Humanitext Reader

マルクス・アウレリウス · 自省録 §10.21.1

宇宙がなすことをともに愛する意志

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要旨

著者は、大地とアイテールの愛の詩句を宇宙全体の意志へと拡張し、宇宙がこれから起こすことを自身もともに愛すると宣言するとともに、「生じるのを好む」という慣用句の二重の意味を指摘する。

§10.21.1ʽἘρᾷ μὲν ὄμβρου γαῖα, ἐρᾷ δὲ ὁ σεμνὸς αἰθήρ,ʼ ἐρᾷ δὲ ὁ κόσμος ποιῆσαι ὃ ἂν μέλλῃ γίνεσθαι.
「大地は雨を恋い慕い、厳かなるアイテールもまた恋い慕う」というが、宇宙もまた、これから起ころうとすることをなすことを恋い慕っている。
λέγω οὖν τῷ κόσμῳ ὅτι σοὶ συνερῶ.
それゆえ、私は宇宙にこう言う。 「私はあなたとともに恋い慕おう」と。
μήτι δὲ οὕτω κἀκεῖνο λέγεται, ὅτι· φιλεῖ τοῦτο γίνεσθαι;
そして、あの「これは生じるのを好む(=こうなるのが常である)」という言い方も、まさにこのような意味で言われているのではないだろうか。

語釈・文法注

  1. 10.21.1ἐρᾷ... ποιῆσαι — 動詞 ἐράω は通常、冒頭の引用部分のように属格(ὄμβρου)を伴い「〜を恋い慕う」の意味で用いられるが、ここでは不定詞(ποιῆσαι)を伴い「〜することを熱望する」の意味で用いられている。直前のエウリピデスからの引用句を受けて、宇宙の意志の働きをパラフレーズしている。
  2. 10.21.1φιλεῖ... γίνεσθαι — 動詞 φιλέω は「愛する、好む」の意味だが、不定詞を伴うと「〜するのが常である、〜しがちである」という習慣や傾向を表す慣用表現になる(ラテン語の solere に相当)。著者は「好む」という愛のニュアンスと「当然そうなる」という物理的必然のニュアンスを重ね合わせている。

この箇所を引用する

マルクス・アウレリウス, 自省録 §10.21.1. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:greekLit:tlg0562.tlg001.humanitext-grc2:10.21.1

AIによる草稿訳である旨と閲覧日を添えてください。

訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。