Humanitext Reader

ユスティニアヌス1世 · 学説彙纂 §39.2.26.pr

適法な土地利用による隣人の利益妨害と損害の区別

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要旨

プロクルスは、自己の土地での適法な行為(建物の高層化や通水路の変更など)により隣人の既存の利益(採光や導水)を損なうことは、たとえ損害保証の約束があっても違法な「損害」の発生とはみなされないとし、ウルピアヌスもこの見解を支持する。

[ULPIANUS libro octogensimo primo ad edictum.
[ウルピアヌス著『告示注解』第81巻。
] §39.2.26.prProculus ait, cum quis iure quid in suo faceret, quamuis promississet damni infecti uicino, non tamen eum teneri ea stipulatione: ueluti si iuxta mea aedificia habeas aedificia eaque iure tuo altius tollas, aut si in uicino tuo agro cuniculo uel fossa aquam meam auoces: quamuis enim et hic aquam mihi abducas et illic luminibus officias, tamen ex ea stipulatione actionem mihi non competere, scilicet quia non debeat uideri is damnum facere, qui eo ueluti lucro, quo adhuc utebatur, prohibetur, multumque interesse, utrum damnum quis faciat, an lucro, quod adhuc faciebat, uti prohibeatur.
] プロクルスは次のように述べている。 誰かが自己の財産において適法に何事かを行う場合、隣人に不法損害(生ずるおそれのある損害の保証)を約束していたとしても、その問答契約によって拘束されることはない。 たとえば、あなたが私の建物の隣に建物を所有しており、それをあなたの権利に基づいてより高く引き上げる場合、あるいは、あなたが自分の隣接地において、地下道や溝によって私の水を他へそらす場合である。 というのも、後者の場合には私に水を引かせず、前者の場合には採光を妨げるにしても、その問答契約に基づく訴えは私に認められないからである。 すなわち、これまで享受していた一種の利益を享受することを妨げられたにすぎない者は、損害を与えているとみなされるべきではなく、誰かが損害を与えることと、これまで得ていた利益を享受することを妨げられることとの間には、大きな違いがあるからである。
mihi uidetur uera esse Proculi sententia.
私には、プロクルスの意見が正しいと思われる。

語釈・文法注

  1. §39.2.26.prdamni infecti — 名詞 damnum と形容詞 infectus(行われていない、未発の)の属格形。ここでは、将来発生するおそれのある損害に対する担保(保証の約束、stipulatio damni infecti)を意味し、動詞 promississet(約束していた)の目的語・内容を示す属格関係として機能している。
  2. §39.2.26.pret hic ... et illic — 副詞 hic(ここで、手前で)と illic(あそこで、向こうで)による対比。文脈上、直近の例である「水を引かせないこと(hic)」と、その前の「採光を妨げること(illic)」を指す。
  3. §39.2.26.prutrum damnum quis faciat, an lucro, quod adhuc faciebat, uti prohibeatur — 名詞節を導く接続詞 utrum... an... による二重の間接疑問文。前半は「誰かが損害(対格 damnum)を与えるのか」、後半は「これまで得ていた利益(奪格 lucro、関係節 quod adhuc faciebat が修飾)を享受すること(uti)を妨げられる(prohibeatur)のか」を表す。lucro は uti の奪格支配による。

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ユスティニアヌス1世, 学説彙纂 §39.2.26.pr. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi2806.phi002.humanitext-lat1:39.2.26.pr

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訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。