてついに、もう老人になったなら、そのときこそ余暇に入り、

​te conloces, dum potes ames: id iam lucrumst

楽しむがよい、できるうちに愛するのだ。そのように生きることこそが

​quod vivis. hoc ut dico, factis persequar.

すでに儲けなのだ。私の言うこの通りに、実行に移すとしよう。

555

​interea tamen huc intro ad me invisam domum:

だが差し当たり、ここではなく、まず我が家の中を覗いてくるとしよう。

​uxor me exspectat iam dudum esuriens domi;

妻が家で、お腹を空かせてとっくから私を待っている。

​iam iurgio enicabit, si intro rediero.

家に戻れば、また口論で私を悩まし殺すだろう。

​verum hercle postremo, utut est, non ibo tamen,

だが、ヘラクレスにかけて、結局のところ、どうあってもやはり入るまい。

​sed hunc vicinum prius conveniam quam domum

むしろ家に戻る前に、まずこの隣人に会おう。

560

​redeam; ut mihi aedis aliquas conducat volo,

彼に、あの女が住むための家をどこか借りてほしいのだ。

​ubi habitet istaec mulier. atque eccum it foras.

あの女が住めるように。おお、あそこで彼が外に出てくるぞ。

​Adducam ego illum iam ad te, si convenero.

リシマクス:もし彼に会ったら、すぐにここへ連れてこよう。

​Me dicit.

デミポ:私のことを言っているな。

​Quid ais, Demipho?

リシマクス:何と言っている、デミポー?

​Est mulier domi?

デミポ:あの女は家の中にいるか?

​Quid censes?

リシマクス:どう思うかね?

​Quid si visam?

デミポ:ちょっと会ってみたらどうだろう?

​Quid properas? mane.

リシマクス:何を急いでいる?待ちたまえ。

565

​Quid faciam?

デミポ:どうすればいいのだ?

​Quod opust facto3 facito ut cogites.

リシマクス:なすべきことを考えるようにしたまえ。

​Quid cogitem? equidem hercle opus hoc facto existimo,

デミポ:何を考えるというのだ?ヘラクレスにかけて、私としてはこれをなす必要があると考えている、

​ut illo íntro eam.

あそこへ入っていくことをな。

​Itane vero, vervex? intro eas?

リシマクス:本当にそうなのか、この去勢羊め。お前が中に入るだと?

​Quid aliud faciam?

デミポ:他にどうしろと言うのだ?

​Prius hoc ausculta, atque ades:

リシマクス:まずこれを聞き、よく注意したまえ。

​prius etiamst, quod te facere ego aequom censeo.

お前がするのにふさわしいと私が考えることが、まだ先にある。

570

​nam nunc si illuc intro ieris, amplecti voles,

なぜなら、もし今あそこへ入っていけば、お前は抱きしめたくなり、

​confabulari atque osculari.

語り合い、口づけしたくなるだろう。

​Tu quidem

デミポ:お前はまさに

​meum animum gestas: scis quid acturus siem.

私の心を持ち合わせているな。私が何をしようとしているか知っているのだから。

​Pervorse facies.

リシマクス:お前はよからぬことをするつもりだな。

​Quodne ames—

デミポ:愛する者を愛して何が悪い――

​Tanto minus.

リシマクス:それゆえになおさらだ。

​ieiunitatis plenus, anima foetida,

空腹で息が臭く、

575

​senex hircosus tu osculere mulierem?

ヤギのように臭い老いぼれのお前が、女に口づけしようというのか?

​utíne4 adveniens vomitum excutias mulieri?

到着するなり女に嘔吐を催させるつもりか?

​scio pol te amare, quom istaec praemonstras mihi.

デミポ:おやまあ、お前が私にそんな忠告をしてくれるのを見れば、お前が愛というものをよく知っていることが分かるよ。

​Quid si igitur unum faciam hoc? si censes, coquom

では、もし私がこのようにするのはどうだ?もしお前が良いと思うなら、料理人を

​aliquem arripiamus, prandium qui percoquat

誰か雇って、昼食を作らせるのだ、

580

​apud te hic usque ad vesperum.

ここ、お前の家で夕方までな。

​Em istuc censeo.

リシマクス:ほら、それなら賛成だ。

​nunc tu sapienter loquere atque amatorie.

今のお前は賢く、また恋する者らしく語っているぞ。

​Quid stamus? quin ergo imus atque obsonium

デミポ:なぜ立ち止まっているのだ?では、なぜ私たちは行って食材を手配し、

​curamus, pulchre ut simus?

楽しく過ごそうとしないのだ?

​Equidem te sequor.

リシマクス:よし、お前について行こう。

​atque hercle invenies tu locum illi, si sapis:

だが、ヘラクレスにかけて、もし賢明なら、お前は彼女のために別の場所を見つけることだ。

585

​nullum hercle praeter hunc diem illa apud med erit.

ヘラクレスにかけて、今日一日の他は、彼女を私の家に置くつもりはないからな。

​metuo ego uxórem, cras si rure redierit

私は妻が恐ろしい。明日、もし田舎から戻ってきて、

​ne illam hic offendat.

彼女がここで鉢合わせすることにならないかと。

構文注4 件
  1. 524natam annos sexaginta

    羊(ovem)の年齢が「60歳」とされているのはきわめて非現実的な設定であり、リシマクスが自身の妻(高齢の女性)をユーモラスに、あるいは皮肉を込めて比喩的に「羊」と呼んでいる。

  2. 537caput limaret

    caput limare(直訳すれば「頭を削る、こする」)は、ここでは stupri causa とともに、頭をすり合わせるような「不義の交わりを結ぶ」こと、あるいは不倫によって「互いの名誉や身を傷つける」ことを意味する慣用的な表現。

  3. 565bQuod opust facto

    opus est + 完了分詞奪格(facto)の構文で、「なされる必要があること」を意味する。関係代名詞 quod はこの構文の文法上の主語として機能している。

  4. 576utíne

    接続詞 ut に疑問小辞 -ne が付いた形。ここでは、信じがたいことや憤慨すべきことに対して「〜だというのか!」と問いかける、独立文における「不信・感嘆の接続法」を導いている。

翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)urn:cts:latinLit:phi0119.phi011.humanitext-lat2:523b-587