- 底本
- Terence. Publii Terentii Comoediae Sex. Parry, Edward St. John, editor. London: Whittaker and Co.; George Bell, 1857.
- 翻訳
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- 言語
- 日本語 · English · 简体中文 · 한국어
- CTS URN
- urn:cts:latinLit:phi0134.phi006.humanitext-lat2:746-817
- 出力
- Humanitext Reader · reader.humanitext.ai · 2026-10-27
デメアはミキオの放漫な教育方針と、エスキヌスが琴女と同居することに激しく憤る。ミキオの家に入ったデメアは、もう一人の息子クトゥシポンもそこで放蕩していることを知り、激怒してミキオを問い詰めるが、ミキオは冷静に彼らの共有関係と今後の教育についての合理的な資産管理を説く。
Aliquo abiicienda est, si non pretio at gratiis.
デメア:どこかよそへ放り出さねばならん、金で売れぬなら、ただでも。
Neque est, neque illam sane studeo vendere.
ミキオ:その必要はないし、そもそも彼女を売るつもりもない。
Quid igitur facies?
デメア:ではどうするのだ?
Domi erit.
ミキオ:家に置く。
Pro Divum fidem!
デメア:神々にかけて!
Meretrix et materfamilias una in domo?
娼婦と一家の主婦が、同じ家に暮らすというのか?
Cur non?
ミキオ:なぜいけない?
Sanum te credis esse?
デメア:お前は自分が正気だと思っているのか?
Equidem arbitror.
ミキオ:もちろんそう思っている。
Ita me Di ament, ut1 video ego tuam ineptiam,
デメア:神にかけて、私がお前の愚かさを見る限りでは、
Facturum credo ut habeas quicum cantites.
お前は一緒に歌を歌える相手をそばに置くつもりなのだな。
Cur non?
ミキオ:なぜいけない?
Et nova nupta eadem haece discet?
デメア:そして花嫁も同じことを学ぶというのか?
Scilicet.
ミキオ:もちろんだ。
Tu inter eas restim ductans saltabis.
デメア:お前は彼女たちの間で、手を繋いで踊るのだろう。
Probe.
ミキオ:見事にな。
Probe?
デメア:見事だと?
Et tu nobiscum una, si opus sit.
ミキオ:お前も私たちと一緒にだ、必要ならな。
Hei mihi!
デメア:ああ、何ということだ!
Non te haec pudent?
これらのことが恥ずかしくないのか?
Iam vero omitte, Demea,
ミキオ:さて、もうやめなさい、デメア、
Tuam istanc iracundiam; atque ita uti decet
そのお前の怒りを。そして、ふさわしいように、
Hilarum ac libentem fac te gnati in nuptiis.
息子の結婚式では愉快に気持ちよく振る舞いなさい。
Ego hos conveniam: post huc redeo.
私は彼らに会ってくる。その後でここに戻る。
O Iupiter!
デメア:おお、ユピテルよ!
Hancine vitam? hoscine mores? hanc dementiam?
このような生活が、このような風習が、このような狂気があるか?
Uxor sine dote veniet; intus psaltria est:
妻は持参金なしでやって来る。家の中には琴弾き女がいる。
Domus sumtuosa; adolescens luxu perditus;
家計は浪費にまみれ、若者は贅沢で身を持ち崩し、
Senex delirans. Ipsa si cupiat Salus
老人はボケている。救済の女神自身が望んだとしても、
Servare prorsus non potest hanc familiam.
この一家を救うことは到底できまい。
Edepol, Syrisce, te curasti molliter,
シルス:ポルクスにかけて、シルスちゃん、お前は自分を甘やかして気持ちよくもてなしたな。
Lauteque munus administrasti tuum.
自分の役目を見事に果たしたぞ。
Abi. Sed postquam intus sum omnium rerum satur,
よし。だが中であらゆるものでお腹いっぱいになったので、
Prodeambulare huc libitum est.
ここらでちょっと散歩したくなった。
Illud sis vide
デメア:おい、あれを見てみろ。
Exemplum disciplinae.
規律の見本とやらを。
Ecce autem hic adest
シルス:おや、ここにいるぞ、
Senex noster. Quid fit? quid tu es tristis?
我らが旦那が。どうしました?なぜそんなに不機嫌なのです?
Oh scelus.
デメア:おお、悪党め。
Ohe, iam tu verba fundis hic, sapientia?
シルス:おっと、もうここで言葉をまき散らしているのですか、知恵袋殿?
Tu si meus esses2—
デメア:お前がもし私の奴隷であったなら――
dis quidem esses, Demea,
シルス:今頃は神々の仲間になっていたでしょうね、デメア。
Ac tuam rem constabilisses.
そしてご自分の財産を確実に増やしたことでしょう。
exemplum omnibus
デメア:――すべての人に対する
Curarem ut esses.
見せしめにしてやったものを。
Quamobrem? quid feci?
シルス:なぜです?私が何をしたと?
Rogas?
デメア:聞くのか?
In ipsa turba, atque in peccato maximo,
あの騒動のただ中で、しかも、ようやく少し静まったばかりの極めて重大な過ちの最中に、
Quod vix sedatum satis est, potasti scelus,
お前は酒を飲んでいたのだ、この悪党め。
Quasi re bene gesta.
まるでうまく事を成し遂げたとでも言うように。
Sane nollem huc exitum.
シルス:実に、ここに出てこなければよかったな。
Heus, Syre; rogat te Ctesipho ut redeas.
ドロモ:おい、シルス。クトゥシポンが戻ってきてくれと頼んでいるぞ。
Abi.
シルス:あっちへ行け!
Quid Ctesiphonem hic narrat?
デメア:こいつはクトゥシポンについて何を言っているのだ?
Nihil.
シルス:何も。
Eho carnifex,
デメア:おい、首吊り役人め、
Est Ctesipho intus?
クトゥシポンは中にいるのか?
Non est.
シルス:いません。
Cur hic nominat?
デメア:ではなぜあいつはここで名前を呼んだのだ?
Est alius quidam, parasitaster parvulus:
シルス:別の男がいるのです、ちっぽけな居候ですよ。
Nostin?
ご存じで?
Iam scibo.
デメア:今すぐ確かめてやる。
Quid agis? quo abis?
シルス:何をするんです?どこへ行くんです?
Mitte me.
デメア:私を放せ。
Noli inquam.
シルス:やめてください、と言っているのに。
Non manum abstines, mastigia?
デメア:手を退けないか、鞭打たれ役め!
An tibi iam mavis cerebrum dispergi hic?
それともここで脳みそをぶちまけられたいのか?
Abit.
シルス:行ってしまわれた。
Edepol comissatorem haud sane commodum,
ポルクスにかけて、全く歓迎できない酒宴の乱入者だ、
Praesertim Ctesiphoni. Quid ego nunc agam
特にクトゥシポンにとっては。さて、私は今何ができようか?
Nisi, dum hae silescunt turbae, interea in angulum
この騒ぎが静まるまで、どこか隅っこにでも
Aliquo abeam, atque edormiscam hoc villi?3 Sic agam.
行って、この酒を眠って覚ますこと以外は。そうしよう。
Parata a nobis sunt, ut dixi, Sostrata,
ミキオ:ソストラタよ、言った通り、こちらでは準備が整いました。
Ubi vis. Quisnam a me pepulit tam graviter fores?
いつでもお望みの時に。それにしても、誰がこんなに激しく私の扉を叩いたのだ?
Hei mihi, quid faciam? quid agam? quid clamem aut querar?
デメア:ああ、私はどうすればいい?どう行動すればいい?何と叫び、何を訴えればいい?
O coelum, O terra, O maria Neptuni!
おお、天よ、地よ、ネプトゥヌスの海よ!
Em tibi:
ミキオ:ほらごらんなさい。
Rescivit omnem rem; id nunc clamat scilicet:
彼はすべての事を知ってしまったのだ。だから今あんなふうに叫んでいるのだな。
Paratae lites; succurrendum est.
争いの準備は万端だ。助けに入らねばならん。
Eccum adest
デメア:ほら、そこにいるぞ、
Communis corruptela nostrum liberum.
我々の子供たちを破滅させる共通の元凶めが。
Tandem reprime iracundiam, atque ad te redi.
ミキオ:いい加減に怒りを抑えて、正気に戻りなさい。
Repressi, redii: mitto maledicta omnia:
デメア:抑えたし、戻った。すべての悪口雑言は水に流そう。
Rem ipsam putemus: dictum hoc inter nos fuit,
事態そのものを考えよう。私たちの間でこう言われていなかったか?
Ex te adeo est ortum, ne tu curares meum,
それもお前から言い出したことだが、お前は私の息子に干渉せず、
Neve ego tuum?4 responde.
私もお前の息子に干渉しない、と。答えろ。
Factum est; non nego.
ミキオ:確かにそうだ、否定はしない。
Cur nunc apud te potat? cur recipis meum?
デメア:ならばなぜ、今あいつがお前のところで酒を飲んでいる?なぜ私の息子を迎え入れるのだ?
Cur emis amicam Micio? Numqui minus
なぜ恋人を買い取るのだ、ミキオ?お前が
Mihi idem ius aequum est esse quod mecum est tibi?
私に対して持っているのと全く同じ対等な権利が、私にもお前に対して認められて然るべきではないか?
Quando ego tuum non euro, ne cura meum.
私がお前の息子に干渉しないのだから、お前も私の息子に干渉するな。
Non aequum dicis; non; nam vetus verbum hoc quidem est;
ミキオ:お前の言うことは道理に合わない。合わないとも。というのも、古い格言があるのだからな。
Communia esse amicorum inter se omnia.
「友人の間ではすべてのものが共有される」という格言が。
Facete! nunc demum istaec nata oratio est.
デメア:お上手なことだ!今になってようやくそんな言葉が生まれてきたというわけか。
Ausculta paucis, nisi molestum est, Demea.
ミキオ:もし迷惑でなければ、デメアよ、少しの間だけ聞きなさい。
Principio, si id te mordet, sumtum filii
まず第一に、もし息子たちが引き起こしている出費が
Quem faciunt, quaeso facito haec tecum cogites:
お前を苦しめているのなら、どうか心の中で次のことを考えてほしい。
Tu illos duos olim pro re tollebas tua,
お前はかつて、自分の財産に応じてあの二人を育てていた。
Quod satis putabas tua bona ambobus fore,
お前の資産が二人にとって十分であろうと考えたからだ。
Et me tum uxorem credidisti, scilicet,
そしてその当時、お前は私がおそらく妻を迎えるだろうと
Ducturum: eandem illam rationem antiquam obtine:
考えていた。その昔の考えをそのまま維持しなさい。
Conserva, quaere, parce: fac quam plurimum
財産を守り、稼ぎ、節約しなさい。できるだけ多くを
Illis relinquas: gloriam tu istam obtine.
彼らに残せるようにするがいい。お前はその名誉を手に入れなさい。
Mea, quae praeter spem evenere, utantur sine.
私の財産、すなわち思いがけず手に入ったものは、彼らに使わせてやりなさい。
- 751Ita me Di ament, ut
誓言の慣用表現。直訳すれば「神々が私を愛してくださるように、その程度に(私は〜を確信する)」となるが、強い確信や誓い(「神にかけて、〜だ」「間違いなく〜だ」)を表明する際に用いられる。
- 772Tu si meus esses— / dis quidem esses
会話の遮りと地口。デメアが「もしお前が私の[奴隷]であったなら――(見せしめにしてやったのに)」と言いかけるのを、シルスが動詞 esses を利用して「dis(deis の縮約形、神々のところ=死後の世界)にいただろう」と遮り、デメアの過酷な仕打ちを皮肉っている。
- 788villi
名詞 vinum(ワイン)の指小辞 vinulum の縮約属格形。直前の指示代名詞 hoc に係る部分属格(「この少しばかりの安酒」)として機能している。
- 799meum... tuum
対格の所有代名詞。文脈上、名詞 filium(息子)が省略されており、それぞれ「私の息子を(気にかけない)」「お前の息子を(気にかけない)」を意味する。
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)・修正履歴(1 件・最終 2026-09-21)
- 2026-09-21 AI校閲 — 訳文 1 件
