- 底本
- Seneca, Lucius Annaeus. Tragoediae. Peiper, Rudolf; Richter, Gustav, editors. Leipzig: Teubner, 1921.
- 翻訳
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- 言語
- 日本語 · English · 简体中文 · 한국어
- CTS URN
- urn:cts:latinLit:phi1017.phi005.humanitext-lat2:1199-1280
- 出力
- Humanitext Reader · reader.humanitext.ai · 2026-10-27
パエドラはテセウスに自らの不義を認めて自害を促したのち絶命する。テセウスは冥府の刑罰を望みながら自責の念にかられ、ヒッポリュトスの無惨に散らばった遺体を一つに組み立てて葬儀を指示する。
Quid facere rapto debeas gnato parens.1
奪われた息子に対して、父として何をすべきか、
disce a noverca: condere2 Acherontis plagis.
継母から学びなさい。アケローンの領域に身を隠しなさい。
Pallidi fauces Averni vosque, Taenarei specus,
蒼白きアウェルヌスのあぎとよ、そして汝ら、タイナロスの洞窟よ、
unda miseris grata Lethes vosque, torpentes lacus,
憐れむべき者たちに好まれるレーテーの波よ、そして汝ら、よどんだ湖よ、
impium rapite atque mersum premite perpetuis malis,
不義の私を奪い去り、沈めて、永遠の苦しみで押さえつけよ。
nunc adeste, saeva ponti monstra, nunc vastum mare,
今こそ来い、海の凶暴な怪物どもよ、今こそ広大な海よ、
ultimo quodcumque Proteus aequorum abscondit sinu,
プロテウスが海の最果ての懐に隠しているすべてのものよ、
meque ovantem3 scelere tanto rapite in altos gurgites,
これほど巨大な罪に勝ち誇る私を深い深淵に奪い去れ。
tuque semper, genitor, irae facilis assensor meae,
そして、私の怒りに常に容易に同意した父よ、
morte facili dignus haud sum qui nova natum nece
私は容易な死にはふさわしくない。前代未聞の死に方によって、息子を
segregem sparsi per agros quique, dum falsum nefas
ばらばらにして野原に散らし、偽りの悪行を
exsequor vindex severus, incidi in verum scelus.
厳格な復讐者として追求するうちに、真の犯罪に陥った私は。
sidera et manes et undas scelere complevi meo:
私は星々も、死者の霊も、波も、自らの罪で満たした。
amplius sors nulla restat; regna me norunt tria.
もはやいかなる運命も残されていない。三つの世界が私を知っている。
In hoc redimus? patuit ad caelum via,
このために私は戻ってきたのか?天への道が開かれたのは、
bina ut viderem funera et geminam necem,
二つの葬儀、二重の死を見るためであったのか、
caelebs et orbus funebres una face
妻を失い、子を失った私が、一本のたいまつで
ut concremarem prolis ac thalami rogos?
わが子とわが寝所の火葬の薪を同時に燃やすためであったのか。
donator atrae lucis,4 Alcide, tuum
暗い光を贈りし者、アルキデスよ、汝の
Diti remitte munus; ereptos mihi
贈り物をディースに返してくれ。私から奪われた
restitue manes, impius frustra invoco
亡き魂を私に戻してくれ。不義なる私は無駄に求めている、
mortem relictam— crudus et leti artifex,
置き去りにした死を。――冷酷で、死の職人であり、
exitia machinatus insolita effera,
前代未聞の野蛮な破滅を企てた私は、
nunc tibimet ipse iusta supplicia irroga.
今こそ、お前自身に正当な刑罰を科すのだ。
pinus coacto vertice attingens humum
梢を無理に引き曲げられて地面に届く松の木が、
caelo remissum findat in geminas trabes,
天に放たれて私を二つの幹へと引き裂くか、
mittarve praeceps saxa per Scironia?
あるいは私はスキロンの岩から真っ逆さまに投げ落とされるべきか?
graviora vidi, quae pati clausos iubet
私はもっと重い罰を見てきた、フレゲトーンが火の川で罪人たちを取り囲み、
Phlegethon nocentes igneo cingens vado:
閉じ込められた者たちに被らせる罰を。
quae poena memet maneat et sedes, scio.
いかなる刑罰と場所が私を待っているか、私は知っている。
umbrae nocentes, cedite et cervicibus
罪ある亡霊たちよ、退け。そして私の首に、
bis, his5 repositum degravet fessas manus
ここに、ここに置かれた、疲れ果てた両手を岩が押しつぶすがよい、
saxum, seni perennis Aeolio labor-,
アイオロスの老父の永遠の労苦であるあの岩が。――
me ludat amnis ora vicina alluens;
隣の唇を洗う川が、私を嘲るがよい。
vultur relicto transvolet Tityo ferus
獰猛なハゲワシが、ティテュオスを去って飛び来たり、
meumque poenae semper accrescat iecur;
刑罰のために常に再生する私の肝臓を貪るがよい。
et tu mei requiesce Perithoi pater:
そして、私のペイリトオスの父よ、お前は休むがよい。
haec incitatis membra turbinibus ferat
この四肢を、激しく回転する渦の中に、
numquam resistens orbe revoluto rota.
決して止まることなく回り続ける車輪が運ぶがよい。
dehisce tellus, recipe me dirum chaos,
大地よ裂けよ、恐ろしいカオスよ、私を受け入れよ、
recipe, haec ad umbras iustior nobis via est:
受け入れよ。これが、影の国へと向かう私にとってより正当な道なのだ。
gnatum sequor— ne metue qui manes regis:
私は息子を追う。――死者を支配する者よ、恐れるな。
casti venimus; recipe me aeterna domo
私たちは清らかな者として行くのだ。永遠の家へと私を受け入れよ、
non exiturum, non movent divos preces;
二度と出ることのないように。祈りは神々を動かさない。
at si rogarem scelera, quam proni forent.
だが、もし私が悪行を求めていたなら、彼らはいかに容易に願いを聞き入れたことだろう!
Theseu, querelis tempus aeternum manet:
テセウスよ、嘆きのための時間は永遠に残されている。
nunc iusta nato solve et absconde ocius
今は息子に葬儀の務めを果たし、速やかに隠すのだ、
dispersa foede membra laniatu effero.
野蛮な引き裂きによって無残に散らばった四肢を。
Huc, huc reliquias vehite cari corporis
ここへ、ここへ愛する体の遺骸を運んでくれ、
pondusque et artus temere congestos date.
その重みと、無秩序に集められた四肢をここへ。
Hippolytus hic est? crimen agnosco meum:
これがヒッポリュトスなのか?私は自分の罪を認める。
ego te peremi; neu nocens tantum semel
私があなたを殺した。そして、一度だけ罪を犯した者、
solusve fierem,6 facinus ausurus parens
あるいは一人だけで罪人となることのないように、悪行を敢行せんとする親として、
patrem advocavi. munere en patrio fruor,
私は父を呼び求めたのだ。見よ、私は父の贈り物を享受している。
o triste fractis orbitas annis malum!
おお、崩れ去った晩年の、子を失った不遇という悲しい災いよ!
complectere artus, quodque de nato est super,
四肢を抱きしめよ。そして息子について残されているものを、
miserande, maesto pectore incumbens fove.
憐れむべき者よ、悲しい胸を押し当てて温めよ。
Disiecta genitor7 membra laceri corporis
父親よ、引き裂かれた体の、散らばった四肢を
in ordinem dispone et errantes loco
順序正しく並べ、本来の場所から外れた
restitue partes: fortis hic dextrae locus,
部分を元に戻すのだ。ここが強い右手の場所、
hic laeva frenis docta moderandis manus
ここが手綱を操ることに長けた左手を
ponenda: laevi lateris agnosco notas.
置くべき場所。左脇の痕跡が私にはわかる。
quam magna lacrimis pars adhuc nostris abest!
私たちの涙を注ぐべき部分が、なんと多く未だに欠けていることか!
Durate trepidae lugubri officio manus,
持ちこたえよ、悲しい務めに対して震える両手よ、
fletusque largos sistite, arentes genae,
そして豊かな涙を止めよ、乾いた頬よ、
dum membra nato genitor adnumerat suo
父がその息子に四肢を数え合わせ、
corpusque fingit, hoc quid est forma carens
体を形作る間。――これは何か、形を失い、
et turpe, multo vulnere abruptum undique?
醜く、多くの傷によって至る所が引きちぎられたものは?
quae pars tui sit dubito; sed pars est tui:
お前のどの部分なのか私にはわからない。だが、これはお前の一部だ。
hic, hic repone, non suo, at vacuo loco.
ここへ、ここへ置くのだ、本来の場所ではなく、空いている場所に。
haecne illa facies igne sidereo nitens,
これが、星の光のように輝き、
inimica flectens lumina? huc cecidit decor?
敵意に満ちた目を向けていた、あの顔なのか?美はここに堕ちたのか?
o dira fata, numinum o saevus favor!
おお、恐ろしい運命よ、神々の残酷な恩恵よ!
sic ad parentem natus ex voto redit?
このようにして、息子は願い通りに親のもとへと戻るのか?
en haec suprema dona genitoris cape,
見よ、父からのこの最後の贈り物を受け取るがよい、
saepe efferendus;8 interim haec ignes ferant.
何度も葬られるべき者よ。さしあたり、これらを火が包むがよい。
Patefacite acerbam caede funesta domum:
死に汚された、苦痛に満ちた家を開け放て。
Mopsopia claris tota lamentis sonet,
モプソピアの全体が、高い哀歌で響き渡るがよい。
vos apparate regii flammam rogi;
汝らは王家の火葬の薪の炎を用意せよ。
at vos per agros corporis partes vagas
そして汝らは、野原を通って、散らばった体の部分を
inquirite. istam terra defossam premat,
捜し求めよ。あの女は土に深く埋められて押しつぶされるがよい、
gravisque tellus impio capiti incubet.
そして重い土が、その不義の頭の上にのしかかるがよい。
- 1199Quid facere rapto debeas gnato parens
rapto は rapio の完了受動分詞で、ここでは奪われた、すなわち「死んだ」息子を指し、gnato(与格)を修飾する。debeas は間接疑問節を導く接続法現在。全体として「奪われた息子に対して父としてなすべきこと」を意味する。
- 1200condere
動詞 condo(隠す、埋める)の受動態命令形2人称単数。ここでは「自らの身を隠せ、自害せよ」というパエドラからテセウスへの最後命令のニュアンスを持つ。
- 1206ovantem
ovo(勝ち誇る、歓喜する)の現在分詞単数対格で、me に係る。テセウス自身がこのように「大罪に勝ち誇る(ように見える、あるいは自虐的にそうなってしまった)自分自身」を逆説的に描写している。
- 1217donator atrae lucis
atrae lucis(暗い光)は、冥府から地上に戻ることを指す。ヘラクレス(Alcides)がテセウスを冥府から連れ戻して「地上の光」を与えたことを「暗い(忌むべき)光の贈り主」と呼ぶ表現。
- 1230bis, his
テキストによっては his, his と重ねて指示される。本訳では「ここに、ここに(置かれた)」として処理し、テセウスが自分に科されるべきシシュポスの岩を指す表現として訳出している。
- 1250neu nocens tantum semel / solusve fierem
neu... fierem は否定の目的(あるいは結果)を示す接続法。「一度きりの罪人、あるいは孤独な罪人にならないように」の意。自分がパエドラの告発をすぐに信じてポセイドンの呪い(父親の贈り物)を使ったことを自嘲する文脈。
- 1256genitor
主格または呼格。テセウスが自分自身を「父親よ」と鼓舞、あるいは指示して、散らばった息子の四肢を本来の場所に並べ直そうとする悲劇的なセリフの開始を示す。
- 1274saepe efferendus
effero は「(遺骸を葬儀のために)運び出す」を意味する。ヒッポリュトスの体が無数の破片に散らばっていたため、葬儀のために「何度も運び出されなければならない」という物理的な惨状を痛烈に皮肉った表現。
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)・修正履歴(1 件・最終 2026-09-21)
- 2026-09-21 AI校閲 — 訳文 1 件
