Humanitext Reader

ユスティニアヌス1世 · 学説彙纂 §16.3.22.pr

寄託物を横領した相続人の責任範囲

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要旨

被相続人に寄託された物を相続人が故意に不法処分した場合の責任の範囲について、金銭のような代替物で分割可能かつ相続人に弁済資力がある場合(相続分に応じた責任)と、特定の個物が処分され連帯責任が生じる場合の違いを論じる。

[MARCELLUS libro quinto digestorum. ]
[マルケルス『学説彙纂』第5巻] もし二人の相続人が、被相続人のもとに寄託された物を故意に横領した場合、確実にある場合には相続分に応じて責任を負う。
§16.3.22.prSi duo heredes rem apud defunctum depositam dolo interuerterint, quodam utique casu in partes tenebuntur: nam si diuiserint decem milia, quae apud defunctum deposita fuerant, et quina milia abstulerint et uterque soluendo est, in partes obstricti erunt: nec enim amplius actoris interest.
というのも、もし彼らが被相続人のもとに寄託されていた1万(貨幣)を分割し、各自が5千を持ち去り、かつ両者が弁済資力を有しているならば、相続分に応じて拘束される(責任を負う)からである。 なぜなら、原告(寄託者)の利益はそれ以上のものではないからである。
quod si lancem conflauerint aut conflari ab aliquo passi fuerint aliaue quae species dolo eorum interuersa fuerit, in solidum conueniri poterunt, ac si ipsi seruandam suscepissent: nam certe uerum est in solidum quemque dolo fecisse et nisi pro solido res non potest restitui.
しかし、もし彼らが(寄託されていた)大皿を融かしたか、あるいは何者かによって融かされるのを黙認したか、あるいは他の何らかの特定物が彼らの故意によって横領されたならば、あたかも彼ら自身が保管を引き受けていたかのように、全体について(連帯して)訴えられることができる。 なぜなら、各自が全体について故意に行為したこと、また全体としてでなければ物は返還され得ないことは確かに真実であるからである。
nec tamen absurde sentiet, qui hoc putauerit plane nisi integrae rei restitutione eum, cum quo actum fuerit, liberari non posse, condemnandum tamen, si res non restituetur, pro qua parte heres exstitit.
しかしながら、次のように考える者も不合理に判断しているわけではない。 すなわち、訴訟を提起された者は、物が完全に返還されない限り、明らかに免責され得ないが、もし物が返還されないならば、相続人となった割合に応じて有罪とされるべき(損害賠償を命じられるべき)である、と。

語釈・文法注

  1. §16.3.22.prsoluendo est — 動詞 sum の三人称単数現在形 est と、動名詞 solvere の与格 soluendo からなる慣用語句。「支払う能力がある」「弁済資力を有している」の意味。uterque(両者のそれぞれ)が主語であるため単数形となっている。
  2. §16.3.22.practoris interest — 非人称動詞 interest は、関心を持つ主体を属格で表すため、actor(原告)の属格 actoris を伴い、「原告にとって利益がある、重要である」の意味になる。
  3. §16.3.22.prcondemnandum — 動形容詞(当為の分詞)であり、ここでは putauerit 節内の対格不定法(対格+動形容詞+esse)の一部として、esse が省略された形。意味上の主語は、先行する eum, cum quo actum fuerit(訴えられた彼)である。

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ユスティニアヌス1世, 学説彙纂 §16.3.22.pr. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi2806.phi002.humanitext-lat1:16.3.22.pr

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訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。