Humanitext Reader

マルクス・アウレリウス · 自省録 §8.60.1

矢の動きとの比較と目標へ直進する知性の本質

331 / 486 箇所 · ギリシア語

要旨

矢の物理的な運動と知性の運動の違いを比較し、知性は思索や警戒の中でも一貫してその本来の目標に向かって直進していることを示す。

§8.60.1Ἄλλως βέλος, ἄλλως νοῦς φέρεται.
矢の進み方と、知性の進み方とは異なる。
ὁ μέντοι νοῦς καὶ ὅταν εὐλαβῆται καὶ ὅταν περὶ τὴν σκέψιν στρέφηται, φέρεται κατ’ εὐθὺ οὐδὲν ἧττον καὶ ἐπὶ τὸ προκείμενον.
しかしながら知性は、警戒しているときも、探求の周りを巡っているときも、やはり同様にまっすぐに、そして自らの目標に向かって進んでいるのである。

語釈・文法注

  1. 8.60.1ἄλλως ... ἄλλως — 副詞 ἄλλως の反復によって「一方の方法で…、他方の方法で…」という対比を形成し、矢の進み方と知性(νοῦς)の進み方が異なる性質のものであることを端的に表している。
  2. 8.60.1καὶ ὅταν εὐλαβῆται καὶ ὅταν ... στρέφηται — 相関関係を示す καὶ ... καὶ ... が ὅταν(とき)に導かれる二つの接続法節をつなぎ、「〜するときも、また〜するときも」という同時的な譲歩あるいは状況を表している。
  3. 8.60.1οὐδὲν ἧττον — 対格の副詞的用法で「それにもかかわらず」「少しも劣らず」を意味し、前述の εὐλαβῆται(警戒する)や στρέφηται(巡る)といった一見回り道に見える知性の動きがあっても、直進する(φέρεται κατ’ εὐθὺ)性質が損なわれないことを強調する。

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マルクス・アウレリウス, 自省録 §8.60.1. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:greekLit:tlg0562.tlg001.humanitext-grc2:8.60.1

AIによる草稿訳である旨と閲覧日を添えてください。

訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。