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兄弟

§312-366b

ゲタによるソストラタへの報告とデメアの嘆き

怒り狂うゲタは、エスキヌスが別の女性を連れ去ったという誤解をソストラタに伝える。一方、デメアはもう一人の息子クテシポンがその連れ去りに加担したと聞き、絶望してシュルスに接近する。

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312

​Ut ego iram hanc in eos evomam omnem1 dum aegritudo haec est recens:

この怒りがまだ新しいうちに、彼らにすべて吐き出してやりたいものだ。

​Satis mihi id habeam supplici,2 dum illos ulciscar modo.

彼らに復讐さえできれば、私にとってはそれで十分な罰だ。

​Seni animam primum extinguerem3 ipsi qui illud produxit scelus.

まずはあの悪行を生み出した老人自身の息の根を止めてやりたい。

315

​Tum autem Syrum impulsorem, vah, quibus illum lacerarem modis!

それから、そそのかしたシュルスめ、ああ、どんな方法であいつを引き裂いてやろうか!

​Sublimem medium arriperem, et capite pronum in terram statuerem,

あいつの腰を抱えて高く持ち上げ、頭から真っ逆さまに地面に叩きつけてやりたい、

​Ut cerebro dispergat viam.

脳漿で道をぶちまけるように。

​Adolescenti ipsi eriperem oculos; posthaec praecipitem darem;

あの若造自身の両眼をえぐり出し、その後で崖から突き落としてやりたい。

​Caeteros ruerem, agerem, raperem, tunderem, et prosternerem.

他の連中は、突き倒し、追い立て、ひったくり、殴り倒し、なぎ倒してやりたい。

320

​Sed cesso heram hoc malo impertiri propere?4

だが、私はなぜ躊躇しているのだ、女主人にこの災難を急いで知らせるのを?

​Revocemus. Geta.

呼び止めましょう。ゲタ!

​Hem, quisquis es, sine me.

ええい、誰だか知らんが、放っておいてくれ。

​Ego sum Sostrata.

私よ、ソストラタだ。

​Ubi ea est? te ipsam quaerito,

奥様はどこに?あなた自身を捜していたのです、

​Te expecto: oppido opportune te obtulisti mihi obviam,

あなたを待っていたのです。実に見事なタイミングで私の前に現れてくださいました、

​Hera.

奥様。

​Quid est? quid trepidas?

どうしたの?なぜそんなに慌てているの?

​Hei mihi!

ああ、情けない!

​Quid festinas, mi Geta?

なぜ急いでいるのだ、ゲタよ?

​Animam recipe.

息を整えて。

​Prorsus—

まったく――

​Quid istuc prorsus ergo est.

その「まったく」とは、一体何なのだ?

​Periimus:

私たちは破滅しました。

325

​Actum est.

すべて終わりです。

​Eloquere ergo, obsecro te, quid sit.

だから何なのか言ってちょうだい、お願いだから。

​Iam—

すでに――

​Quid iam, Geta?

すでに何なのだ、ゲタ?

​Aeschinus—

エスキヌス様が――

​Quid is ergo?

それで、彼がどうしたの?

​alienus est ab nostra familia.

私たちの家族とは無関係の者になりました。

​Hem,

ええっ!

​Perii: quare?

破滅だわ。なぜ?

​Amare occepit aliam.

あの方は別の女を愛し始めたのです。

​Vae miserae mihi!

哀れな私!なんということ!

​Neque id occulte fert: ab lenone ipsus eripuit palam.

しかもそれを隠そうともしません。女衒のところから白昼堂々、自ら奪い去ったのです。

​Satin hoc certum est?

それは本当に確かなの?

​Certum: hisce oculis egomet vidi, Sostrata.

確かです。この私の目で確かに見ました、ソストラタ様。

​Ah,

ああ、

330

​Me miseram! quid credas iam? aut cui credas? Nostrumne Aeschinum;

哀れな私!今や何を信じればいいの?あるいは誰を信じればいいの?私たちのエスキヌスが?

​Nostram vitam omnium, in quo nostrae spes omnesque opes sitae

私たち全員の命であり、私たちのすべての希望とすべての頼みの綱が託されていた彼が。

​Erant; qui sine hac iurabat se unum nunquam victurum diem;

彼女なしでは、一日たりとも生きられないと誓っていた彼が。

​Qui se in sui gremio positurum puerum dicebat patris;

生まれた子を自分の父親の膝の上に置くのだと言っていた彼が。

​Ita obsecraturum ut liceret sibi hanc uxorem ducere?

彼女を妻に迎えることが許されるよう、そのように懇願すると言っていた彼が?

335

​Hera, lacrimas mitte, ac potius quod ad hanc rem opus est porro consule;

奥様、涙はおやめになって、むしろこの件に関して今後何が必要か、よくお考えください。

​Patiamurne, an narremus cuipiam?

黙って耐えるべきでしょうか、それとも誰かに話すべきでしょうか?

​Au, mi homo, sanusne es?

おや、あなた、正気なの?

​An hoc proferendum tibi videtur usquam esse?

これがどこかに公表されるべきだと、あなたには思えるの?

​Mihi quidem non placet.

私としては全く公表すべきではないと思います。

​Iam primum illum alieno animo a nobis esse res ipsa indicat.

まず何よりも、彼が私たちから心を離してしまったことは、事の次第が示しています。

​Nunc si hoc palam proferimus ille infitias ibit, sat scio.

今、もし私たちがこれを公にすれば、彼は否定するでしょう、私はよく知っています。

340

​Tua fama et gnatae vita in dubium veniet. Tum si maxime

奥様の評判も、お嬢様の人生も危険にさらされます。その上、彼がもし

​Fateatur, quum amet aliam, non est utile hanc illi dari:

認めたとしても、別の女を愛している以上、娘が彼に与えられることは有益ではありません。

​Quapropter quoquo pacto tacito est opus.

それゆえ、何としても黙っている必要があります。

​Ah, minime gentium:

ああ、とんでもない!

​Non faciam.

私はそんなことはしないわ。

​Quid ages?

どうなさるおつもりですか?

​Proferam.

公にするわ。

​Hem, mea Sostrata, vide quam rem agas.

おや、私のソストラタ様、ご自身が何をなさるかよくお考えください。

​Peiore res loco non potest esse quam in quo nunc sita est.

事態は、今置かれている状況よりも悪くなりようがないわ。

345

​Primum indotata est: tum praeterea quae secunda ei dos erat

まず、娘には持参金がない。その上、第二の持参金であったもの(貞操)は

​Periit: pro virgine dari nuptum non potest. Hoc reliquum est:

失われた。処女として嫁がせることはできない。残された道はこれだけよ。

​Si infitias ibit, testis mecum est annulus quem amiserat.

もし彼が否定するなら、彼が紛失したあの指輪が私の手元に証拠としてあるわ。

​Postremo, quando ego conscia mihi sum a me culpam esse hanc procul,

最後に、私自身、この過ちから自分が遠く離れている(何の非もない)ことを自覚しているし、

​Neque pretium neque rem ullam intercessisse illa aut me indignam, Geta,

彼女にとっても私にとっても、不名誉なお金や何事も介在しなかったのだから、ゲタ、

350

​Experiar.

私は法廷に訴えるつもりよ。

​Quid ista? accedo, ut melius dicas.

何とおっしゃる。同意します、それが最善の策だと言わざるを得ません。

​Tu, quantum potes,

あなたは、できるだけ早く、

​Abi, atque Hegioni cognato huius rem omnem narrato ordine;

行って、彼女の親族であるヘギオに、事の一部始終を順序よく話しなさい。

​Nam is nostro Simulo fuit summus, et nos coluit maxime.

彼は私たちの亡きシムルスと大の親友で、私たちのことをとても気にかけてくれていたのだから。

​Nam hercle alius nemo respicit nos.

ヘラクレスにかけて、他に誰も私たちを顧みてはくれないのだ。

​Propera tu, mea Canthara,

あなたは急いで、私のカンタラ、

​Curre: obstetricem arcesse, ut cum opus sit ne in mora nobis siet.

走って。産婆を呼んでおいで。必要な時に遅れないようにね。

355

​Disperii! Ctesiphonem audivi filium

何ということだ!息子のクテシポンが、

​Una affuisse in raptione cum Aeschino.

エスキヌスと一緒に、あの連れ去りに居合わせたと聞いたぞ。

​Id misero restat mihi mali, si illum potest

哀れな私に、まだそんな災難が残されていたとは。もしあの男が、

​Qui alicui rei est etiam eum ad nequitiam abducere.

何かの役に立つはずのもう一人の息子までも、悪徳へと引きずり込むことができるなら。

​Ubi ego illum quaeram? credo abductum in ganeum

私は彼をどこで探せばいいのだ?どこかの安居酒屋にでも連れ込まれたに違いない。

360

​Aliquo: persuasit ille impurus, sat scio.

あの不潔な奴が彼をそそのかしたのだ、私にはよく分かっている。

​Sed eccum Syrum ire video: hinc scibo iam ubi siet;

だが、あそこにシュルスが歩いて行くのが見えるぞ。あいつから、彼がどこにいるか今すぐ聞き出してやろう。

​Atque hercle hic de grege illo est: si me senserit

ヘラクレスにかけて、あいつもあの連中の一味だ。もし私が

​Eum quaeritare, nunquam dicet carnifex.

クテシポンを探し回っていると気づけば、あの首吊り役人め、決して話さないだろう。

​Non ostendam me id velle.

私がそれを望んでいることは見せないようにしよう。

​Omnem rem modo seni

たった今、あの老人に事のすべてを、

365

​Quo pacto se haberet enarramus ordine:

どのような状況になっているか、順を追って詳しく話してやりました。

​Nihil vidi quicquam laetius.

これほど嬉しそうな様子は一度も見たことがありません。

​Pro Iupiter,

おお、ユーピテルよ、

構文注4 件
  1. 312Ut ego iram hanc in eos evomam omnem

    独立節における ut +接続法(evomam)は、強い不満を伴う願望や反事実的な感情の吐露、あるいは感嘆を表す。ここでは主節が省略された形として解釈され、「吐き出してやりたいものだ」という強い希求・願望の意味になる。

  2. 313Satis mihi id habeam supplici

    supplici は中性名詞 supplicium(刑罰、罰)の単数属格(古風な -i 語尾)。satis という名詞的副詞に伴う部分属格(「十分な罰」)として機能している。habeam は願望または譲歩を表す接続法現在。

  3. 314extinguerem

    接続法未完了過去(extinguerem, lacerarem, arriperem など)は、過去の時点における実現し得なかった行為、あるいは現在の事実に反する仮定の帰結として、「〜してやっただろうに」「〜してやりたいものだ」という非現実の意図・願望を表す。

  4. 320Sed cesso heram hoc malo impertiri propere?

    impertiri は impertio(分け与える、知らせる)の受動態不定詞であるが、デポーネント(異法化)的に用いられて能動の意味を表す。対格 heram を直接目的語、奪格 hoc malo を手段・内容の奪格(「この災難を女主人に分かち合う=知らせる」)とする構文。cesso +不定詞で「〜するのをためらう」の意。

翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)・修正履歴(2 件・最終 2026-09-21)
  • 2026-09-21 AI校閲 — 訳文 2 件
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