Humanitext Reader

ユスティニアヌス1世 · 学説彙纂 §35.1.2.pr

生前成就の条件と死後成就の条件の区別

5333 / 9271 箇所 · ラテン語

要旨

ウルピアーヌスは、遺言者の生前にも成就しうる条件(船の到着など)と、遺言者の死後にのみ成就しうる条件(財産の給付や特定の行為など)を区別し、後者の履行には条件の存在を知っていることが必要であると説明する。

[ULPIANUS libro quinto ad Sabinum. ] §35.1.2.prCondicionum quaedam sunt, quae quandoque impleri possunt etiam uiuo testatore, ut puta 'si nauis ex Asia uenerit', nam quandoque uenerit nauis, condicioni paritum uidetur: quaedam, quae non nisi post mortem testatoris 'si decem dederit' 'si Capitolium ascenderit': nam ut paruisse quis condicioni uideatur, etiam scire debet hanc condicionem insertam: nam si fato fecerit, non uidetur obtemperasse uoluntati.
[ウルピアーヌス、サビヌス註釈書第五巻] 条件の中には、例えば「もし船がアジアから到着したならば」のように、遺言者が生存している間であってもいつ何時成就されうるものがある。 なぜなら、船がいつ到着したにせよ、条件は満たされたとみなされるからである。 これに対して、「もし十を与えたならば」や「もしカピトリウムに登ったならば」のように、遺言者の死後でなければ成就され得ないものもある。 というのも、ある人が条件を満たしたとみなされるためには、この条件が挿入されていることを当人が知っていなければならないからである。 なぜなら、もし偶然によってそれを行ったのであれば、遺言者の意思に従ったとはみなされないからである。

語釈・文法注

  1. §35.1.2.pruiuo testatore — 名詞 testatore と形容詞 uiuo による「絶対的奪格(名詞+形容詞)」構文。「遺言者が生存している間に」という同時存在の状況を表す。
  2. §35.1.2.prparitum uidetur — 与格支配の自動詞 pareo(従う、満たす)の受動態は非人称的にのみ用いられるため、完了分詞中性単数形 paritum と uidetur を伴って「(条件が)満たされたとみなされる」という非人称受動の構文になっている。与格の名詞 condicioni がその係り先である。
  3. §35.1.2.prnon nisi post mortem — quae non nisi post mortem testatoris の後ろには、前文の動詞句 impleri possunt(成就されうる)が省略されている。non nisi は「〜でなければ〜ない(=〜になって初めて)」の意。
  4. §35.1.2.prfato — 名詞 fatum(運命、偶然)の単数奪格。「偶然によって」「意図せずに」の意。条件が課されていることを知らずに、たまたまその行為を行ってしまった状況(fato fecerit)を指し、自発的・意図的な服従(obtemperasse uoluntati)と対比されている。

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ユスティニアヌス1世, 学説彙纂 §35.1.2.pr. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi2806.phi002.humanitext-lat1:35.1.2.pr

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訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。