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兄弟

§367-437

シュルスの嘘とデメアへのへつらい

シュルスはミキオを騙して金を引き出した喜びを語り、その後現れたデメアに対して、彼の教育方針をお世辞で称賛しつつ、クテシポンが兄エスキヌスを厳しく叱責していたと嘘の報告をして彼を喜ばせる。

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367

​Hominis stultitiam!1

あいつの愚かさよ!

​Collaudavit filium:

あいつは息子を大いに褒めたのだ。

​Mihi qui id dedissem consilium egit gratias.

その知恵を授けた私に感謝したのだ。

​Disrumpor.

はらわたが煮えくり返る(吹き出してしまう)わ。

​Argentum annumeravit ilico:

金はその場ですぐに支払われた。

370

​Dedit praeterea in sumtum dimidium minae:

さらに買い出し用として半ミナの金をくれた。

​Id distributum sane est ex sententia.

その金は実におれの思う通りに分配された。

​Hem!

おお!

​Huic mandes, si quid recte curatum velis.

物事をきちんと処理してほしいときは、こういう男に任せるべきだ。

​Hem, Demea, haud aspexeram te. Quid agitur?

おや、デメア様、気づきませんでした。どうされましたか?

​Quid agatur? Vestram nequeo mirari satis

どうしただと?お前たちのやり方には、いくら呆れても呆れきれん

375

​Rationem.

のだ。

​Est hercle inepta, ne dicam dolo,2

ヘラクレスにかけて、本当に愚かで、はっきり言えば、

​Atque absurda. Pisces ceteros purga, Dromo:

不条理極まりない。ドロモ、残りの魚をきれいにしておけ。

​Congrum istum maximum in aqua sinito ludere

その一番大きなアナゴは、水の中で遊ばせておけ、

​Paulisper: ubi ego venero, exossabitur;

少しの間な。おれが戻ってきたら骨を抜く。

​Prius nolo.

それより前にはやるな。

​Haecine flagitia!

こんな不届きなことがあってたまるか!

​Mihi quidem non placent;

私としても、全く気に入っておりません。

380

​Et clamo saepe. Salsamenta haec, Stephanio,

私もしょっちゅう大声で言っているのです。ステファニオ、この塩魚は、

​Fac macerentur pulchre.

実にうまくふやかしておいてくれ。

​Di vestram fidem,

神々の信義にかけて、

​Utrum studione id sibi habet, an laudi putat

あいつはわざとこれをしているのか、それとも息子を

​Fore si perdiderit gnatum? Vae misero mihi!

破滅させることが名誉にでもなると思っているのか。哀れな私よ!

​Videre videor iam diem illum quum hinc egens

私はもうあの日の光景が見えるようだ、あの子が困窮して、

385

​Profugiet aliquo militatum.

ここからどこかへ傭兵になりに逃げ出していく日が。

​O Demea,

おお、デメア様、

​Istuc est sapere, non quod ante pedes modo est

それこそが知恵というものです。単に足元にあることを見るだけでなく、

​Videre, sed etiam illa quae futura sunt

将来起こるであろうことも

​Prospicere.

見通すことこそが。

​Quid? istaec iam penes vos psaltria est?

何だと?あの琴弾き女はもうお前たちのところにいるのか?

​Ellam intus.

中におりますよ。

​Eho an domi est habiturus?

なに、本当に家で暮らさせるつもりか?

​Credo, ut est

そうでしょう、あの方の

390

​Dementia.

愚かさからすれば。

​Haecine fieri!

こんなことが行われるとは!

​Inepta lenitas

父親の愚かな寛大さと、

​Patris et facilitas prava.

悪しき甘やかしよ。

​Fratris me quidem

私は兄のすることが、

​Pudet pigetque.3

本当に恥ずかしく、嫌気がさす。

​Nimium inter vos, Demea, ac

お二人の間には、デメア様、本当に、

​Non quia ades praesens dico hoc, pernimium interest.

あなたが今ここにいらっしゃるから言うのではありませんが、あまりにも大きな違いがあります。

​Tu quantus quantus es nihil nisi sapientia es:

あなたは隅から隅まで知恵そのものですが、

395

​Ille somnium. Sineres vero tu illum tuum

あの方はただの夢想です。もしあなたなら、自分の息子が

​Facere haec?

こんなことをするのを本当にお許しになりますか?

​Sinerem illum?4 an non sex totis mensibus

私が許すものか!あいつが何かを始める

​Prius olfecissem quam ille quicquam coeperit?

ゆうに六ヶ月も前に嗅ぎつけてみせるわ!

​Vigilantiam tuam tu mihi narras?

あなたのその油断のなさを、私に語ってくださるのですか。

​Sic siet

どうか、

​Modo ut nunc est quaeso.

今のままでいてくださるよう、お願いいたします。

​Ut quisque suum vult esse, ita est.

誰もが自分の息子にあってほしいと望む通りに、息子は育つものです。

400

​Quid eum? vidistine hodie?

あいつはどうだ?今日、会ったか?

​Tuumne filium?

あなたのご子息ですか?

​Abigam hunc rus. Iamdudum aliquid ruri agere arbitror.

田舎へ追い払いました。もう田舎で何か仕事をしている頃でしょう。

​Satin scis ibi esse?

本当にそこにいると確信しているのか?

​Oh, qui egomet produxi.

ええ、私自身が送り出したのですから。

​Optime est.

実に素晴らしい。

​Metui ne haereret hic.

ここに居座るのではないかと心配していたのだ。

​Atque iratum admodum.

しかも相当怒っていましたよ。

​Quid autem?

なぜ怒っていたのだ?

​Adortus iurgio fratrem apud forum

広場で兄を襲って、あの琴弾き女のことで激しく叱りつけていました。

405

​De psaltria istac.​Ain vero?

本当にそうなのか?

​Vah, nihil reticuit.

ええ、何一つ包み隠さず言いましたよ。

​Nam ut numerabatur forte argentum intervenit

ちょうどお金を数えていたところへ、

​Homo de improviso: coepit clamare, "O Aeschine!

彼が突然現れて、叫び始めたのです。「おお、エスキヌス!

​Haecine flagitia facere te! haec te admittere

お前がこんな不届きなことをするとは!我が家系に

​Indigna genere nostro!"

ふさわしくない不名誉な行いをするとは!」と。

​Oh! lacrimo gaudio.

おお!嬉しさのあまり涙が出る。

410

"Non tu hoc argentum perdis sed vitam tuam."

「お前が失っているのは、この金ではなく、お前の人生なのだ」と。

​Salvus sit, spero: est similis maiorum suum.5

あの子が無事でありますように。先祖によく似ている。

​Hui.

ふん。

​Syre, praeceptorum plenus istorum ille.

シュルス、あの子はそうした教訓に満ちているのだ。

​Phy.

おお。

​Domi habuit unde disceret.

家の中に、学ぶべき手本があったのですから。

​Fit sedulo.

実に念入りにやっております。

​Nihil praetermitto: consuefacio: denique

私は何一つ怠らない。習慣づけさせている。要するに、

415

​Inspicere tanquam in speculum in vitas omnium

まるで鏡を見るように他人の人生を

​Iubeo, atque ex aliis sumere exemplum sibi.

見るように命じ、他者から自分への手本をとるように言っているのだ。

"Hoc facito."

「これをするのだ」と。

​Recte sane.

実にその通りです。

"Hoc fugito."

「これは避けるのだ」と。

​Callide.

賢明ですね。

"Hoc laudi est."

「これは称賛に値する」と。

​Istaec res est.

まさにその通りです。

"Hoc vitio datur."

「これは非難されるべきだ」と。

​Probissime.

実にもっともです。

​Porro autem—

さらにまた――

​Non hercle otium est

ヘラクレスにかけて、私には今、

420

​Nunc mihi auscultandi. Pisces ex sententia

お話を伺う暇はありません。実に見事な魚を

​Nactus sum: hi mihi ne corrumpantur cautio est:

手に入れましたので。これらが台無しにならないよう注意しなければなりません。

​Nam id nobis tam flagitium est quam illa, Demea,

デメア様、私どもにとって、これらに気を配らないことは、

​Non facere vobis quae modo dixti: et, quod queo,

あなたが先ほど言われたことをおやりにならないことと同じくらい不届きなことなのです。ですから、私にできる限り、

​Conservis ad eundem istunc praecipio modum:

仲間の奴隷たちにも、まさにそれと同じ方法で教えているのです。

425

"(Hoc salsum est; hoc adustum est; hoc lautum est parum,

「これは塩辛い、これは焦げている、これは洗いが足りない、

​Illud recte: iterum sic memento:" sedulo

あれはよくできている、次もそう覚えておけ」と。私なりに、

​Moneo quae possum pro mea sapientia.

自分の知恵の及ぶ限り、せっせと忠告しております。

​Postremo tanquam in speculum in patinas, Demea,

最後に、まるで鏡を見るように、皿をよく見ろと命じ、

​Inspicere iubeo, et moneo quid facto usus siet.

何をすべきかを教えております、デメア様。

430

​Inepta haec esse nos quae facimus sentio:

私たちのしていることがくだらないことだとは分かっております。

​Verum quid facias? ut homo est, ita morem geras.

しかし、どうしようもありません。相手の気性に合わせて仕えるしかないのです。

​Numquid vis?

ほかに何かご用は?

​Mentem vobis meliorem dari.

お前たちに、もっとまともな理性が与えられることだ。

​Tu rus hinc abis?

あなたはここから田舎へお帰りですか?

​Recta.

まっすぐ帰る。

​Nam quid tu hic agas,

ここにいても何になりましょう、

​Ubi si quid bene praecipias nemo obtemperet?

何か良い教訓を与えても、誰も従いやしないのですから。

435

​Ego vero hinc abeo, quando is quamobrem huc veneram

私はここを去る、私がここに来た目的である

​Rus abiit: illum curo unum: ille ad me attinet.

あの子が田舎へ行ったのだから。私があの子一人の世話をする。あの子は私の管轄だ。

​Quando ita vult frater, de istoc ipse viderit.

兄がそうしたいというなら、あの男のことは彼自身が見ればよかろう。

構文注5 件
  1. 367Hominis stultitiam!

    感嘆対格(Accusative of exclamation)。動詞なしで対格単独で用いられ、強い感情や驚きを表す。

  2. 375bne dicam dolo

    否定目的を表す接続法節から派生した慣用表現。「欺瞞を言わないように」から、「率直に言って」「嘘偽りなく言えば」の意となる。

  3. 391bFratris me quidem pudet pigetque.

    非人称動詞 pudet と piget の構文。感情を抱く主体は対格(me)で表され、その感情の原因となる対象は属格(fratris)で表される。

  4. 396bSinerem illum?

    過去の行為に対する反実仮想の疑問を表す接続法未完了(Deliberative subjunctive referring to past unfulfilled action)。「私が彼を放っておいただろうか(いや、決してそうしなかっただろう)」という含みを持つ。

  5. 411similis maiorum suum

    形容詞 similis は属格(maiorum)を伴い、「〜に似ている」を表す。suum は三人称反射所有代名詞の属格複数 suorum の古風な縮約形であり、maiorum にかかっている。

翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)・修正履歴(1 件・最終 2026-09-21)
  • 日は 2026-05-24 に Gemini 3.5 Flash で再翻訳
  • 2026-09-21 AI校閲 — 訳文 1 件
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