Humanitext Reader

ユスティニアヌス1世 · 学説彙纂 §35.3.9.pr

用益権が遺贈された場合の返還担保の提供先

5550 / 9271 箇所 · ラテン語

要旨

所有権ではなく用益権が遺贈の対象である場合に、誰に対して返還の担保を提供すべきかについて、用益権が直接遺贈される場合と条件付きで遺贈される場合との区別とともに論じている。

[IDEM libro duodecimo fideicommissorum. ] §35.3.9.prSi non in controuersia sit proprietas, sed usus fructus (potest enim rei, cuius proprietas Titio legata est, usus fructus alii legari), tunc de eo restituendo non heredi, sed Titio caueri debeat.
[同じ著者(=マエキアヌス)著『信託遺贈論』第12巻] もし係争中にあるのが所有権ではなく用益権であるならば(なぜなら、ある物の所有権がティティウスに遺贈されている場合に、その用益権が他の者に遺贈されることは可能だからである)、その時、その返還については、相続人に対してではなくティティウスに対して担保が提供されるべきである。
interdum et si ab herede legetur usus fructus, Titio cauendum est: ueluti si detracto usu fructu proprietas ei legetur, usus fructus Seio: quid enim attinebit hoc casu heredi caueri, ad quem emolumentum intercidentis usus fructus non sit spectandum? uerum si usu fructu Seio legato proprietas Titio ita legetur, ut, cum ad Seium pertinere desierit, habeat proprietatem, tunc heredi caueri oportebit a fructuario, ab herede autem Titio, quia non sit certum usu fructu intercepto ad Titium proprietatem reuersuram.
時には、たとえ用益権が相続人から遺贈される場合であっても、ティティウスに対して担保が提供されなければならない。 例えば、用益権を除外した上で所有権が彼(ティティウス)に遺贈され、用益権がセイウスに遺贈される場合である。 なぜなら、この場合に、途中消滅する用益権の利益が帰属するとは期待されない相続人に対して担保が提供されることに、何の用があろうか。 しかし、用益権がセイウスに遺贈された上で、所有権がティティウスに対して、セイウスに属するのをやめた時に彼が所有権を有する、という形で遺贈されるならば、その時には、用益権者から相続人に対して、そして相続人からティティウスに対して、担保が提供されるべきである。 なぜなら、用益権が中絶したときに、所有権がティティウスに復帰するかどうかは確実ではないからである。

語釈・文法注

  1. §35.3.9.prcaueri — 動詞 caueo(担保を提供する、保証する)の受動態不定法が、非人称的に用いられている。担保を受け取る相手は与格(non heredi, sed Titio)で、担保を提供する当事者は a/ab +奪格(a fructuario)で示される。
  2. §35.3.9.prquid enim attinebit — attineo(関係する、役立つ)の未来形。主語は対格不定詞句 heredi caueri(相続人に担保が提供されること)であり、文全体は「この場合に相続人に担保が提供されることに何の意味[有用性]があろうか」という反語的疑問文を構成している。
  3. §35.3.9.prab herede autem Titio — 直前の heredi caueri oportebit a fructuario(用益権者から相続人に対して担保が提供されるべきである)に対応する並列構造で、caueri oportebit が省略されている。「相続人からティティウスに対して[担保が提供されるべきである]」の意。

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ユスティニアヌス1世, 学説彙纂 §35.3.9.pr. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi2806.phi002.humanitext-lat1:35.3.9.pr

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訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。