- 底本
- Terence. Publii Terentii Comoediae Sex. Parry, Edward St. John, editor. London: Whittaker and Co.; George Bell, 1857.
- 翻訳
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- 言語
- 日本語 · English · 简体中文 · 한국어
- CTS URN
- urn:cts:latinLit:phi0134.phi004.humanitext-lat2:1001b-1055c
- 出力
- Humanitext Reader · reader.humanitext.ai · 2026-10-27
ポルミオがナウシストラタにクレメスの重婚の事実を暴露し、彼女は夫を激しく非難して息子のパイドリアに全権を委ねることを決意し、ポルミオを晩餐に招いて劇が幕を閉じる。
Eho tu, factum est abs te sedulo
ポルミオ:「おいおい、あなたは兄弟のために
Pro fratre.
せっせとよく働いてくれたものだな。」
Mi vir, non mihi narras?
ナウシストラタ:「あなた、私に話してくれないの?」
At—
クレメス:「しかし――」
Quid, "at?"
ナウシストラタ:「何が『しかし』よ?」
Non opus est dicto.
クレメス:「言う必要はないんだ。」
Tibi quidem: at scito huic opus est.
ポルミオ:「あなたにとってはそうでしょう。しかし、この奥方には言う必要がありますよ。」
In Lemno—
「レムノス島で――」
Hem, quid ais?
クレメス:「うっ、何てことを言うんだ?」
Non taces?
デミポ:「黙らないか!」
clam te—
ポルミオ:「あなたに内緒で――」
Hei mihi.
クレメス:「ああ、おしまいだ。」
Uxorem duxit.
ポルミオ:「妻を娶ったのです。」
Mi homo, Di melius duint.
ナウシストラタ:「あなた、神々がそんな不吉なことを遠ざけてくださいますように。」
Sic factum est.
ポルミオ:「実際にそうなったのです。」
Perii misera.
ナウシストラタ:「情けない、私は破滅だわ。」
Et inde filiam
ポルミオ:「そしてそこから、
Suscepit iam unam, dum tu dormis.
あなたが眠っている間に、すでに一人の娘をもうけました。」
Quid agimus?
クレメス:「どうすればいいんだ?」
Pro Di immortales, facinus indignum, et malum.
ナウシストラタ:「不滅の神々よ、なんて破廉恥で、ひどい仕打ちでしょう。」
Hoc actum est.
ポルミオ:「もう終わったこと(手遅れ)ですよ。」
An quicquam hodie est factum indignius?
ナウシストラタ:「今日、これ以上に破廉恥なことが行われたでしょうか?」
Qui mihi ubi ad uxores ventum est tum fiunt senes.
「妻たちのところに来ると、急に老人ぶる男たちが!」
Demipho, te appello; nam me cum hoc ipso distaedet loqui.
「デミポ、あなたに言います。この男と話すのは虫酸が走りますから。」
Haecine erant itiones crebrae, et mansiones diutinae
「これが、レムノス島への度重なる旅と、そこでの長旅の正体だったのね?
Lemni? haecine erat ea quae nostros fructus minuebat vilitas?
これが私たちの収益を減少させていたという、あの物価安の正体だったのね?」
Ego, Nausistrata, esse in hac re culpam meritam non nego;
デミポ:「ナウシストラタ、この件で彼に非があることは否定しない。」
Sed ea quin sit ignoscenda.1
「だが、それが許されるべきでないということはない。」
Verba fiunt mortuo.
ポルミオ:「死人に説法ですね。」
Nam neque negligentia tua, neque odio id fecit tuo.
デミポ:「というのも、彼はあなたを軽視したからでも、あなたを憎んだからでもなく、これを行ったのだから。」
Vinolentus fere abhinc annos quindecim mulierculam
「今から十五年ほど前、酔っ払ってある貧しい女を
Eam compressit, unde haec nata est: neque postilla unquam attigit.
犯してしまい、そこからこの娘が生まれたのだ。その後は一度も彼女に手を出していない。」
Ea mortem obiit, e medio abiit, qui fuit in re hac serupulus.2
「その女は亡くなり、世を去った。この件における懸念はもうなくなったのだ。」
Quamobrem te oro, ut alia facta tua sunt, aequo animo hoc feras.
「それゆえお願いだ、あなたの他のこれまでの行いと同様に、これも穏やかな心で受け入れてくれ。」
Quid ego aequo animo? Cupio misera in hac re iam defungier.
ナウシストラタ:「どうして私が穏やかな心でいられますか?哀れな私は、この件からもう解放されたい。」
Sed quid sperem? aetate porro minus peccaturum putem?
「だが、何を期待すればいいの?年をとれば、これからは過ちが少なくなるとでも思えというの?」
Iam tum erat senex, senectus si verecundos facit.
「もし老いることが人を慎み深くさせるなら、彼はあの時すでに老人だったわ。」
An mea forma atque aetas nunc magis expetenda est, Demipho?
「デミポ、私の容姿や年齢が、今さらより魅力的になったとでも言うの?」
Quid mihi nunc affers quamobrem exspectem aut sperem porro non fore?
「これからはもうそんなことはないと、私が待ち望んだり期待したりできるどんな理由を、今さら私に提示してくれるの?」
Exsequias Chremeti quibus est commodum ire3 hem tempus est.
ポルミオ:「クレメスの葬式に行きたい都合のいい人は、さあ、お時間ですよ。」
Sic dabo: age nunc, age, Phormionem qui volet lacessito.
「思い知らせてやったぞ。さあ、今こそやってみろ、ポルミオに挑みたい奴は誰でも挑むがいい。」
Faxo tali eum mactatum4 atque hic est infortunio.
「こいつが今遭っているのと同じような災難で、そいつを痛めつけてみせるからな。」
Redeat sane in gratiam: iam supplici satis est mihi:
「彼(クレメス)が和解するならするがいい。私には、すでに十分な復讐がなされた。」
Habet haec ei quod dum vivat usque ad aurem ogganniat.
「この奥方には、生きている限り、彼の耳元でずっと小言を言い続けるネタができたのだから。」
At meo merito, credo: quid ego nunc commemorem, Demipho,
ナウシストラタ:「それにしても、私がそんな目に遭う筋合いがあったかしら?デミポ、私がこの人に対して
Singulatim qualis ego in hunc fuerim?
どんな風に尽くしてきたか、今さら一つ一つ並べ立てる必要があるかしら?」
Novi aeque omnia
デミポ:「私もそれらはすべて、あなたと
Tecum.
同じようによく知っている。」
Meritone hoc meo videtur factum?
ナウシストラタ:「これが、私の受けるに値する仕打ちに見えますか?」
Minime gentium;
デミポ:「決してそうではない。」
Verum, quando iam accusando fieri infectum non potest,
「だが、今さら責め立てても、起きてしまったことは取り消せないのだから、
Ignosce: orat; confitetur; purgat: quid vis amplius?
許してやってくれ。彼は懇願し、告白し、言い訳している。これ以上何を望むのだ?」
Enimvero prius quam haec dat veniam, mihi prospiciam et Phaedriae.
ポルミオ:「しかし、この奥方が彼を許す前に、自分とパイドリアの身の振り方を確実にしておかなければな。」
Heus, Nausistrata, prius quam huic respondes temere, audi.
「おい、ナウシストラタ、この男にうかつに返事をする前に、聞いてくれ。」
Quid est?
ナウシストラタ:「何ですか?」
Ego minas triginta per fallaciam ab illo abstuli;
ポルミオ:「私は計略を使って、あの男から三十ミナをだまし取りました。」
Eas dedi tuo gnato; is pro sua amica lenoni dedit.
「それをあなたの息子に渡し、息子は恋人のためにポン引きに支払ったのです。」
Hem, quid ais?
クレメス:「うっ、何てことを言うんだ?」
Adeone hoc indignum tibi videtur, filius
ポルミオ:「お前の若い息子が
Homo adolescens si habet unam amicam, tu uxores duas?
一人の恋人を持っていることが、それほど許しがたいことのように見えるか?お前が二人の妻を持っていたというのに。」
Nihil pudere! Quo ore illum obiurgabis? responde mihi.
「恥を知れ!どの口で息子を叱るつもりだ?答えてみろ。」
Faciet ut voles.
デミポ:「あいつはお前の望む通りにするだろう。」
Immo, ut meam iam scias sententiam,
ナウシストラタ:「いいえ、私の決意を今お伝えしておきますが、
Neque ego ignosco neque promitto quicquam; neque respondeo,
私は許しもしないし、何も約束もしない。返事もしないわ、
Prius quam gnatum video: eius iudicio permitto omnia;
息子に会うまではね。すべては息子の判断に委ねます。」
Quod is iubebit, faciam.
「息子が命じる通りに、私はするつもりです。」
Mulier sapiens es, Nausistrata.
ポルミオ:「賢明なご婦人だ、ナウシストラタ。」
Satin tibi est?
ナウシストラタ:「これで十分かしら?」
Immo vero pulchre discedo et probe,
ポルミオ:「十分どころか、実に美しく、見事に、
Et praeter spem.
期待以上の結果で退場できますよ。」
Tu tuum nomen dic quod est.
ナウシストラタ:「あなたの名前を教えてちょうだい。」
Mihin? Phormio:
ポルミオ:「私ですか?ポルミオです。」
Vestrae familiae hercle amicus, et tuo summus Phaedriae.
「あなたのご家族の、ヘラクレスにかけて友人であり、あなたの息子パイドリアの無二の親友です。」
Phormio, at ego ecastor posthac tibi quod potero et quae voles
ナウシストラタ:「ポルミオ、カストルにかけて、今後はあなたのために、私にできること、あなたの望むことを何でも
Faciamque et dicam.
行い、また言ってあげましょう。」
Benigne dicis.
ポルミオ:「ご親切にありがとうございます。」
Pol meritum est tuum.
ナウシストラタ:「ポルクスにかけて、あなたはそれに値します。」
Vin primum hodie facere quod ego gaudeam, Nausistrata,
ポルミオ:「ナウシストラタ、今日まず、私が喜び、
Et quod tuo viro oculi doleant?
旦那の目が痛むようなことをしてくれませんか?」
Cupio.
ナウシストラタ:「ぜひそうしたいわ。」
Me ad coenam voca.
ポルミオ:「私を晩餐に招待してください。」
Pol vero voco.
ナウシストラタ:「ポルクスにかけて、本当に招待しますわ。」
Eamus intro hinc.
デミポ:「さあ、ここから中に入ろう。」
Fiat: sed ubi est Phaedria,Iudex noster?
ナウシストラタ:「そうしましょう。でも、私たちの裁判官であるパイドリアはどこにいるのかしら?」
Iam hic faxo aderit.5
ポルミオ:「すぐに彼をここに連れてきてみせましょう。」
Vos valete et plaudite.
「皆様、お元気で、そして拍手を!」
- 1015Sed ea quin sit ignoscenda
前の文(非があることを否定しない)を受けて、二重否定に類する「それが許されるべきでないということはない(=許されるべきである)」という意味を表す。接続法現在 sit を伴う quin 節が、実質的に「~でないということはない」という肯定的な含意を導いている。
- 1019qui fuit in re hac serupulus
関係代名詞 qui の先行詞は、前文の「その女が亡くなり、世を去った」という事実全体である。scrupulus(写本では serupulus と綴られる)は「障害」「不安の種」の意味であり、「そのことが(これまでは)この件における懸念の種であったのだが(今は解消した)」という補足的関係節として解釈される。
- 1026Exsequias Chremeti quibus est commodum ire
方向を表す対格 exsequias を伴う ire の構文(exsequias ire で「葬式に行く」)に、与格の Chremeti(「クレメスのために」)が加わっている。ポルミオによる皮肉であり、社会的・家庭的に抹殺されたクレメスをからかう表現である。
- 1028Faxo tali eum mactatum
未来の確実な実行を誓う faxo(faciam の古風な表現、または feceris からの派生)が、対格不定詞構文(ここでは mactatum [esse] または mactatum [iri])を導いている。tali... atque は「〜と同じような」を意味し、atque hic est [infortunio](この男が今陥っているのと同様の不幸)へと繋がる。
- 1055bfaxo aderit
挿入的または主節としての faxo(「私はそうしてみせる」)が、直説法未来の aderit(彼は現れるだろう)を直接従えている構文。古典期初期によく見られる、接続詞なしの近接並置による表現である。
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)・修正履歴(2 件・最終 2026-09-22)
- 2026-09-22 AI校閲 — 原文 1 件
- 2026-09-21 AI校閲 — 訳文 1 件
