Humanitext Reader

ユスティニアヌス1世 · 学説彙纂 §12.5.2.pr-12.5.2.2

不法な動機による給付の返還請求と判事買収の扱い

1968 / 9271 箇所 · ラテン語

要旨

ウルピアーヌスは、犯罪の防止や寄託物の返還を目的とした給付について、不当利得返還請求が認められる事例を挙げる。また、判事の買収を目的とする給付については、返還請求が認められるという説があるものの、給付者もまた犯罪を犯しており、皇帝の規定により敗訴することになると指摘する。

[ULPIANUS libro uicensimo sexto ad edictum. ] §12.5.2.prut puta dedi tibi ne sacrilegium facias, ne furtum, ne hominem occidas.
[ウルピアーヌス『告示註釈』第26巻]\n\n例えば、あなたが神殿荒らしをしないように、窃盗をしないように、人を殺さないようにと、私があなたに与えた場合である。
in qua specie Iulianus scribit, si tibi dedero, ne hominem occidas, condici posse: §12.5.2.1Item si tibi dedero, ut rem mihi reddas depositam apud te uel ut instrumentum mihi redderes.
この事例においてユリアーヌスは、もし私があなたに人を殺さないようにと与えたならば、不当利得返還請求をすることができると書いている:\n\n同様に、あなたのもとに寄託された物を私に返還するように、あるいは文書を私に返還するようにと、私があなたに与えた場合もそうである。
§12.5.2.2Sed si dedi, ut secundum me in bona causa iudex pronuntiaret, est quidem relatum condictioni locum esse: sed hic quoque crimen contrahit (iudicem enim corrumpere uidetur) et non ita pridem imperator noster constituit litem eum perdere.
\n\nしかし、正当な理由のある訴訟において判事が出訴人に有利な判決を下すようにと、私が与えたのであれば、不当利得返還請求が認められると確かに報告されている。 しかし、この場合、給付した者もまた犯罪を犯している(というのも、判事を買収していると見なされるからである)。 そして、そう遠くない昔に我々の皇帝は、彼が訴訟において敗訴すると定めた。

語釈・文法注

  1. §12.5.2.prcondici posse — 受動態不定詞 condici と posse の組み合わせで、scribit の目的語となる対格不定詞構文(AcI)を形成している。非人称的に「返還請求が可能であること」を意味する。
  2. §12.5.2.1Item si — 前の文(§12.5.2.pr)の結論部分(condici posse など)が省略されており、「同様に、もし私が…のためにあなたに与えたならば(返還請求ができる)」という文脈を補う必要がある。
  3. §12.5.2.1reddas ... redderes — 同一の条件文(dedero)の下で、接続法現在 reddas と接続法未完了過去 redderes が並列されている。時制の一致において、主節の完了未来 dedero に対し、現在完了としての視点(現在接続法)と歴史過去としての視点(未完了過去接続法)の双方が用いられている。
  4. §12.5.2.2est quidem relatum condictioni locum esse — 非人称受動態の叙述 est relatum(確かに報告されている)に対し、対格不定詞節 condictioni locum esse(返還請求の余地があること)が実質的な主語(または内容を示す節)として機能している。condictioni は locum にかかる「〜のための」という与格である。
  5. §12.5.2.2litem eum perdere — 動詞 constituit(決定した、定めた)の目的語となる対格不定詞構文(AcI)。対格の eum が意味上の主語、perdere が不定詞。litem perdere(訴訟を失う)は「敗訴する」を意味する法的な慣用表現である。

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ユスティニアヌス1世, 学説彙纂 §12.5.2.pr-12.5.2.2. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:latinLit:phi2806.phi002.humanitext-lat1:12.5.2.pr-12.5.2.2

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訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。