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パエドラ

§1102-1198

パエドラの虚偽の告白と自刃

馬たちによって無惨に引き裂かれたヒッポリュトスの遺体を前にテセウスが嘆き、パエドラが現れて自らの告発が偽りであったことを告白したのち、剣に身を投じて自殺します。

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1102

​dominumque rumpunt,1 inde semanimem secant

そして[手綱を引きちぎると同時に]主人をばらばらに引き裂き、そこから半死半生の彼を

​virgulta, acutis asperi vepres rubis

茂みが、鋭い野茨のある荒々しい荊棘が切り刻み、

​omnisque truncus corporis partem tulit.

すべての樹の幹が、彼の体の一部を持ち去った。

1105

​errant per agros funebris famuli manus,

葬儀に携わる召使いたちの群れが野原を彷徨う、

​per illa qua distinctus Hippolytus loca

ヒッポリュトスが引き裂かれ、

​longum cruenta tramitem signat nota,

血に染まった印で長い小道を印づけている、それらの場所を通って。

​maestaeque domini membra vestigant canes.

そして悲しむ犬たちが、主人の四肢をたどる。

​necdum dolentum sedulus potuit labor

嘆く者たちの熱心な努力も、いまだに

1110

​explere corpus, hocine est formae decus?

体を完全に揃えることはできなかった。これが、あの美の栄光なのか?

​qui modo paterni clarus imperii comes

ついさきほどまで、父の帝国の輝かしい同伴者であり、

​et certus heres siderum2 fulsit modo,

星々の確実な後継者として、ついさきほど輝いていた彼が、

​passim ad supremos ille colligitur rogos

最後の火葬の薪のために、あちこちから拾い集められ、

​et funeri confertur.

葬儀のために集められる。

​O nimium potens,

おお、あまりに強力な

1115

​quanto parentes sanguinis vinclo tenes.

血の絆によって、汝はいかに強く親たちを縛っていることか、

​natura, quam te colimus inviti quoque:

自然よ。我らがいかに不本意ながらも汝を敬っていることか。

​occidere volui noxium, amissum fleo.

私は罪ある彼を殺したかったが、失われた彼を私は嘆く。

​Gaudere non est3 ipse quod voluit potens.

自分が望んだことを行う力を持つ者自身が、喜ぶことはできないのだ。

​Equidem malorum maximum hunc cumulum reor,

確かに、もし運命が、忌むべきことを望ましいものに変えてしまうなら、

1120

​si abominanda casus optanda efficit.

これこそが災いの最大の極みであると私は思う。

​Et si odia servas, cur madent fletu genae?

そして、もしあなたが憎しみを持ち続けているなら、なぜ頬は涙で濡れているのですか?

​Quod interemi non, quod amisi fleo.

私は彼を殺したことを嘆いているのではなく、彼を失ったことを嘆いているのだ。

​Quanti casus humana rotant!

いかに大きな運命の変転が、人間のことを転がすことか!

​minor in parvis Fortuna furit

運命は小さき者に対しては小さく荒れ狂い、

1125

​leviusque ferit leviora deus;

神は、より軽いものを、より軽く打つ。

​servat placidos obscura quies

目立たぬ平穏が、穏やかな人々を守り、

​praebetque senes casa securos.

あばら屋が、安らかな老人たちを提供する。

​Admota aetheriis culmina sedibus

天の住まいに近づけられた頂は、

​Euros excipiunt, excipiunt Notos,

ユーロスを受け、ノトスを受け、

1130

​insani Boreae minas

狂暴なボレアースの脅威と、

​imbriferumque Corum.

雨をもたらすコールスを受ける。

​Raros patitur fulminis ictus

湿った谷が、雷の打撃を

​umida vallis:

被ることは滅多にない。

​tremuit telo Iovis altisoni

高く響き渡るユーピテルの武器によって震えるのは、

1135

​Caucasus ingens Phrygiumque nemus

巨大なカウカソス山や、母キュベレーの

​matris Cybeles: metuens caelo

フリュギアの森である。ユーピテルは、高い天に

​Iuppiter alto vicina petit;4

隣接する場所を恐れて狙うのだ。

​non capit umquam magnos motus

平民の、低い屋根の家は、

​humilis tecti plebeia domus.

決して大きな揺れを被ることはない。

​Volat ambiguis mobilis alis

時は不確かな翼で流動的に飛び去り、

​hora, nec ulli praestat velox

素早い運命は誰にも

​Fortuna fidem,

忠誠を誓わない。

​hic qui clari5 sidera mundi

輝かしい世界の星々と、

1145

​nitidumque diem morte relicta.

きらめく昼の光を、死を置き去りにして[かつて去ったが]、

​luget maestos tristis reditus

悲しい帰還を悲痛に嘆き、

​ipsoque magis flebile Averno

アウェルヌスそのものよりも涙を誘う、

​sedis patriae videt hospitium.

祖国の住まいの歓待を、この男は目にしている。

​Pallas Actaeae veneranda genti,

アクタイアの民に崇められる、貞潔なるパラスよ、

1150

​quod tuus caelum superosque Theseus

あなたのテセウスが天と地上の神々を

​spectat et fugit Stygias paludes,

見上げ、ステュクスの沼を免れたことについて、

​casta nil debes patruo rapaci:

あなたは強欲な叔父に何の恩義も負っていない。

​constat inferno numerus tyranno.6

地獄の暴君にとって、数は一定だからだ。

​Quae vox ab altis flebilis tectis sonat

高い屋根から、いかなる悲痛な声が響いているのか。

1155

​strictoque vaecors Phaedra quid ferro parat?

狂乱したパエドラは、抜いた剣を手にして、何を企んでいるのか。

​Quis te dolore percitam instigat furor?

苦痛に駆られたお前を、いかなる狂気が駆り立てているのか。

​quid ensis iste quidve vociferatio

その剣は、あるいはその叫びと、

​planctusque supra corpus invisum volunt?

憎むべき遺骸の上での胸を叩く嘆きは、何を意味するのか。

​Me, me, profundi saeve dominator freti,

私を、私を、深き海の残酷な支配者よ、

1160

​invade et in me monstra caerulei maris

襲え。そして私に向けて、青い海の怪物を

​emitte, quicquid intimo Tethys sinu

放て。テーテュースがその懐の奥深くに、

​extrema gestat, quicquid Oceanus vagis

最果てに抱いているすべてのものを、オーケアノスが漂う

​complexus undis ultimo fluctu tegit,

波で取り囲み、最果ての波濤で覆い隠しているすべてのものを。

​o dure Theseu semper, o numquam ad tuos

おお、常に残酷なテセウスよ、おお、汝の身内の元へと

1165

​tuto reverse: gnatus et genitor nece

決して無事に戻ることのなかった者よ。息子も父親も、死によって

​reditus tuos luere; pervertis domum

汝の帰還の償いをしたのだ。汝は家を破滅に導く、

​amore semper coniugum aut odio nocens.

妻たちへの愛、あるいは憎しみによって、常に害をなしつつ。

​Hippolyte, tales intuor vultus tuos

ヒッポリュトスよ、私はお前のこのような顔を見ているのか、

​talesque feci? membra quis saevus Sinis

そしてこのような顔に私がしたのか。どのような残忍なシニスが、

1170

​aut quis Procrustes sparsit aut quis Cresius,

あるいはどのようなプロクルーステースがお前の四肢を散らしたのか。あるいは、

​Daedalea vasto claustra mugitu replens,

ダイダロスの迷宮の障壁を巨大な咆哮で満たしていた、

​taurus biformis ore cornigero ferox

あのクレタの、二つの姿を持つ、角のある口をした猛々しい雄牛が

​divulsit? heu me. quo tuus fugit decor

お前を引き裂いたのか。嗚呼、悲しいかな。お前の美しさはどこへ逃げ去ったのか、

​oculique nostrum sidus? exanimis iaces?

そして私たちの星であったその目は?お前は息絶えて横たわっているのか?

1175

​ades parumper verbaque exaudi mea—

しばしの間ここにいて、私の言葉を聞いておくれ――

​nil turpe loquimur: hac manu poenas tibi

私は卑しいことを語ってはいない。この手でお前に償いを

​solvam et nefando pectori ferrum inseram

果たし、不義の胸に剣を突き立てよう。

​animaque Phaedram pariter ac scelere exuam,

そしてパエドラから命を、同時に罪をも剥ぎ取ろう。

​et te per undas perque Tartareos lacus.

そしてお前を、波を越え、タルタロスの湖を越え、

1180

​per Styga, per amnes igneos amens sequar.

ステュクスを、火の川を越えて、私は狂ったように追いかけよう。

​placemus umbras: capitis exuvias cape

亡霊をなだめよう。私の頭の装飾を取り、

​laceraeque frontis accipe abscisam comam.

引き裂かれた額から切り落とされた髪を受け取ってくれ。

​non licuit animos iungere, at certe licet

心を結び合わせることは許されなかったが、せめて

​iunxisse fata. morere, si casta es, viro;

運命を結び合わせることは許される。死ぬが良い、もしお前が貞潔なら、夫のために;

1185

​si incesta, amori, coniugis thalamos petam

もし不貞なら、愛のために。私は夫の寝所に赴くのか、

​tanto impiatos facinore? hoc derat nefas,

これほど甚だしい悪行によって汚された寝所に?この不義だけが欠けていた、

​ut vindicato sancta fruereris toro.7

復讐された寝床を、お前が貞潔な者として享受するということが。

​o mors amoris una sedamen mali,

おお、死よ、悪しき愛の唯一の鎮静剤よ、

​o mors ^pudoris maximum laesi decus,

おお、死よ、傷つけられた羞恥の最大の栄光よ、

1190

​confugimus ad te: pande placatos sinus.

私たちはあなたのもとへと逃れる。穏やかな懐を開いておくれ。

​Audite, Athenae, tuque, funesta pater

聞いておくれ、アテナイよ、そして、死をもたらした父よ、

​peior noverca: falsa memoravi et nefas,

継母よりも悪しき者よ。私は偽りを語り、

​quod ipsa demens pectore insano hauseram,

私自身が狂った、正気でない胸に抱いた悪行を、

​mentita finxi. vana punisti pater,

嘘をついてでっち上げたのだ。父よ、あなたは虚しいことを罰した、

1195

​iuvenisque castus crimine incesto iacet,

そして貞潔な青年が、不貞の罪を着せられて横たわっている、

​pudicus, insons— recipe iam mores tuos.

慎み深く、無実のままに――さあ、あなたの本来の態度を取り戻すがよい。

​mucrone pectus impium iusto patet

不義の胸は正義の剣の刃に開かれ、

​cruorque sancto solvit inferias viro.

血は聖なる男への死者の供え物として流れる。

構文注7 件
  1. 1102dominumque rumpunt

    主動詞 rumpunt が、抽象名詞である moram(遅れ、滞り)と具象名詞である dominum(主人、ヒッポリュトス)の双方を目的語に取る、高度な結合(zeugma)の表現。前者に対しては「滞りを破る(=遅れず走る)」、後者に対しては「主人[を縛る手綱]を引きちぎる」の意になる。

  2. 1112siderum

    siderum(星々の)は属格で、直前の heres(後継者)を修飾している。「星々の後継者」とは、テセウスの血統としての高貴さ、あるいは王位の天上の支配権を暗示する比喩表現。二つ目の modo は、前の行の qui modo と呼応する副詞(ついさきほど)である。

  3. 1118Gaudere non est

    non est は「〜することは不可能である、許されない」(non licet)の意味の非人称表現。potens は「力を持つ者」で、先行詞を含んだ関係代名詞節 quod voluit(自分が望んだこと)の実質的な主語として機能している。

  4. 1136metuens caelo alto vicina petit

    metuens(恐れて、警戒して)の補語が caelo alto(高い天)であり、petit(襲う、狙う)の目的語が vicina(それに隣接する高い場所)である。「(自ら放つ雷のために)高い天に隣接する高所を警戒して狙う」という意味になり、高い建物や山が雷の標的になりやすい自然の理を述べている。

  5. 1144hic qui clari

    hic(この男)は冥界から帰還したテセウスを指す。1144〜1145行の morte relicta(死を後に残して、すなわち生還して)を含む従属節が、1146行の主動詞 luget(嘆く)および 1148行の videt(目にする)へと繋がるが、構文上は動詞の省略や乱れが見られる。ここでは hic qui... としてテセウスを主語に据えて訳出する。

  6. 1153constat inferno numerus tyranno

    constat は「一定である、不変である」の意。テセウスが生還した(=冥界の死者の数が一人減った)代わりに、ヒッポリュトスが死んで冥界に下ったため、冥界の支配者(ハデス)にとって死者の総数(numerus)は変わらずに保たれている、という不気味な皮肉を表現している。

  7. 1187ut vindicato sancta fruereris toro

    ut 節は、前句の hoc derat nefas(この悪行だけが欠けていた)の内容を説明する同格ないしは結果の節。vindicato toro(身の証しが立てられた、あるいは疑惑が晴れた寝床)を、sancta(貞潔な、潔白な者として)享受するために、私の自殺という最後の罪悪だけが残されていた、というパエドラの自嘲を伴う告白である。

翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)・修正履歴(3 件・最終 2026-09-22)
  • 2026-09-22 AI校閲 — 原文 1 件
  • 2026-09-21 AI校閲 — 原文 1 件
  • 2026-09-21 AI校閲 — 訳文 1 件
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