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カシナ

§81-157

オリンピオとカリヌスの口論と妻の復讐の誓い

プロローグの締めくくりとして、少女がアテナイの自由市民であることが明かされる。続いて本編が始まり、荘園管理人オリンピオと従者カリヌスがカシナを巡って激しく口論し、さらに老人の妻クレオストラティラが夫の横暴に対する復讐を誓う。

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81

​ea invenietur et pudica et libera,

彼女は貞淑であり、また自由市民であることが明らかになるだろう、

​ingenua Atheniensis, neque quicquam stupri

アテナイ生まれの自由身分であることが。そして何ら汚らわしい姦通を

​faciet profecto in hac quidem comoedia.

彼女は確かに行わない、少なくともこの喜劇の中では。

​mox hercle vero, post transactam fabulam,

だが、誓って本当に、劇がめでたく終わった後、まもなく、

85

​argentum si quis dederit, ut ego suspicor,

もし誰かがお金を出したなら、私の察するに、

​ultro ibit nuptum, non manebit auspices.

彼女は自ら進んで嫁ぎに行くだろう、結婚の吉兆を待つこともなく。

​tantum est. valete, bene rem gerite et vincite

以上だ。さらばだ、仕事をうまくやり遂げ、

​virtute vera, quod fecistis antidhac.

真の勇気によって勝利せよ、これまでそうしてきたように。

​Non mihi licere meam rem me solum, ut volo,

私の思い通りに、自分一人で自分のことについて

90

​loqui atque cogitare, sine ted arbitro?1

語ったり考えたりすることは、お前が監視人として居合わせることなしには、私に許されないのか?

​quid tu, malum, me sequere?

一体お前は、何のために私をつけ回すのだ?

​Quia certum est mihi,

なぜなら、私には決まっているからだ、

​quasi umbra, quoquo tu ibis, te semper sequi;

影のように、お前がどこへ行こうとも、常にお前を追いかけることが;

​quin edepol etiam si in crucem vis pergere,

それどころか、ポルクスにかけて、たとえお前が十字架へ直行したいと望むとしても、

​sequi decretumst. dehinc conicito ceterum,

追いかけると決めているのだ。それゆえ、あとは推測してみるがいい、

95

​possisne necne clam me sutelis tuis

お前自身の悪だくみによって、私に隠れて

​praeripere Casinam uxorem, proinde ut postulas.

カシナを妻として奪い去ることができるかどうかを、お前が望んでいる通りに。

​Quid tibi negotist mecum?

お前は私に何の用があるのだ?

​Quid ais, impudens?

何を言うのだ、厚かましい奴め?

​quid in urbe reptas, vilice haud magni preti?

なぜ街の中をうろついている、大した価値もない荘園管理人め?

​Lubet.

気が向いたからだ。

​Quin ruri es in praefectura tua?

なぜ自分の管轄地である田舎にいないのだ?

100

​quin potius quod legatum est tibi negotium,

なぜ、お前に委ねられた仕事を

​id curas atque urbanis rebus te apstines?

それをこなして、街の用事から手を引かないのだ?

​huc mihi venisti sponsam praereptum2 meam:

お前はここに、私の婚約者を奪い去るためにやってきたのだ:

​abi rus, abi dierectus tuam in provinciam.

田舎へ行け、真っ直ぐにお前の持ち場へ失せろ。

​Chaline, non sum oblitus officium meum:

カリヌスよ、私は自分の義務を忘れてはいない:

105

​praefeci ruri recte qui curet tamen.

それでも田舎には、きちんと管理する者を代わりに据えてある。

​ego huc quod veni in urbem si impetravero,

私がこの街へやってきた目的が、もし達成されたなら――

​uxorem ut istam ducam, quam tu deperis,

お前が死ぬほど愛している、あの女を妻に娶ることが――

​bellam et tenellam Casinam, conservam tuam,

美しく愛らしいカシナを、お前の同僚の女奴隷を――

​quando ego eam mecum rus uxorem abduxero,

私が彼女を自分の妻として、一緒に田舎へ連れ去った暁には、

110

​ruri incubabo usque in praefectura mea.

私は自分の管轄地である田舎で、ずっと彼女の上にのしかかって過ごすのだ。

​Tun illam ducas? hercle me suspendio,

お前が彼女を娶るだと?ヘラクレスにかけて、首を吊る方が、

​quam tu eius potior fias, satiust mortuom.3

お前が彼女を手に入れるよりも、死んでしまう方がましだ。

​Mea praedast illa: proin tu te in laqueum induas.

彼女は私の獲物だ:だからお前は首を吊る縄に首を突っ込むがいい。

​Ex sterculino effosse, tua illaec praeda sit?

肥だめから掘り出された奴め、あれがお前の獲物だと?

115

​Scies hóc ita esse.

それが本当だと知ることになるさ。

​Vae tibi.

お前に災いあれ。

​Quot te modis,

いったい幾つのやり方で、

​si vivo, habebo in nuptiis miserum meis.

もし私が生きているなら、私の婚礼においてお前を惨めな目に遭わせてやるか。

​Quid tu mihi facies?

お前が私に何をするというのだ?

​Egone quid faciam tibi?

私がお前に何をするかだと?

​primum omnium huic lucebis novae nuptae facem;

まず何よりも、お前はこの新しい花嫁のために松明を掲げて歩くのだ;

​postilla, ut semper, improbus nihilique eris:

その後は、いつものようにお前はろくでなしで無価値な存在となるのだ:

120

​post id locorum quando ad villam veneris,

その後、お前が農地に来たときには、

​dabitur tibi amphora una et una semita,

お前には一つの水瓶と一本の小道、

​fons unus, unum ahenum et octo dolia:

一つの泉、一つの銅釜と八つの大桶が与えられる:

​quae nisi erunt semper plena, ego te implebo flagris.

これらが常に満杯でなければ、私はお前を鞭で満たしてやる。

​ita te aggerunda curvom aqua faciam probe,

水を運ぶことで、お前の体を実に見事に曲げてやる、

125

​ut postilena possit ex te fieri.

お前の体から馬の尻帯が作れるほどに。

​post autem érvi nisi tu acervom éderis

その後、もしお前がヤハズエンドウの山を食べるか、

​aut quasi lumbricus terram, quod te postules4

あるいはミミズのように土を食べるかするのでなければ、お前が何かしら食べたいと望んでも、

​gustare quicquam, numquam edepol ieiunium

ポルクスにかけて、これほど飢えた飢えはないというほどに、

​ieiunumst aeque atque ego te ruri reddibo.

私は田舎でお前を飢えさせてやる。

130

​post id, quom lassus fueris et famelicus,

その後、お前が疲れ果て、飢えに苦しむとき、

​noctu ut condigne te cubes curabitur.

夜には、お前にふさわしい寝床で寝られるよう、取り計らってやろう。

​Quid facies?

何をするつもりだ?

​Concludere in fénestram firmiter,

お前を窓の中に頑丈に閉じ込めてやるのだ、

​unde auscultare possis quóm ego illam ausculer:

そこから、私が彼女と口づけを交わすのを、お前がじっと聞き耳を立てて聞くことができる場所だ:

​quom mi illa dicet “mi animule, mi Olympio,

彼女が私にこう言うときだ。『私の愛しい魂、私のオリンピオ、

135

​mea vita, mea mellilla, mea festivitas,

私の命、私の愛しい蜂蜜、私の楽しさ、

​sine tuos ocellos deosculer, voluptas mea,

あなたの愛らしいお目に口づけさせて、私の喜び、

​sine amabo ted amari,5 meus festus dies,

お願いだからあなたに愛させて、私の晴れの日、

​meus pullus passer, mea columba, mi lepus”,

私のすずめの雛、私の鳩、私の愛しいウサギ』、

​quom mi haec dicentur dicta, tum tu, furcifer,

このような甘い言葉が私にかけられるとき、そのときお前は、鞭打ちの悪党め、

140

​quasi mus, in medio pariete versabere.

ネズミのように、壁の真ん中でうごめくことになるのだ。

​nunc ne tu te mihi respondere postules,

さあ、お前は私に言い返すことなど望むな、

​abeo intro. taedet tui sermonis.—

私は中に入る。お前の話にはうんざりだ。—

​Te sequor.

お前についていくぞ。

​hic quidem pol certo nil ages síne med arbitro.—

ここでも、ポルクスにかけて、お前は私という立ち会い人なしには、何一つできないのだから。—

​Obsígnate céllas, reférte anulum ád me:

物置を封印しなさい、そして指輪を私のところに持って戻ってきなさい:

145

​ego húc transeo ín proxumum ád meam vicínam.

私は隣にある、お隣さんの家へちょっと行ってきます。

​vir sí quid volét me, facite hínc accersátis.

もし夫が私に何か用があるなら、ここから私を呼びにこさせなさい。

​Prándium iússerat sénex sibi parari.

旦那様はご自分のために昼食を用意するよう命じておられました。

​St! tace átque abi; néque paro néque hodie coquetur,

しっ!黙ってあっちへ行きなさい。用意もしないし、今日は料理も作りません、

​quándo is mi et fílio ádvorsatúr suo

あの人が私と、自分の息子に対して敵対している以上は、

150

ánimi amorísque causá sui,

自分の身勝手な欲望と色恋のために、

​flágitium illud hóminis. ego illúm fame, ego illúm siti,

あの恥知らずな男。私はあの男を飢えと、渇きと、

​maledíctis, malefáctis amátorem ulcíscar,

悪口と、嫌がらせによって、あの恋い焦がれる夫に復讐してやります、

​ego pól illum probe íncommodís dictis ángam,

ポルクスにかけて、私はあの男を不愉快な言葉で十分に苦しめてやり、

​fáciam uti proínde ut est dígnus vitám colat,

あの男にふさわしい、そのような人生を送らせてやりましょう、

Ácheruntis pábulum,6

地獄の餌食め。

構文注6 件
  1. 89Non mihi licere ... loqui atque cogitare, sine ted arbitro?

    不定詞を用いた感嘆文(accusative and infinitive of exclamation)。主格ではなく対格主語を伴い、心の動揺や怒り、不満を表す。ここでは非人称表現 licet が不定詞 licere となり、その意味上の主語 mihi がそのまま残っているか、あるいは me を伴う対格不定詞構文の感嘆的用法として解釈される。

  2. 102praereptum

    目的を表すスピーヌム(仰臥分詞、対格形)。「奪い去るために」の意で、運動を表す動詞 "venisti" と共に用いられている。

  3. 112quam tu eius potior fias, satiust mortuom.

    "satiust [me] mortuom [esse] suspendio, quam tu eius potior fias" の構造。比較級 "satius"(より良い、よりましだ)に導かれ、首吊りによる死("suspendio" は手段の奪格、"mortuom" は me が省略された対格主語)の方が、相手が彼女を手に入れること("eius potior fias"、potior は属格 eius を取る)よりも好ましいという意志を表す。

  4. 127quod te postules

    副詞的関係代名詞 "quod"(〜に関して、〜する限りにおいて、quoad と同等)に導かれ、「お前が何かを食べたいと望む限りにおいては(望むとしても)」という制限、あるいは「〜ということについて言えば」という前提を表す。

  5. 137sine amabo ted amari

    命令形 "sine"(許せ、sino より)に "amabo"(「お願いだから」「どうぞ」という挿入的・丁寧な表現)が加わり、対格不定詞 "ted amari"(あなた自身が愛されることを)を伴っている。全体として「お願いだから、あなたを愛させてほしい(あなたが愛されることを許して)」という意味になる。

  6. 157Acheruntis pabulum

    属格 "Acheruntis"(地獄アケロンの)を伴う名詞句で、151行目の "illum"(夫)に対する同格(罵倒語)として機能している。「地獄の餌食(死に損ない、あの世行きの奴)」を意味する。

翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)urn:cts:latinLit:phi0119.phi006.humanitext-lat2:81-157