Humanitext Reader

ユスティニアヌス1世 · 学説彙纂 §40.7.17.pr

条件付き自由身分奴隷の支払資金と特有財産

6488 / 9271 箇所 · ラテン語

要旨

ネラティウスは、条件付き自由身分奴隷が解放の条件として相続人に支払う資金は、実質的な特有財産からでなければならず、主人に負債を負う形で得た資金や盗み出した資金であってはならないと論じる。

[NERATIUS libro tertio membranarum. ] §40.7.17.prSi decem heredi dedisset, iussus est liber esse: decem habet et tantundem domino debet: dando haec decem non liberabitur.
[ネラティウス、羊皮紙本集第3巻] もし相続人に10を支払ったならば自由になるよう命じられている場合、彼が10を持っており、かつ同額を主人に負っているなら、この10を支払うことによって彼は解放されないだろう。
nam quod statulibero ex peculio suo dare explendae condicionis causa concessum est, ita interpretari debemus, ut non etiam ex eo dare possit, quod extra peculium est.
なぜなら、条件付き自由身分奴隷が条件を満たすために自らの特有財産から支払うことが認められているということは、特有財産のほかに外にあるものから支払うこともできるというように解釈されてはならないからである。
nec me praeterit hos nummos peculiares posse dici, quamuis, si nihil praeterea seruus habeat, peculium nullum sit.
また、たとえ奴隷がこれ以外に何も持っていないなら特有財産が皆無であるとしても、これらの貨幣が特有財産に属するものと言われうるということは、私に見落とされているわけではない。
sed dubitari non oportet, quin haec mens fuerit id constituentium, ut quasi ex patrimonio suo dandi eo nomine seruo potestas esset, quia id maxime sine iniuria dominorum concedi uidebatur.
しかし、これを規定した人々の意図が、奴隷に対しその名目で、いわば自らの財産から支払う権限を与えることにあったという点については、疑うべきではない。 なぜなら、それが主人の権利を害することなく認められるのが最も妥当であると思われたからである。
quod si ultra quis progredietur, non multum aberit, quin etiam eos nummos, quos domino subripuerit, dando statuliberum condicioni satisfacturum existimet.
だが、もし誰かがこれを超えて進むならば、条件付き自由身分奴隷が、主人から盗み出した貨幣を支払うことによってさえ条件を満たすことになると考えるのと、大して違わないことになるだろう。

語釈・文法注

  1. 40.7.17.prquod statulibero ex peculio suo dare explendae condicionis causa concessum est — この quod 節は、後ろの主節の動詞 debemus の目的語(あるいは interpretari の主語となる事実)として機能し、「〜という事実・点」を表している。ita... ut... の相関構造と組み合わされ、条件付き自由身分奴隷に認められた権利の解釈の限界を説明している。
  2. 40.7.17.prnon multum aberit, quin — 非人称動詞 abest の未来形 aberit に、否定の quin 節が続く慣用表現。「〜という事態から大して遠くないであろう」、すなわち「(もしそうするなら)ほとんど〜と考えるのと同じことになるだろう」という強い蓋然性や結果の等価性を示す。

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ユスティニアヌス1世, 学説彙纂 §40.7.17.pr. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi2806.phi002.humanitext-lat1:40.7.17.pr

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訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。