- 底本
- Terence. Publii Terentii Comoediae Sex. Parry, Edward St. John, editor. London: Whittaker and Co.; George Bell, 1857.
- 翻訳
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- 言語
- 日本語 · English · 简体中文 · 한국어
- CTS URN
- urn:cts:latinLit:phi0134.phi006.humanitext-lat2:142-198
- 出力
- Humanitext Reader · reader.humanitext.ai · 2026-10-27
ミキオはデメアとの対話の後、エスキヌスの放蕩について独白し、広場へと向かう。一方、エスキヌスはパルメノを引き連れ、ポン引きのサニオから連れ去った女の自由を強硬に主張し、サニオを威圧する。
Nonnihil molesta sunt haec mihi: sed ostendere
これらのことは私にとってもいくらか苦痛である。しかし彼に、
Me aegre pati illi nolui: nam ita est homo;
私が腹を立てていることを見せたくはなかった。あのような人間だからだ。
Quum placo adversor sedulo et deterreo.1
私が彼をなだめようとするときにも、私は努めて反対し、思いとどまらせようとするのだ。
Tamen vix humane patitur: verum si augeam,
それでも彼は人間らしく耐えることすらほとんどしない。だが、もし私が彼の怒りを増幅させたり、
Aut etiam adiutor sim eius iracundiae,
あるいは彼の怒りに加担したりすれば、
Insaniam profecto cum illo; etsi Aeschinus
私は確かに彼と一緒に狂ってしまうだろう。もっとも、エスキヌスも
Nonnullam in hac re nobis facit iniuriam.
今回の件で、我々にいくらかの不義理を働いてはいるのだが。
Quam hic non amavit meretricem? aut cui non dedit
あいつが愛さなかった遊女がいただろうか?あるいは、誰に
Aliquid? postremo, nuper (credo iam omnium
何かを与えなかっただろうか?結局のところ、最近になって(思うに、もうすべてに
Taedebat) dixit velle uxorem ducere.
飽き飽きしていたのだろう)、妻を迎えたいと言ったのだ。
Sperabam iam defervisse adolescentiam:
私は、ようやく若気の至りも冷めたのだろうと期待していた。
Gaudebam. Ecce autem de integro. Nisi quicquid est
喜んでいたのだ。ところが、なんとまた一からやり直しだ。ともかく何事なのか、
Volo scire, atque hominem convenire si apud forum est.
私は知りたいし、もし彼が広場にいるなら会いたいものだ。
Obsecro, populares, ferte misero atque innocenti auxilium:
お願いだ、市民諸君、哀れで罪なき私に援助を与えてくれ。
Subvenite inopi.
困窮する者を助けてくれ。
Otiose nunc iam ilico hic consiste.
さあ、落ち着いて、今すぐそこに立ち止まるのだ。
Quid respectas? nihil pericli est: nunquam dum ego adero hic te tanget.
なぜ後ろを気にする?危険は全くない。私がここにいる限り、あいつが君に触れることは決してない。
Ego istam invitis omnibus—
私はこの女を、皆が反対しようとも――
Quamquam est scelestus non committet hodie unquam iterum ut vapulet.
あいつは極悪人だが、今日、再び殴られるような真似は決してしないだろう。
Aeschine audi: ne te ignarum fuisse dicas meorum morum;
聞け、エスキヌス。私の人柄を知らなかったなどと言い訳するな。
Leno ego sum.
私はポン引きだ。
Scio.
知っている。
At ita ut usquam fuit fide quisquam optima.
だが、世に稀なほど極めて誠実なポン引きなのだ。
Tu quod te posterius purges hanc iniuriam mihi nolle
お前が後になって、この不義理は私に対して望んでなされた
Factam esse huius non faciam:2 crede hoc; ego meum ius persequar;
ものではないと言い訳しようとも、私はそれをこれっぽっちも気にかけない。これを信じるがよい。私は自分の権利を追求する。
Neque tu verbis solves unquam quod mihi re male feceris.
そしてお前が実際に行った悪事を、言葉で償うことなど決してできない。
Novi ego vestra haec:"Nollem factum;" iusiurandum dabitur te esse
私はお前たちの常套句を知っている。「そんなつもりはなかった」と言い、お前が
Indignum iniuria hac; indignis quum egomet sim acceptus modis.
このような侮辱に値しない人間だとされる。私がこれほど不当な扱いを受けているというのに。
Abi prae strenue ac fores aperi.
先に行って、急いで戸を開けろ。
Ceterum hoc nihil facis.
だが、そんなことをしても無駄だぞ。
I intro iam nunc.
今すぐ中に入れ。
At enim non sinam.
だが、決して通させはしないぞ。
Accede illuc Parmeno;
そこへ近づけ、パルメノ。
Nimium istoc abisti: hic propter hunc adsiste. Hem, sic volo.
お前は離れすぎだ。ここ、こいつのそばに立て。よし、そうしたかったのだ。
Cave nunc iam oculos a meis oculis quoquam demoveas tuos:
さあ、お前の目を私の目から少しでもそらすな。
Ne mora sit si innuerim quin pugnus continuo in mala haereat.3
私が合図したら、すぐさま拳があいつの頬に突き刺さるように、遅れるな。
Istuc volo ergo ipsum experiri.
ならば、まさにそれを試してもらおうではないか。
Hem, serva: omitte mulierem.
ほら、気をつけてろ。女を放せ。
O facinus indignum!
おお、何という非道な行いだ!
Geminabit nisi caves.
気をつけないと、もう一発食らうぞ。
Hei misero mihi!
ああ、哀れな私に災いあれ!
Non innueram: verum in istam partem potius peccato4 tamen.
私は合図していなかった。だがまあ、そっちの方向に間違える方がましだがな。
I nunc iam.
さあ、もう行け。
Quid hoc rei est! regnumne Aeschine hic tu possides?
これは何事だ!エスキヌス、お前はここで王にでもなったつもりか?
Si possiderem ornatus esses ex tuis virtutibus.
もし私が王なら、お前の悪徳にふさわしく打ち据えてやったものを。
Quid tibi rei mecum est?
私とお前に何の関わりがあるのだ?
Nihil.
何もない。
Quid? nostin qui sim?
何だと?私が誰だか知っているのか?
Non desidero.
知りたくもない。
Tetigin tui quicquam?
私がお前のものに何か触れたか?
Si attigisses ferres infortunium.
もし触れていたら、痛い目を見ていただろう。
Qui tibi magis licet meam habere pro qua ego argentum dedi?
どうしてお前の方が、私が金を払った私の女を所有してよいことになるのだ?
Responde.
答えろ。
Ante aedes non fecisse erit melius hic convicium;
家の前でこれ以上騒ぎ立てない方が、お前の身のためだぞ。
Nam si molestus pergis esse iam intro abripiere atque ibi
もしお前がしつこく絡み続けるなら、今すぐ中に引きずり込み、そこで
Usque ad necem operiere loris.
死ぬほど革鞭で打ちのめしてやるからな。
Loris liber?
自由人が革鞭でだと?
Sic erit.
そうなるのだ。
O hominem impurum! hicine libertatem aiunt aequam esse omnibus?
おお、汚らわしい男め!ここでは誰もが自由を平等に享受していると人々は言っているのか?
Si satis iam debacchatus es leno audi si vis nunc iam.
ポン引きよ、もう十分に狂い叫んだなら、今度は望むならこちらの話を聞くがいい。
Egon debacchatus sum autem, an tu in me?
私が狂い叫んだというのか、それともお前が私に対してか?
Mitte ista, atque ad rem redi.
そんなことは置いておき、本題に戻れ。
Quam rem? quo redeam?
何の本題だ?どこに戻れというのだ?
Iamne me vis dicere id quod ad te attinet?
お前にかかわる事柄を、もう私に言ってほしいか?
Cupio; aequi modo aliquid.
望むところだ。ただし、少しは公平なことをな。
Vah! leno iniqua me non vult loqui.
ふん!ポン引きの分際で、私に不公平なことを語るなと言うか。
Leno sum, fateor, pernicies communis adolescentium;
私はポン引きだ、認める。若者たちの共通の破滅の種、
Periurus, pestis; tamen tibi a me nulla orta est iniuria.
偽証者、疫病神だ。それでも、お前に対して私から何の不当な扱いもしたことはないぞ。
Nam hercle etiam hoc restat.
ヘラクレスにかけて、本当にその通りだな。
Illuc quaeso redi quo coepisti, Aeschine.
エスキヌス、頼むからお前が始めた話に戻ってくれ。
Minis viginti tu illam emisti; quae res tibi vertat male.
お前はあの女を20ミナで買った。その取引がお前にとって災いとなりますように。
Argenti tantum dabitur.
同額の金が支払われるだろう。
Quid si ego tibi illam nolo vendere,
もし私が、お前にあの女を売りたくないと言ったら?
Coges me?
お前は私に強要するのか?
Minime.
まさか。
Namque id metui.
やはり、それを恐れていたのだ。
Neque vendendam censeo,
それに私は、売るべきだとも思わない。
Quae libera est; nam ego liberali illam assero5 causa manu.
自由の身である者をな。私は自由人認定訴訟をもって、彼女の自由を法的に主張する。
Nunc vide utrum vis; argentum accipere, an causam meditari tuam?
さあ、どちらを望むか選ぶがよい。金を受け取るか、それともお前の側の訴訟の準備をするか?
Delibera hoc dum ego redeo leno.
ポン引きよ、私が戻るまでの間、これを熟考しておけ。
Pro supreme Iupiter!
おお、至高なるジュピターよ!
Minime miror qui insanire occipiunt ex iniuria.
不当な扱いを受けて狂い始める人々がいるのも、全く不思議ではない。
Domo me eripuit; verberavit; me invito abduxit meam:
彼は私を家から引きずり出し、殴りつけ、私の意に反して私の所有物を連れ去ったのだ。
- 144adversor sedulo et deterreo
主動詞 adversor はデポーネント(異態)動詞の1人称単数形であり、続く deterreo も1人称単数形である。接続詞 quum (cum) が placo とともに「私が(彼を)なだめようとするとき」という副詞節を形成する。Micio が Demea をなだめる(placo)にあたって、ただ甘やかすのではなく、あえて「熱心に反対し(adversor)引き留める(deterreo)」という彼の教育的態度を表現している。
- 163huius non faciam
属格 huius は、軽蔑や無価値を表す「価値の属格」であり、身振りを伴う指示代名詞(「これっぽっちの価値も置かない」)として機能している。文全体の構造は、「お前が後で言い訳すること(quod te posterius purges...)」という事実を示す名詞節を先頭に置き、それに対する主節の動詞文 faciam の目的語・評価の対象として係っている。
- 171quin pugnus continuo in mala haereat
接続詞 quin は、二重否定や妨害・遅延を意味する表現(ここでは ne mora sit 「遅れがないように」)の後に続き、接続法(haereat)を伴って「〜すること(が妨げられないように)」という意味の節を導く。また、mala は形容詞 malus の中性複数形ではなく、māla(頬、顎)の単数対格(in+対格で「頬に」)である。
- 174peccato
動詞 pecco(過ちを犯す)の未来命令法(2人称単数形)であり、「(もし間違えるにしても)そちらの方向に間違えるがよい」と、確実な行動を指示・勧告している。
- 194liberali causa manu assero
ローマ法における「自由人認定訴訟(vindicatio in libertatem)」に関連する法的な定型表現。asserere manu は、ある人物の身体をつかんで自らの法的所有権またはその人物の自由を法廷で主張する行為を指す。ここでは liberali causa(自由人の資格に関わる訴訟理由)とともに用いられており、Aeschinus が法的手続きによって女性の自由を保障しようとする意図を語っている。
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)・修正履歴(1 件・最終 2026-09-22)
- 2026-09-22 AI校閲 — 原文 1 件
