Humanitext Reader

ユスティニアヌス1世 · 学説彙纂 §18.4.11.pr

不確実な相続財産の売買と期待の売買の成立

2709 / 9271 箇所 · ラテン語

要旨

ウルピアヌスは、相続財産の不確実性を前提とした売買合意について、投網の比喩を用いて「期待の売買」として有効に成立することを説明する。

[ULPIANUS libro trigesimo secundo ad edictum. ] §18.4.11.prNam hoc modo admittitur esse uenditionem 'si qua sit hereditas, est tibi empta', et quasi spes hereditatis: ipsum enim incertum rei ueneat, ut in retibus.
[ウルピアヌス、『告示注解』第32巻] なぜなら、この方法においては、「もし何らかの相続財産があるならば、それはあなたに買われたものである」という売買、そしていわば相続財産の期待が認められるからである。 というのも、投網におけるように、事物の不確実さそのものが売られるからである。

語釈・文法注

  1. 18.4.11.pradmittitur esse uenditionem — admittitur(認められる)は非人称受動として用いられており、対格不定詞句 uenditionem esse(売買が存在すること)がその実質的な主語となっている。
  2. 18.4.11.prquasi spes hereditatis — 主格の spes(期待、希望)は先行する対格 uenditionem と格変化が一致しないが、意味上は「いわば相続財産の期待(の売買)」として、売買の対象を言い換える同格のように機能している。写本によっては対格の spem とする修正もある。
  3. 18.4.11.prueneat — 動詞 ueneo(売られる)の接続法現在形。理由を表す小辞 enim とともに用いられ、売買契約の法的・性質的な特徴づけを説明するために接続法が採用されている。
  4. 18.4.11.prut in retibus — 「網(投網)におけるように」という表現は、ローマ法における「期待の売買(emptio spei)」の伝統的な比喩であり、将来獲物が得られるかどうかの不確実さ(リスク)そのものが合意の対象となることを示している。

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ユスティニアヌス1世, 学説彙纂 §18.4.11.pr. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi2806.phi002.humanitext-lat1:18.4.11.pr

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訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。