リュシアス · Lysias
第六弁論 アンドキデスの瀆神行為告発
Against Andocides
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底本
Lysias. Lamb, W.R.M., editor. Cambridge, MA: Harvard University Press; London: William Heinemann Ltd., 1930.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、エレウシスの秘儀やエルメス神像破壊といった不敬事件に関与したアテナイの政治家アンドキデスを激しく告発し、厳罰を求める法廷弁論です。演説者は、アンドキデスがアテナイの神聖な儀式と法を汚したことを指摘し、不文法(アグラポス・ノモス)に従って厳格に処罰すべきだと主張します。続いて彼の過去の不敬な罪業を列挙し、彼が各地を流浪した悲惨な遍歴は神罰の現れであると強調します。さらに、彼が主張する和解条約の適用などの自己弁護を徹底的に退け、彼の軍事・市民活動における無貢献さを批判します。最後に演説者は、アテナイの陪審員たちに対し、神々の怒りを避け国家の清浄さを保つために、彼を毅然と断罪することを強く促します。
目次
5 チャンク
引用方式:section
- §1-11
神罰の例とアンドキデスの不敬に対する処罰要求
アンドキデスによる不敬な行いと神罰の例を挙げ、彼がアテナイの法と神聖な儀式を汚す存在であることを非難し、不文法に従って厳格に処罰すべきだと主張する。
- §12-21
アンドキデスの告発資格の否定と神々の怒り
弁論者は、不敬罪の裁判において告発者となったアンドキデスの資格を攻撃し、彼の過去の不敬な罪業を列挙する。そして、陪審員らに対し、神々の罰を避けるためにアンドキデスに厳罰を下すよう強く求める。
- §22-33
アンドキデスの流浪の苦難と政治活動への非難
アンドキデスが罪を犯した後にたどった悲惨な遍歴と、彼が各地で受けた神々の罰による苦難を振り返る。さらに、彼がそうした過去を持ちながらアテナイで無恥にも政治活動を行っていることを激しく非難する。
- §34-44
アンドキデスの過去の功績と和解条約の論駁
告発者としての過去の功績や和解条約の適用を盾に弁明を試みるアンドキデスに対し、それらの弁護論が不当である理由を論駁し、現在の彼の不法行為を処罰すべきであると主張する。
- §45-55
バトラコスとの比較と処罰の要求
告発者バトラコスの事例と対比してアンドキデスの不敬を浮き彫りにし、彼の軍劇的・市民的貢献の欠如を批判する。祖父ディオクレスの助言を引用し、法廷の市民たちに彼を厳しく処罰することを促す。
