底本
Hippocrates. Oeuvres complètes d'Hippocrate, Vol. 6. Littré, Émile, editor. Paris: Baillière, 1849
原文データ出典
A Digital Corpus for Graeco-Arabic Studies · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、直腸瘻(瘻管)およびそれに関連する肛門・直腸疾患の病因と治療法を実践的に解説した医学手引書です。まず瘻管の成因が挫傷や腫瘍、化膿によるものと説明され、予防のための早期切開の重要性が説かれます。続いて、未晒し亜麻糸や馬の毛を用いた結紮切除法をはじめ、ニンニクの茎や大トウダイグサの乳汁を用いた具体的な外科的・薬物的な治療手順が詳細に記述されます。後半では、未貫通の瘻管への対処や、直腸炎に伴う脱肛や排尿困難に対する温熱療法が紹介されます。最終盤では、直腸脱に対する手技による整復手順や固定法、さらには収斂作用を持つ植物性・鉱物性の湿布や薬液の処方が示され、具体的な臨床指示をもって締めくくられます。
目次
3 チャンク
引用方式:chapter
- §1-4
瘻管の成因と結紮を含む切開治療法
瘻管(直腸瘻)の成因を挫傷や腫瘍等として説明し、化膿前の早期切開の重要性を説く。さらに、ニンニクの茎や大トウダイグサの乳汁、テントを用いた治療法、および未晒し亜麻糸と馬の毛を用いた結紮切除法、海綿による術後処置について詳述する。
- §5-8
深い瘻管の処置と直腸炎への温熱療法
瘻管が未貫通の場合の切開法と深い瘻管への注入療法、および直腸炎に伴う諸症状(脱肛、排尿困難など)の温熱療法的治療法を解説する。
- §9-10
直腸脱の整復固定法と外用処方
直腸脱に対する用手整復の手順と、再脱出を防ぐための固定用包帯法、排便時の姿勢について説明し、収斂作用や消炎作用を持つ多様な植物性・鉱物性の湿布や薬液を用いた治療処方を示す。
