Humanitext Reader

ユスティニアヌス1世 · 学説彙纂 §19.1.51.pr-19.1.51.1

売買双方の遅滞と買主の遅滞による約定の効力

2817 / 9271 箇所 · ラテン語

要旨

双方に遅滞の原因がある場合の法的効果、および一度は売主に原因があったもののその後に買主のせいで支払いが遅滞した場合の約定(失権約款など)の適用可能性について論じている。

[IDEM libro quinto posteriorum a Iauoleno epitomatorum. ] §19.1.51.prSi et per emptorem et uenditorem mora fuisset, quo minus uinum praeberetur et traderetur, perinde esse ait, quasi si per emptorem solum stetisset: non enim potest uideri mora per uenditorem emptori facta esse ipso moram faciente emptore.
[同じ著者(ラベオー)の、ヤウォレーヌス要約『遺稿集』第5巻] もし買主と売主の双方のせいで、ワインが提供され引き渡されるのが妨げられる遅滞が生じたならば、あたかも買主一人のせいであったかのようにみなされる、と彼(ラベオー)は言う。 なぜなら、買主自身が遅滞を生じさせている場合には、売主によって買主に対して遅滞が生じさせられたとは見なされ得ないからである。
§19.1.51.1Quod si fundum emisti ea lege, uti des pecuniam kalendis Iuliis, et si ipsis calendis per uenditorem esset factum, quo minus pecunia ei solueretur, deinde per te staret quo minus solueres, uti posse aduersus te lege sua uenditorem dixi, quia in uendendo hoc ageretur, ut, quandoque per emptorem factum sit, quo minus pecuniam soluat, legis poenam patiatur.
しかし、もしあなたが7月1日の朔日に代金を支払うという約定で土地を購入し、その朔日当日に売主のせいで彼に代金が支払われるのが妨げられ、その後あなたのせいで支払いが妨げられたとしたら、売主はあなたに対して自己の約定を行使することができる、と私は述べた。 なぜなら、売却にあたっては、買主のせいで代金が支払われないことが生じたときにはいつでも、彼が約定の制裁を受けるということが意図されているからである。
hoc ita uerum puto, nisi si quid in ea re uenditor dolo fecit.
私は、売主がその件について悪意(詐術)をもって行わなかった場合に限り、これが正しいと考える。

語釈・文法注

  1. 19.1.51.prper emptorem et uenditorem mora fuisset, quo minus — 前置詞 `per` +対格と `stare` もしくは `fieri`(ここでは `mora fuisset`)に `quo minus` 節が続く構造は、「誰々のせいで〜できない(妨げられる)」という帰責性を表すラテン語の重要慣用表現。ここでは買主と売主の「双方に帰せられる事由」によって、給付(ワインの提供と引渡し)が遅滞した状況を指す。
  2. 19.1.51.1ea lege, uti des — 「〜という条件(約定)のもとで」を意味する。`lex`(法)は、契約の文脈においては契約の個別の特約(ここでは期限内の支払いを怠った場合に売主が契約を解除できる失権約款などの売主の利益となる合意)を指す。
  3. 19.1.51.1in uendendo hoc ageretur, ut — `hoc agi`(受動相での慣用表現)は、当事者間の合意において「〜ということが意図されている、目指されている」という取引の趣旨・目的を解釈する表現。ここでは、売却契約の特約が目的とした法的な合意内容を説明している。

この箇所を引用する

ユスティニアヌス1世, 学説彙纂 §19.1.51.pr-19.1.51.1. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi2806.phi002.humanitext-lat1:19.1.51.pr-19.1.51.1

AIによる草稿訳である旨と閲覧日を添えてください。

訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。