Humanitext Reader

ユスティニアヌス1世 · 学説彙纂 §41.6.5.pr

無効な奴隷解放による占有の放棄と時効取得の中断

6825 / 9271 箇所 · ラテン語

要旨

贈与を原因とする時効取得の途中で無効な奴隷解放を行った場合、それが占有の放棄とみなされ、時効取得が中断されるかという問いに対し、中断されると回答したものである。

[SCAEUOLA libro quinto responsorum. ] §41.6.5.prQui pro donato coeperat usucapere, manumittendo nihil egit, quia nec dominium nanctus fuerit: quaesitum est, an usucapere desierit.
[スカエウォラ著『解答集』第五巻] 贈与として時効取得を始めていた者が、奴隷を解放しても何もなし得なかった、なぜなら彼は所有権すら取得していなかったからである。 そこで、彼が時効取得することをやめたことになるのかが問われた。
respondi eum de quo quaeritur omisisse uideri possessionem et ideo usucapionem interruptam.
私は、問題となっている人物は占有を放棄したとみなされ、したがって時効取得は中断された、と回答した。

語釈・文法注

  1. §41.6.5.prpro donato — 「贈与として」「贈与を原因として」。時効取得(usucapio)の正当な権原(iustus titulus)の一つ。
  2. §41.6.5.prmanumittendo nihil egit — 奪格の動名詞 manumittendo は手段・方法を表す。「奴隷解放を行うことによって、何ら(法的効果を)生じさせなかった」。時効取得中の者はまだ完全な所有者(dominus)ではないため、市民法上の奴隷解放(manumissio)を行っても無効となる。
  3. §41.6.5.promisisse uideri possessionem — 動詞 uideri(〜と思われる、みなされる)を述語とする対格不定詞構文。ここでは eum が omisisse(放棄した)の意味上の主語。奴隷を解放しようとする行為(手放す意思)が、皮肉にも事実上の占有(possessio)の放棄と解釈され、時効中断の原因となる。

この箇所を引用する

ユスティニアヌス1世, 学説彙纂 §41.6.5.pr. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi2806.phi002.humanitext-lat1:41.6.5.pr

AIによる草稿訳である旨と閲覧日を添えてください。

訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。