Humanitext Reader

ユスティニアヌス1世 · 学説彙纂 §22.3.28.pr

工事の記憶が存在するかどうかの証明基準

3246 / 9271 箇所 · ラテン語

要旨

工事の記憶が存在するか判断する基準を巡り、誰かが実際に覚えていることを求めるラベオに対し、パウルスは厳密な年月日や執政官名を覚えていなくとも、大まかな時期が何らかの形で証明できれば十分であると修正を加えている。

[LABEO libro septimo pithanon a Paulo epitomatorum. ] §22.3.28.prSi arbiter animaduertere debeat, an operis facti memoria exstet, hoc ei quaerendum est, an aliquis meminerit id opus factum esse.
[パウルスが要約したラベオの『説得力ある論点(ピタノーン)』第7巻より] もし審判人が、ある工事がなされた記憶が存在するかどうかを判断しなければならないとすれば、彼が調査すべきなのは、その工事がなされたことを誰かが覚えているかどうかである。
PAULUS: immo cum in arbitrio quaeritur, memoria facti operis exstet nec ne, non hoc quaeritur, num aliquis meminerit, quo die aut quo consule factum sit, sed num hoc aliquo modo probari possit, quando id opus factum sit: et hoc ita, quod Graece dici solet ἐν πλάτει.
パウルス:いやむしろ、ある工事がなされた記憶が存在するか否かが審判において問われるとき、問われているのは、それが何日にあるいはどの執政官の時になされたかを誰かが覚えているかということではなく、その工事がいつなされたかが何らかの方法で証明されうるかということである。 そして、これはギリシア語で「大まかに」と通常言われるような仕方でそうなのである。
enim potest hoc memoria non teneri: intra annum puta factum, cum interim nemo sit eorum, qui meminerit, quibus consulibus id uiderit, sed cum omnium haec est opinio nec audisse nec uidisse, cum id opus fieret, neque ex eis audisse, qui uidissent aut audissent: et hoc infinite similiter susum uersum accidet, cum memoria operis facti non exstaret.
というのも、このことが記憶に保持されていないことはあり得るからである。 例えば、それが年の内になされたものであるとしても、他方で、どの執政官の任期中にそれを見たかを覚えている者が誰もいない場合がそれである。 そうではなく、その工事がなされたときに聞いたことも見たこともなく、また、それを見たり聞いたりした人々から聞いたこともない、というのがすべての人の共通認識である場合がこれにあたる。 そして、工事がなされた記憶が存在しないときには、これと同様のことが、遡って無限に当てはまることになる。

語釈・文法注

  1. 22.3.28.prἐν πλάτει — ギリシア語で「大まかに」「幅を持たせて」の意。厳密な特定の年月日や執政官名ではなく、ある程度の時間的幅をもって「いつ」なされたかが証明できれば十分であるという、パウルスの寛大な基準を指す。
  2. 22.3.28.prputa — 動詞 putare(考える)の命令法単数現在形であるが、ここでは「例えば」「仮に……としてみよ」という意味の副詞的な挿入語として用いられている。
  3. 22.3.28.prsusum uersum — sursum versum(上方に、遡って)の異綴。ここでは時間や代を過去に向けて遡ることを意味し、工事の記憶が存在しない(=大昔のことで誰も知らない)状態が、世代を遡るごとに無限に続いていく状況を指す。

この箇所を引用する

ユスティニアヌス1世, 学説彙纂 §22.3.28.pr. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi2806.phi002.humanitext-lat1:22.3.28.pr

AIによる草稿訳である旨と閲覧日を添えてください。

訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。