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商人

§147-207b

父の愛人発見の報告とカリヌスの絶望

アカンテュオはカリヌスを焦らした末に、彼の父親が船で恋人の女性を目撃し、彼女を撫でまわし始めたという衝撃の事実を伝える。カリヌスはそれを知って絶望に陥る。

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147

​Nescio ego istaec: philosophari numquam didici neque scio.

私はそんなことは知りません。哲学することなど学んだこともありませんし、分かりもしません。

​ego bonum, malum quo accedit, mihi dari haud desidero.

私は、悪が加わっているような善が自分に与えられることは、全く望まないのです。

​Cedo tuam mihi dexteram, agedum, Acanthio.

お前の右手を私にくれ、さあ、アカンテュオ。

​Em dabitur, tene.

ほら、差し上げます。握ってください。

150

​Vin tu te mihi obsequentem esse an nevis?

お前は私に従順でありたいのか、それともありたくないのか?

​Opera licet

行動で確かめてみる

​experiri, qui me rupi1 causa currendo tua,

ことができます、あなたのせいで走り回って自分の体を壊した私を。

​ut quae scirem scire actutum tibi liceret.

私が知っていることを、あなたもすぐに知ることができるようにするために。

​Liberum

自由の

​caput tibi faciam cis paucos mensis.

身にしてやろう、数ヶ月のうちに。

​Palpo percutis.

甘い言葉でおだてていますね。

​Egon ausim tibi usquam quicquam facinus falsum proloqui?

私があなたに対して、どこかで少しでも嘘の出来事を口にするなどできましょうか?

​quin iam prius quam sum elocutus, scis si mentiri volo.

それどころか、私が話し始める前に、私が嘘をつこうとしているかどうか、あなたにはもうお見通しでしょう。

​Ah,

ああ、

​lassitudinem hercle verba tua mihi addunt, enicas.

ヘラクレスにかけて、お前の言葉は私に疲れを加え、私を殺しかけているぞ。

​Sicine mi obsequens es?

これがお前が私に従順であるということか?

​Quid vis faciam?

私にどうしてほしいのですか?

​Tun? id quod volo.

お前か?私が望むことをすることだ。

​Quid id est igitur quod vis?

それでは、あなたが望むそれとは何ですか?

​Dicam.

言おう。

​Dice.

おっしゃってください。

​At énim placide volo.

だが、落ち着いて話したいのだ。

160

​Dormientis spectatores metuis ne ex somno excites?

眠っている観客たちを目覚めさせてしまうのではないかと恐れているのですか?

​Vae tibi.

ひどい奴め。

​Tibi equidem a portu adporto hoc—

私はあなたに、港からこれを持ってきました――

​Quid fers? dic mihi.

何を持ってきているのだ?私に言ってくれ。

​Vim metum, cruciatum curam, iurgiumque atque inopiam.

暴力、恐れ、苦痛、心配、口論、そして困窮です。

​Perii, tu quidem thensaurum huc mi adportavisti mali.

おしまいだ、お前は本当に悪の宝庫を私に持ってきてくれたのだな。

​nullus sum.

私はもうおしまいだ。

​Immo es—

いいえ、あなたは――

​Scio iam, miserum dices tu.

分かっている、お前は「惨めな者だ」と言うのだろう。

​Dixi ego tacens.

私は黙ってそう言いました。

165

​Quid istuc est mali?

その悪事とは一体何なのだ?

​Ne rogites, maxumum infortunium est.

お尋ねにならないでください、最大の不幸です。

​Obsecro, dissolve iam me; nimis diu animi pendeo.

頼むから、もう私を不安から解放してくれ。あまりにも長く宙づりのままなのだ。

​Placide, multa exquirere etiam prius volo quam vapulem.

落ち着いてください。私は鞭打たれる前に、もっと多くのことを尋ねておきたいのです。

​Hercle vero vapulabis, nisi iam loquere aut hinc abis.

ヘラクレスにかけて、本当にお前は鞭打たれることになるぞ、今すぐ話すかここから立ち去るかしなければ。

​Hoc sis vide, ut palpatur. nullust, quando occepit, blandior.

これを見てください、なんとへつらっていることか。ひとたび始めると、これほど甘い奴は他にいまい。

170

​Obsecro hercle oroque ut istuc quid sit actutum indices,

ヘラクレスにかけて、頼むから、それが何であるかすぐに教えてくれ、

​quandoquidem mihi supplicandum servolo video meo.

私自身の小者の奴隷に懇願せねばならないと分かった以上は。

​Tandem indignus videor?

とうとう、私はそれに値しない奴に見えるのですね?

​Immo dignus.

いや、値する。

​Equidem credidi.

確かに、そう思いました。

​Obsecro, num navis periit?

頼む、まさか船が沈んだのか?

​Salvast navis, ne time.

船は無事です、恐れないでください。

​Quid alia armamenta?

他の艤装は?

​Salva et sana sunt.

無事ですし、傷もありません。

​Quin tu expedis

それなら、なぜお前は言わないのだ、

175

​quid siet quod me per urbem currens quaerebas modo.

街中を走り回って私を探していた理由が何であるかを。

​Tu quidem ex óre orationem mi eripis.

あなたは本当に私の口から言葉を奪い取られます。

​Taceo.

黙る。

​Tace.

黙ってください。

​credo, si boni quid ad te nuntiem, instes acriter,2

思うに、もし私が何か良いことを報告するなら、あなたは激しく急かすのでしょうね、

​qui nunc, quom malum audiendumst, flagitas me ut eloquar.

今、悪いことを聞かねばならないというのに、私に話せと要求しているあなたですから。

​Obsecro hercle te, istuc ut tu mihi malum facias palam.

ヘラクレスにかけて頼むから、その悪いことを私に明らかにしてくれ。

180

​Eloquar, quandoquidem me oras. tuos pater—

お話ししましょう、あなたがそこまで懇願されるのですから。あなたの父親が――

​Quid meus pater?

私の父がどうした?

​Tuam amicam—

あなたの恋人を――

​Quid eam?

彼女がどうした?

​Vidit.

見ました。

​Vidit? vae misero mihi.

見ただと?おお、惨めな私よ!

​Qui potuit videre?

どうやって見ることができたのだ?

​Oculis.

目で、です。

​Quo pacto?

どのような状態で?

​Hiantibus.

見開いた状態で。

​In hinc dierectus?3 núgare in re capitali mea.

あっちへ行って首でも吊れ!私の重大な事態において、ふざけおって。

185

​Qui, malum, ego nugor, si tibi quod me rogas respondeo?

一体全体、あなたが尋ねたことに答えているのに、どうして私がふざけているというのですか?

​Certen vidit?

本当に見たのか?

​Tam hercle certe quám ego te aut tu me vides.

ヘラクレスにかけて、私があなたを、あるいはあなたが私を見ているのと同じくらい、確かに。

​Vbi eam vidit?

どこで彼女を見たのだ?

​Intus intra navem, út prope astitit;

船の中で、彼がすぐ近くに立ったときに。

​et cum ea confabulatust.

そして彼女とおしゃべりをしました。

​Perdidisti me, pater.

父よ、あなたは私を破滅させた。

​eho tu, eho tu, quin cavisti ne eam videret, verbero?

おい、お前、どうして彼女を見られないように用心しなかったのだ、この鞭打たれるべき奴め?

190

​quin, sceleste, ábstrudebas, né eam conspiceret pater?

なぜ、不届き者め、父親が彼女を目にしないように、隠しておかなかったのだ?

​Quia negotiosi eramus nos nostris negotiis:

なぜなら、私たちは自分たちの用事で忙しかったからです。

​armamentis complicandis componendis studuimus.

艤装を畳み、整えることに専念していました。

​dum haec aguntur, lembo advehitur tuos pater pauxillulo,

これらのことが行われている間に、あなたの父親が小さなボートでやって来たのです。

​neque quisquam hominem conspicatust, donec in navem subit.

そして、彼が船に乗り込んでくるまで、誰も彼に気づきませんでした。

195

​Nequiquam, mare, subterfugi á tuis tempestatibus:

無駄だった、海よ、私はお前の嵐から逃れたというのに。

​equidem me iam censebam esse in terra atque in tuto loco,

私は、自分がすでに陸に上がり、安全な場所にいるとばかり思っていた。

​verum video med ad saxa ferri saevis fluctibus.

だが、私は激しい波によって岩場へ流されていくのが見える。

​loquere porro, quid sit actum.

さらに話してくれ、何が起きたのか。

​Postquam aspexit mulierem,

彼がその女を見てから、

​rogitare occepit cuia esset.

彼女が誰のものか尋ね始めました。

​Quid respondit?

何と答えたのだ?

​Ilico

すぐに

​occucurri atque interpello, matri te ancillam tuae

私は駆け寄って口を挟みました、あなたがあなたの母のために女奴隷を

​emisse illam.

買ったのだと。

​Visun est tibi credere id?

父はそれを信じたように見えたか?

​Etiam rogas?

まだ聞くのですか?

​sed scelestus subigitare occepit.

しかし、あの不届き者は彼女を撫でまわし始めました。

​Illamne, obsecro?

彼女をか、頼むから教えてくれ。

​Mirum quin me subigitaret.4

まさか私を撫でまわすわけがないでしょう。

​Edepol cor miserum meum,

ポルクスにかけて、私の哀れな心臓は、

205

​quod guttatim contabescit, quasi in aquam indideris salem.

水に塩を投げ入れたかのように、一滴一滴と溶けていくようだ。

​perii.

おしまいだ。

​Em istuc unum verbum dixisti verissimum.

ほら、その一つの言葉こそ、あなたが言った最も真実な言葉です。

​stultitia istaec est.

それは愚かなことです。

​Quid faciam? credo, non credet pater,

どうすればいいのだ?思うに、父は信じないだろう、

構文注4 件
  1. 151qui me rupi

    関係代名詞 qui の先行詞は、前述の対格代名詞 me であり、関係節内の動詞 rupi は1人称単数でこれに一致している。causa tua (あなたのせいで) の causa は奪格として副詞的に用いられている。

  2. 177si boni quid ad te nuntiem, instes acriter

    si nuntiem ... instes は、接続法現在を用いた条件文(潜在・可能性)である。boni quid は「部分属格+中性代名詞」(何らかの良いこと)の構文を成している。

  3. 184In hinc dierectus

    dierectus は Plautus に特徴的な罵倒表現で、「首を吊れ」「地獄へ落ちろ」という意味。in hinc は副詞 hinc (ここから) に前置詞 in が組み合わさった口語表現、あるいは動詞 i (ire の命令形) の変形とも考えられる。

  4. 204Mirum quin me subigitaret

    Mirum quin(接続法を伴う)は、「〜でないとしたら不思議だ」という直訳から、強い皮肉や反語として「まさか私を撫でまわすわけがない(撫でまわしたらそれこそ驚きだ)」という意味を表す口語的慣用表現。

翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)・修正履歴(1 件・最終 2026-09-21)
  • 2026-09-21 AI校閲 — 訳文 1 件
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