Humanitext Reader

ホメロス風讃歌 · 第15歌 ヘラクレス讃歌 §1-9

ヘラクレスの苦難とオリュンポスでの神格化

1 / 1 箇所 · ギリシア語

要旨

ゼウスとアルクメネの息子ヘラクレスの生涯と神格化を讃える。彼はかつてエウリュステウスの下で苦難に満ちた冒険を行ったが、現在はオリンポスでヘベと結ばれ、詩人は彼に美徳と富を祈る。

§1Ἡρακλέα, Διὸς υἱόν, ἀείσομαι, ὃν μέγʼ ἄριστον
ゼウスの息子ヘラクレスを私は歌おう。
§2γείνατʼ ἐπιχθονίων Θήβῃς ἔνι καλλιχόροισιν §3Ἀλκμήνη μιχθεῖσα κελαινεφέι Κρονίωνι·
地上の人間たちの中で遥かに最も優れた者として、美しい踊りの庭のあるテーバイにおいて、暗雲たなびくクロノスの子と交わったアルクメネが産んだ者を。
§4ὃς πρὶν μὲν κατὰ γαῖαν ἀθέσφατον ἠδὲ θάλασσαν §5πλαζόμενος πομπῇσιν ὕπʼ Εὐρυσθῆος ἄνακτος §6πολλὰ μὲν αὐτὸς ἔρεξεν ἀτάσθαλα, πολλὰ δʼ ἀνέτλη· §7νῦν δʼ ἤδη κατὰ καλὸν ἕδος νιφόεντος Ὀλύμπου §8ναίει τερπόμενος καὶ ἔχει καλλίσφυρον Ἥβην.
彼は、かつては果てしない大地や海をエウリュステウス王の命令によって彷徨い、自ら多くの無謀なことを行い、また多くの苦難に耐えたが、今や、雪を戴くオリンポスの美しい神座において喜びの内に暮らし、美しい足首のヘベを妻としている。
§9χαῖρε, ἄναξ, Διὸς υἱέ·
健やかにあれ、主よ、ゼウスの息子よ。
δίδου δʼ ἀρετήν τε καὶ ὄλβον.
私に徳と幸いを与え給え。

語釈・文法注

  1. §2ἐπιχθονίων — 前行(§1)の最上級の形容詞 μέγʼ ἄリストン(遥かに最も優れた者)を修飾・限定する部分属格。「地上の人間たちのうちで」を意味する。語順として行を跨いで配置されている。
  2. §5πομπῇσιν ὕπʼ — 前置詞 ὑπό が名詞 πομπῇσιν(与格、ここでは手段や動因を示す)の後ろに置かれた前置詞後置(anastrophe)の例。アクセントが ὕπο から ὕπʼ(語尾省略)へと前方に移動している。エウリュステウス王の「命令のもとに」あるいは「送り出しによって」放労させられたことを示す。
  3. §6ἀτάσθαλα — 形容詞 ἀτάσθαλος(無謀な、破滅的な)の中性複数対格形。ここでは名詞的に用いられ、他動詞 ἔρεξεν(行った)の直接目的語(または内包的対格)として「無謀な行い」を意味する。

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ホメロス風讃歌, 第15歌 ヘラクレス讃歌 §1-9. Humanitext Reader, https://reader.humanitext.ai/text/urn:cts:greekLit:tlg0013.tlg015.humanitext-grc2:1-9

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訳文・注・要旨はAIによる草稿で、読者の指摘により改訂されています。