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ポルミオ

§568-636b

クレメスの帰国と老人たちを欺くゲタの策動

レムノス島から帰国したクレメスは、妻に知られることを恐れつつ、アテナイに到着したはずの隠し娘の状況を心配する。一方、ゲタはペイドリアのための資金調達のため、ポルミオと共謀してデミポとクレメスから金を騙し取る策略を仕掛け始める。

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568

​Adduxtin tecum filiam?

デミポ:娘を一緒に連れてきたのか?

​Non.

クレメス:いや。

​Quid ita non?

デミポ:どうして連れてこなかったのだ?

​Postquam videt me eius mater esse hic diutius,

クレメス:彼女の母親は、私がここに長く留まっているのを見て、

570

​Simul autem non manebat aetas virginis

また同時に、娘の年齢も(結婚を)待ってはいられなかったので、

​Neam negligentiam, ipsam cum omni familia

私の怠慢を理由に、彼女自身が家族全員を連れて

​Ad me profectam esse aibant.1

私のところへ出発した、と人々が言っていたのだ。

​Quid illic tam diu,

デミポ:それなら、それを聞いてから、

​Quaeso, igitur commorabare, ubi id audiveras?

お尋ねするが、なぜあちらにそれほど長く滞在していたのだ?

​Pol me detinuit morbus.

クレメス:いや、病気のために引き止められていたのだ。

​Unde? aut qui?

デミポ:どこから?あるいは、どんな病気だ?

​Rogas?

クレメス:聞くのか?

575

​Senectus ipsa est morbus; sed venisse eas

老いそのものが病気なのだ。しかし、彼女たちが無事に

​Salvas audivi ex nauta qui illas vexerat.

到着したと、彼女たちを運んだ船乗りから聞いた。

​Quid gnato obtigerit me absente audistin, Chreme?

デミポ:私が不在の間に、息子に何が起こったか聞いたか、クレメス?

​Quod quidem me factum consili incertum2 facit;

クレメス:まさにその出来事が、私をどうすべきか迷わせている。

​Nam hanc conditionem si cui tulero extrario,

というのも、この縁談をもし誰か他人に持ちかけたら、

580

​Quo pacto aut unde mihi sit dicendum ordine est.

どのようにして、あるいはどこから娘が生まれたのかを順序立てて説明しなければならないからだ。

​Te mihi fidelem ess aeque atque egomet sum mihi

お前が私に対して、私自身が私に対するのと同じくらい忠実であることは

​Scibam: ille, si me alienus affinem volet,

知っていた。だが他人は、もし私と親戚になりたいと思っても、

​Tacebit dum intercedet familiaritas;

親しい間柄が続いている間は黙っているだろうが、

​Sin spreverit me, plus quam opus est scito sciet:

もし私を軽蔑するようになったら、知るべき以上のことを知ることになるだろう。

585

​Vereorque ne uxor aliqua hoc resciscat mea;

そして、私の妻が何かこれを聞きつけはしないかと恐れているのだ。

​Quod si fit, ut me excutiam atque egrediar domo

もしそうなれば、私に身を振り払って家を出る以外、

​Id restat; nam ego meorum solus sum meus.3

道は残されていない。なぜなら、私の身内で私自身のものは私一人なのだから。

​Scio ita esse; et istaec mihi res sollicitudini est:

デミポ:そうであることは分かっている。そのことは私にとっても心配の種なのだ。

​Neque defetiscar usque adeo experirier,

そして、私は試みることを決して諦めない、

590

​Donec tibi id quod pollicitus sum effecero.

お前に約束したことを成し遂げるまでは。

​Ego hominem callidiorem vidi neminem

ゲタ:(独白)私はこれほど抜け目のない男を見たことがない、

​Quam Phormionem: venio ad hominem ut dicerem

ポルミオほど。私は彼のところへ行き、金が必要であること、

​Argentum opus esse, et id quo pacto fieret:

そしてそれをどう工面するかを話した。

​Vixdum dimidium dixeram, intellexerat;

私がまだ半分も言い終わらないうちに、彼は理解していた。

595

​Gaudebat; me laudabat; quaerebat senem;

彼は喜び、私を褒め、老人を探し求めていた。

​Dis gratias agebat, tempus sibi dari

神々に感謝していた、自分に機会が実地で与えられたことを、

​Ubi Phaedriae esse ostenderet nihilo minus

パイドリアにとっても、アンティポに対するのと

​Amicum sese quam Antiphoni: hominem ad forum

同様に友であることを示すための。私はあの男に広場で

​Iussi operiri; eo me esse adducturum senem.

待つように命じた。そこへ私が老人を連れていくことになっている。

600

​Sed eccum ipsum: quis est ulterior? atat, Phaedriae

おっと、彼自身がここにいるではないか。もっと向こうにいるのは誰だ?おや、パイドリアの

​Pater venit: sed quid pertimui autem, bellua?

父親が来ている。しかし、私はなぜ怯えたのだ、この愚か者めが?

​An quia quos fallam pro uno duo sunt mihi dati?

騙すべき相手が、一人の代わりに二人生じたからか?

​Commodius esse opinor duplici spe utier.

希望が二重にある方が好都合だと私は思う。

​Petam hinc unde a primo institui: is si dat, sat est:

まず最初に計画していたところから金を求めよう。もし彼がくれれば十分だ。

605

​Si ab eo nihil fiet, tum hunc adoriar hospitem.

もし彼から何も得られなければ、その時はこの新しい客を説得するとしよう。

​Exspecto quam mox recipiat huc sese Geta:

アンティポ:(傍白)ゲタがいつここに帰ってくるか、私は待っているのだ。

​Sed patruum video cum patre adstantem. Hei mihi,

だが、叔父が父と一緒に立っているのが見える。ああ、災いだ、

​Quam timeo adventus huius quo impellat patrem.

この男の到着が、父をどこへ駆り立てるか、何と恐ろしいことか。

​Adibo hosce, O noster Chreme.

ゲタ:彼らに近づこう。おお、我がクレメス様!

​Salve, Geta.

クレメス:おや、ゲタ。

610

​Venire salvum volupe est.

ゲタ:ご無事でお戻りになり、嬉しく思います。

​Credo.

クレメス:そうだろうな。

​Quid agitur?

何をしているのだ?

​Multa advenienti, ut fit, nova hic compluria.

ゲタ:お戻りの方にふさわしく、ここには多くの新しい出来事がたくさんあります。

​Ita: de Antiphone audistin quae facta?

クレメス:そうだ。アンティポに何が起こったか聞いたか?

​Omnia.

ゲタ:すべて聞きました。

​Tun dixeras huic? facinus indignum, Chreme,

(デミポに)あなたがこの方にお話しになったのですか?クレメス様、このように

​Sic circumiri.

騙されるとは、実にひどいことですね。

​Id cum hoc agebam commodum.

クレメス:ちょうどそのことを彼と話し合っていたところだ。

615

​Nam hercle ego quoque id quidem agitans mecum sedulo

ゲタ:本当に、私もそのことを自分の中で熱心に考えていまして、

​Inveni, opinor, remedium huic rei.

この問題の解決策を見つけたと思います。

​Quid, Geta?

デミポ:何だって、ゲタ?

​Quod remedium?

クレメス:どんな解決策だ?

​Ut abii abs te, fit forte obviam

ゲタ:私があなたのもとを去った後、偶然に出くわしたのです、

​Mihi Phormio.

ポルミオに。

​Qui Phormio?

クレメス:ポルミオとは誰だ?

​Is qui istam.

デミポ:あの娘を娶らせた男だ。

​Scio.

クレメス:分かった。

​Visum est mihi ut eius tentarem sententiam.

ゲタ:私は、彼の意向を探ってみるのがよいと考えました。

620

​Prendo hominem solum:"Cur non," inquam, "Phormio,

私はあの男を二人きりのところで捕まえて言いました。「おい、ポルミオ、どうして」

​Vides inter nos sic haec potius cum bona

「私たちの間で、このように、穏便に物事を」

​Ut componantur gratia quam cum mala?

「解決するように取り計らわないのだ、敵意をもってする代わりに?」

​Herus liberalis est, et fugitans litium:

「主人は気前が良く、訴訟を嫌うお方だ。」

​Nam caeteri quidem hercle amici omnes modo

「実際、彼の他の友人たちは皆、ついさっき」

625

​Uno ore auctores fuere ut praecipitem hanc daret."

「異口同音に、彼女を直ちに追い出すよう勧めていたのだ。」

​Quid hic coeptat? aut quo evadet hodie?

アンティポ:(傍白)こいつは何を始めようとしているのだ?今日は一体どこへ行き着くつもりだ?

"An legibus

ゲタ:「『「もし彼が彼女を追い出したら、法律によって罰せられることになるぞ」と言うつもりか?』

​Daturum poenas dices, si illam eiecerit?

『「もし追い出したら、法的な罰を受ける」と言うつもりか?』

​Iam id exploratum est. Heia, sudabis satis,

『それはもう調査済みだ。おいおい、ずいぶん汗をかくことになるぞ、』

​Si cum illo inceptas homine: ea eloquentia est.

『もしあの男を相手に事を始めるなら。彼の弁舌は素晴らしいのだから。』

630

​Verum pone esse victum eum: at tandem tamen

『だが、仮に彼が敗北したとしよう。しかし結局のところ、』

​Non capitis eius res agitur, sed pecuniae."

『彼の命が問題になるのではなく、金の問題にすぎないのだ。』」

​Postquam hominem his verbis sentio mollirier,

あの男がこれらの言葉で和らいでいくのを私が感じた後、

"Soli sumus nunc hic," inquam; "eho dic, quid velis dari

私は言いました。「『今、ここには私たちしかいない。おい、言ってくれ、主人がこの訴訟を辞め、』

​Tibi in manum, ut herus his desistat litibus;

『彼女がここから立ち去り、お前がこれ以上厄介ごとを起こさないために、』

635

​Haec hinc facessat; tu molestus ne sies."

『どれだけの金を手に握らせてほしいのか。』」

​Satin illi Di sunt propitii?4

デミポ:あの男は正気なのか?

"Nam sat scio,

ゲタ:「『というのも、私はよく知っているからだ、』

構文注4 件
  1. 572aibant

    aibant は aiebant(aio「言う」の未完了過去3人称複数形)の短縮形。ここでは「人々が言っていた」という意味で、不特定の伝聞を表している。

  2. 578consili incertum

    consili は関係の属格(genitive of relation)または形容詞 incertum(「不確かな、迷っている」)の支配する属格。「どうすべきか迷っている」という意味になる。

  3. 587meorum solus sum meus

    「私の身内で私自身のものは私一人(私の身一つ)だ」という意味。meorum は部分属格。Chremesの妻が実権を握り財産を支配しているため、彼自身に所有権があるのは自分の肉体だけであることを示すユーモラスな表現。

  4. 636Satin illi Di sunt propitii

    Satin は satisne の短縮形。直訳すると「神々は彼に対して十分に好意的なのか」であるが、これは「彼は正気なのか」を意味するラテン語の慣用的な表現。非常識な要求をするポルミオに対して Demipho が呆れている様子を表す。

翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)・修正履歴(2 件・最終 2026-09-21)
  • 2026-09-21 AI校閲 — 原文 2 件
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