テルトゥリアヌス · Tertullian
殉教者たちへ
To the Martyrs
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底本
Tertullian. Quinti Septimii Florentis Tertulliani Quae Supersunt Omnia, Volume 1. Oehler, Franz, editor. Leipzig: Weigel, 1853.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、キリスト教の信仰のために投獄され、殉教を目前に控えた信徒たちを激励するために書かれた勧告の書です。著者は、肉体的な支援だけでなく魂を養う教えを送り、囚われの身にある彼らが聖霊の臨在を保ち、互いの和合を維持するよう促します。さらに、過酷な監獄という場所をむしろ俗世の悪徳から切り離された「静修所」として捉え直し、天の栄冠を得るための霊的な訓練の場であると説きます。後半では、虚栄や名誉といった人間的な動機のために苦痛や死に耐えた異教徒たちの先例を挙げ、信徒たちが真理のために受難することを躊躇しないよう強く求めます。肉体の弱さを超える霊の力を強調し、神のために勇敢に最期を迎えるよう殉教者たちを力強く鼓舞して締めくくられます。
目次
3 チャンク
引用方式:chapter
- §1
囚われの殉教者への霊的励ましと和睦の勧め
著者は、監獄に囚われている殉教予定者たちに対し、肉体の糧だけでなく魂を養う教えを書き送り、聖霊の臨在を保ち、悪魔の誘惑である不和を退けて互いの平和を維持するよう強く勧める。
- §2-3
静修の場としての監獄と霊的訓練
著者は監獄をむしろ俗世の暗闇や束縛から切り離された清らかな退隠の地(静修所)として捉え直し、キリスト者が俗世の悪徳や迫害から免れて霊的な進歩を遂げる場であると説きます。さらに、監獄における過酷な生活を、天の不朽の王冠を得るために神と聖霊が課したアスリートの訓練や兵役のようなものとして耐え抜くよう殉教者たちを鼓舞します。
- §4-6
異教徒の忍耐の先例と神のための受難
著者は、肉体と霊の関係を説いたキリストの言葉を提示し、異教の歴史、神話、哲学、あるいはただの虚栄のために拷問や死に耐えた多くの人々の例を挙げ、信徒たちに真理のために受難を耐え抜くよう促す。さらに、人間的な動機や支配者のために予期せぬ死を遂げる人々の現実を指摘し、神のために受難することを躊躇しないよう警告する。
