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兄弟

§623-684

ミキオによるエスキヌスの試練と許し

パンフィラの家へ釈明に行こうとするエスキヌスは養父ミキオに遭遇し、彼女が親戚の男に連れ去られるという作り話を聞かされて動揺し涙するが、すべてを知っていたミキオから愛と許しを与えられる。

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623

​Satis diu dedisti verba; sat adhuc tua nos frustrata est fides."

「あなたは十分に長い間、私たちを言葉で騙してきました。これまで、あなたの約束は十分に私たちを失望させました。」

"Hem, quid istuc obsecro," inquam, "est?" "Valeas; habeas illam quae placet."

「『おや、それは一体どういうことですか、お尋ねします』と私は言った。『さようなら。お気に召したあの女と一緒になるがいいわ。』」

625

​Sensi ilico id illas suspicari: sed me reprehendi tamen

私はすぐに彼女たちがそのように疑っているのだと気づいた。しかし、私は自分を抑えた、

​Ne quid de fratre garrulae illi dicerem, ac fieret palam.

あの口の軽い老婆に弟のことを話して、すべてが露見してしまわないように。

​Nunc quid faciam? Dicam fratris esse? Id quidem minime est opus

今、私はどうすべきか?弟のものと言おうか?いや、それはどこにも

​Usquam efferri. Ac mitto: fieri potis est ut ne qua exeat.

漏らしてはならないことだ。その話はやめておこう。どこにも漏れずに済む可能性はある。

​Ipsum id metuo ut credant;1 tot concurrunt verisimilia.

彼女たちがそれを信じてくれないのではないかと、まさにそのことが心配だ。あまりにも多くの状況証拠が一致している。

630

​Egomet rapui; ipse egomet solvi argentum; ad me abducta est domum.

私自身が連れ去った。私自身がお金を支払った。私の家に連れ帰られた。

​Haec adeo mea culpa fateor fieri. Non me hanc rem patri

これらすべてのことが、私の過ちによって起こっているのだと認める。なぜ私はこの件を父に、

​Ut ut erat gesta indicasse? Exorassem2 ut eam ducerem.

事の顛末がどうであれ、知らせなかったのだろうか?彼女を妻に娶ることを説得できただろうに。

​Cessatum usque adhuc est: nunc porro, Aeschine, expergiscere!

これまでずっとぐずぐずしていた。さあ、これからは、エスキヌスよ、目を覚ませ!

​Nunc hoc primum est: ad illas ibo ut purgem me; accedam ad fores.

今、まずすべきことはこれだ。彼女たちのところへ行って釈明しよう。戸口に近づこう。

635

​Perii! horresco semper ubi pultare hasce occipio miser.

おしまいだ!惨めな私は、この戸を叩き始めるとき、いつも身震いがする。

​Heus, heus: Aeschinus ego sum: aperite aliquis actutum ostium.

もしもし、もしもし、エスキヌスです。どなたか、すぐに扉を開けてください。

​Prodit nescio quis: concedam huc.

誰かが出てくる。こちらへ身を隠そう。

​Ita uti dixi, Sostrata,

ミキオ:ソストラタ、私が言った通りに

​Facite: ego Aeschinum conveniam, ut quomodo acta haec sint sciat.

しなさい。私はエスキヌスに会って、これらのことがどう運んだかを彼が知るようにしよう。

​Sed quis ostium hoc pultavit?

だが、誰がこの扉を叩いたのだ?

​Pater hercle est: perii.

エスキヌス:ヘラクレスにかけて、父さんだ。おしまいだ。

​Aeschine.

ミキオ:エスキヌス。

640

​Quid huic hic negoti est?

エスキヌス:父さんはここで何の用事があるのだろう?

​Tune has pepulisti fores?

ミキオ:お前がこの扉を叩いたのか?

​Tacet. Cur non ludo hunc aliquantisper? Melius est,

黙っているな。しばらくこの子をからかってやろうか?その方がいい、

​Quandoquidem hoc nunquam mihi ipse voluit credere.

何しろ、この子は私にこのことを自分から決して打ち明けようとしなかったのだから。

​Nihil mihi respondes?

私に何も答えないのか?

​Non equidem istas quod sciam.

エスキヌス:いや、私の知る限り、その扉は叩いていません。

​Ita? nam mirabar quid hic negoti esset tibi.

ミキオ:そうか?というのも、お前がここで何をしているのか不思議に思っていたのだ。

645

​Erubuit: salva res est.

顔を赤らめたな。しめたぞ。

​Dic sodes, pater,

エスキヌス:お尋ねしますが、お父さん、

​Tibi vero quid istic est rei?

あなたこそあそこで何のご用なのですか?

​Nihil mihi quidem:

ミキオ:私には何もないよ。

​Amicus quidam me a foro abduxit modo

ある友人が、自分の助っ人になってくれと、今しがた広場から

​Huc advocatum sibi.

私をここに連れてきたのだ。

​Quid?

エスキヌス:何のことですか?

​Ego dicam tibi:

ミキオ:教えてあげよう。

​Habitant hic quaedam mulieres pauperculae,

ここにある貧しい女たちが住んでいるのだ、

650

​Ut opinor; has non nosse te et certo scio;

と思う。お前が彼女たちを知らないことは私も確かに知っている。

​Neque enim diu huc commigrarunt.

というのも、彼女たちがここへ引っ越してきてからまだ間もないからな。

​Quid tum postea?

エスキヌス:それで、そのあとは?

​Virgo est cum matre.

ミキオ:母親と一緒に若い娘がいるのだ。

​Perge.

エスキヌス:続けてください。

​Haec virgo orba est patre:

ミキオ:この娘は父親を亡くした孤児だ。

​Hic meus amicus illi genere est proximus:

私のこの友人は、彼女と血縁が最も近い。

​Huic leges cogunt nubere hanc.

法律は、彼女がこの男と結婚することを義務づけているのだ。

​Perii.

エスキヌス:おしまいだ。

​Quid est?

ミキオ:どうした?

655

​Nihil: recte: perge.

エスキヌス:何でもありません。大丈夫です。続けてください。

​Is venit ut secum avehat;

ミキオ:彼は彼女を一緒に連れて行くためにやって来た。

​Nam habitat Mileti.

というのも、彼はミレトスに住んでいるからだ。

​Hem, virginem ut secum avehat?

エスキヌス:えっ、娘を連れ去るのですか?

​Sic est.

ミキオ:その通りだ。

​Miletum usque obsecro?

エスキヌス:はるばるミレトスまでですか、お願いです?

​Ita.

ミキオ:そうだ。

​Animo male est.

エスキヌス:気が遠くなりそうだ。

​Quid ipsae? quid aiunt?

彼女たち自身は?何と言っているのですか?

​Quid illas censes? nihil enim.

ミキオ:彼女たちがどう言うと思う?何も言えないさ。

​Commenta mater est esse ex alio viro

母親はある男との間に、

660

​Nescio quo puerum natum; neque eum nominat;

誰だか知らないが子供が生まれたとでっち上げている。その男の名前は言わないがね。

​Priorem esse illum; non oportere huic dari.

その男が先約であるから、この友人(ミレトスの男)に娘を与えるべきではない、と。

​Eho, nonne haec iusta tibi videntur postea?

おい、それから、これはお前にとって正当なことに思えるか?

​Non.

エスキヌス:いいえ。

​Obsecro, non? an illam hinc abducet, pater?

お願いです、正当ではないのですか?では、お父さん、彼は彼女をここから連れ去るのですか?

​Quid illam ni abducat?

ミキオ:連れ去らないわけがあろうか。

​Factum a vobis duriter

エスキヌス:あなた方のされたことはあまりにも残酷で、

665

​Immisericorditerque; atque etiam, si est, pater,

無慈悲です。そして、お父さん、もしもっと

​Dicendum magis aperte, illiberaliter.

率直に言うべきなら、卑劣です。

​Quamobrem?

ミキオ:どうしてだ?

​Rogas me? quid illi tandem creditis

エスキヌス:私に聞くのですか?以前に彼女と親しくしていた、あの憐れな男の心境が、

​Fore animi misero quicum illa consuevit prius,

一体どうなると思っているのですか?

​Qui infelix haud scio an3 illam misere nunc amat,

その不幸な男は、おそらく今も彼女を惨めなほど深く愛しているでしょうに、

670

​Quum hanc sibi videbit praesens praesenti eripi,

その目の前で、彼女が自分から奪われ、

​Abduci ab oculis? Facinus indignum, pater.

目の前から連れ去られるのを見るとき!許しがたい悪事です、お父さん。

​Qua ratione istuc? quis despondit? quis dedit?

ミキオ:どういう理由でそうだと言うのだ?誰が婚約させた?誰が彼女を与えた?

​Cui, quando nupsit? auctor his rebus quis est?

誰に、いつ結婚したというのだ?これらの事柄の保証人は誰なのだ?

​Cur duxit alienam?

なぜ他人の女を妻にしたのだ?

​An sedere oportuit

エスキヌス:それなら、年頃の若い娘が、

675

​Domi virginem tam grandem, dum cognatus hinc

親戚がいつあちこちからやって来るか待ちながら、家の中にじっと

​Illinc veniret exspectantem? Haec, mi pater,

座っているべきだったのですか?お父さん、あなたこそ、

​Te dicere aequum fuit, et id defendere.

そう言って彼女たちの立場を弁護するのが当然でした。

​Ridiculum: adversumne illum causam dicerem

ミキオ:おかしなことを言う。私が助っ人としてやって来た相手に対して、

​Cui veneram advocatus? sed, quid ista, Aeschine,

不利な弁論をしろというのか?だが、エスキヌス、そんなことは我々に何の関係があるのだ?

680

​Nostra? aut quid nobis cum illis? abeamus. Quid est?

あるいは我々と彼女たちに何の関係がある?行こう。どうした?

​Quid lacrimas?

なぜ泣いている?

​Pater obsecro ausculta.

エスキヌス:お父さん、お願いします、聞いてください。

​Aeschine, audivi omnia

ミキオ:エスキヌスよ、私はすべて聞いたし、

​Et scio; nam te amo; quo magis quae agis curae sunt mihi.

知っているのだ。私はお前を愛している。だからこそ、お前のすることがそれだけ私の気がかりなのだ。

​Ita velim me promerentem ames dum vivas mi pater,

エスキヌス:お父さん、あなたが生きている限り、私がそれに値する者として私を愛してくださいますように。

​Ut me hoc delictum admisisse in me id mihi vehementer dolet,4

私がこのような過ちを犯したことが、本当に激しく悔やまれてなりません。

構文注4 件
  1. 629ut credant

    懸念・恐れを表す動詞 metuo の後に続く接続詞 ut は、否定の恐れ(〜しないのではないか)を導入する。対照的に ne は肯定の恐れ(〜するのではないか)を導入する。ここでは「彼女たちが(本当のことを)信じてくれないのではないかと心配だ」という意味になる。

  2. 632Exorassem

    接続法過去完了の独立用法で、過去の事実に反する仮定の帰結節(もし事前に父に打ち明けていれば「説得できただろうに」)を表している。

  3. 669haud scio an

    「おそらく〜だろう」「〜かもしれない」という肯定的推量を表す慣用的な副詞表現。「〜ではないかということを私は知らない」という直訳から転じて、話者の高い蓋然性の判断を示す。

  4. 683Ita velim me promerentem ames... ut me hoc delictum admisisse in me id mihi vehementer dolet

    相関関係を示す ita... ut... 構文を用いた、誓言または強い願望の表現。ut 節の事実(直説法 dolet)と同程度に ita 節の願望(接続法 velim ames)が真実であってほしいという対比。「私がこの過ちを犯したことを激しく後悔しているのと同様に、あなたが私を愛してくださいますように」を意味する。

翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)・修正履歴(1 件・最終 2026-09-21)
  • 2026-09-21 AI校閲 — 注 1 件
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