§31.1Διὰ τί ῥᾷον κινεῖται τὸ κινούμενον ἢ τὸ μένον, οἶον τὰς ἁμάξας θᾶττον κινουμένας ὑπάγουσιν ἢ ἀρχομένας;
なぜ、すでに動いているものは静止しているものよりも容易に動かされるのだろうか。 たとえば、馬車を[動かし]始めるときよりも、すでに速く動いているときの方が、人々は容易に引き進めるのはなぜか。
Ἣ ὅτι χαλεπώτατον μὲν τὸ εἰς τοὐναντίον κινούμενον κινῆσαι βάρος;
あるいは、反対方向に動いている重いものを[さらに]動かすことが最も困難だからだろうか。
ἀφαιρεῖται γάρ τι τῆς τοῦ κινοῦντος δυνάμεως, κἂν πολὺ θᾶττον ᾖ·
というのも、たとえそれがはるかに速く[反対方向に]動いているとしても、動かす者の力の一部が奪われるからである。
ἀνάγκη γὰρ βραδυτέραν γίνεσθαι τὴν ὦσιν τοῦ ἀντωθουμένου.
なぜなら、反対に押すものによって、押し進める力がより遅くなることが不可欠だからである。
§31.2Δεύτερον δέ, ἐὰν ἠρεμῇ·
第二に、もしそれが静止しているなら[動かすのは困難である]。
ἀντιτείνει γὰρ καὶ τὸ ἠρεμοῦν.
なぜなら、静止しているものもまた抵抗するからである。
Τὸ δὲ κινούμενον ἐπὶ τὸ αὐτὸ τῷ ὠθοῦντι ὅμοιον ποιεῖ ὥσπερ ἄν εἰ αὐξήσειέ τις τὴν τοῦ κινοῦντος δύναμιν καὶ ταχυτῆτα·
しかし、押す者と同じ方向に動いているものは、誰かが動かす者の力と速度を増加させたかのようなのと同様の効果をもたらす。
ὃ γὰρ ὑπ’ ἐκείνου ἂν ἔπασχε, τοῦτο αὐτὸ ποιεῖ εἰς τὸ πρὸ ὁδοῦ κινούμενον.
なぜなら、それが[静止していたなら]その動かす者から被るはずであったであろうまさにそのことを、前進する運動においてそれ自身が行うからである。