Humanitext Reader

ユスティニアヌス1世 · 学説彙纂 §39.3.10.pr-39.3.10.2

共有地からの引水における全員の合意と航行河川の制限

6183 / 9271 箇所 · ラテン語

要旨

共同所有地から水を引く場合は共有者全員の合意が必要であること、また事後承諾の有効性と、航行可能な河川からの引水制限について論じている。

[ULPIANUS libro quinquagensimo tertio ad edictum. ] §39.3.10.prSi autem plures sint eiusdem loci domini, unde aqua ducitur, omnium uoluntatem esse sequendam non ambigitur: iniquum enim uisum est uoluntatem unius ex modica forte portiuncula domini praeiudicium sociis facere.
[ULPIANUS libro quinquagensimo tertio ad edictum.]\n\nしかし、もしそこから水が引かれる土地の所有者が複数いるならば、全員の意思に従うべきであることは疑いがない。 なぜなら、おそらくごくわずかな持分に基づく一人の所有者の意思が、共有者たちに不利益を及ぼすことは不当であると思われるからである。
§39.3.10.1An tamen subsequi uoluntas possit, uideamus.
\n\nもっとも、意思が事後に追随しうるか否か、検討してみよう。
et placet nihil interesse, utrum praecedat uoluntas aquae ductionem an subsequatur, quia et posteriorem uoluntatem praetor tueri debet.
そして、意思が水の引水に先行するか、あるいは事後に追随するかは、何の違いもないというのが支持されている。 なぜなら、法務官は事後の意思をも保護すべきだからである。
§39.3.10.2Si flumen nauigabile sit, non oportere praetorem concedere ductionem ex eo fieri Labeo ait, quae flumen minus nauigabile efficiat.
\n\nもし川が航行可能であるならば、そこからの引水がなされることを法務官が許すべきではない、とその引水が川を航行しにくくする場合にはラベオは言う。
idemque est et si per hoc aliud flumen fiat nauigabile.
そして、これによって別の川が航行不可能[困難]になる場合にも、同様のことが当てはまる。

語釈・文法注

  1. §39.3.10.pruoluntatem unius ex modica forte portiuncula domini — domini(属格)は unius にかかり、ex modica... portiuncula(前置詞句)がその所有者が持つ「わずかな持分」という属性・根拠を表している。全体で「おそらくごくわずかな持分に基づく一人の所有者の意思」という意味になり、これが対格不定詞句の主語 uoluntatem を修飾する。
  2. §39.3.10.1An tamen subsequi uoluntas possit, uideamus — 勧誘の接続法 uideamus(見てみよう)が主節であり、その前に置かれた an 節(間接疑問節、接続法 possit を伴う)を統治している。tamen は文頭ではなく、疑問節の内部に置かれて逆接のニュアンス(「もっとも、〜」)を添えている。
  3. §39.3.10.2quae flumen minus nauigabile efficiat — 関係代名詞 quae は女性単数主格で、先行詞は ductionem(女性名詞)。接続法 efficiat は、ラベオが提示する禁止の条件、または結果・制限の用法(「〜するような引水」)を表現している。
  4. §39.3.10.2fiat nauigabile — 提示された写本のテキストは fiat nauigabile(航行可能になる)となっているが、文脈上および『学説彙纂』の並行箇所から、否定の副詞(non や minus)が欠落していると考えられ、実質的には「航行不可能になる」あるいは「航行困難になる」と解釈される。

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ユスティニアヌス1世, 学説彙纂 §39.3.10.pr-39.3.10.2. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi2806.phi002.humanitext-lat1:39.3.10.pr-39.3.10.2

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訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。