Humanitext Reader

ユスティニアヌス1世 · 学説彙纂 §44.6.2.pr

奴隷による係争物買入における認識の基準

7284 / 9271 箇所 · ラテン語

要旨

奴隷が購入し主人が知らなかった場合等の帰属をめぐり、主人の命令がない限り購入者である奴隷の知識を基準とし、命令がある場合は主人の知識を基準とすべきであることを論じる。

[IDEM libro sexto fideicommissorum. ] §44.6.2.prSi seruus cum emerit scit, ignorauit autem dominus, uel contra, uidendum est, cuius potius spectanda sit scientia.
[同上、『信託遺贈論』第6巻] 奴隷が購入した際、奴隷自身はそれが係争物であることを知っていたが、主人は知らなかった場合、あるいはその逆の場合に、どちらの知識をより考慮すべきかが検討されなければならない。
et magis est, ut scientia inspicienda sit eius qui comparauit, non eius, cui adquiretur, et ideo poena litigiosi competit, sic tamen, si non mandatu domini emit: nam si mandatu, etiamsi scit seruus, dominus autem ignorauit, scientia non nocet: et ita Iulianus in re litigiosa scribit.
そして、購入した者の知識が考慮されるべきであり、権利が取得される相手の知識ではないとする見解がより勝っている。 したがって、係争物の制裁が適用されるが、ただしそれは、主人の命令によらずに購入した場合に限られる。 なぜなら、もし命令によるものであれば、たとえ奴隷が知っていて主人が知らなかったとしても、その知識は害を及ぼさないからである。 そして、ユリアヌスも係争物についてそのように書いている。

語釈・文法注

  1. §44.6.2.prcum emerit — 時間を示す接続詞 cum に接続法完了形が続く構造。主節の動詞 scit に対して、購入するという行為が時間的に先行しているか、またはその状況下で行われたことを表す。
  2. §44.6.2.prcui adquiretur — 関係代名詞の与格 cui は利害関係の与格であり、その人のために権利が取得されることになる者、ここでは主人を指す。
  3. §44.6.2.pret magis est, ut — 非人称表現 magis est に ut 節(名詞節)が続く形。〜とする見解がより勝っている、〜とするのがより妥当であるという意味を表す。

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ユスティニアヌス1世, 学説彙纂 §44.6.2.pr. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi2806.phi002.humanitext-lat1:44.6.2.pr

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訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。