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ポルミオ

§459b-515

アンティポの後悔とドリオに懇願するパイドリア

デミポは法律家たちの意見が割れたためさらに悩み、弟の帰国を待つことにする。一方、アンティポはゲタから状況を聞いて己の臆病さを深く悔やみ、パイドリアは恋人パンピラを売り払おうとする女衒のドリオを引き留めようと必死に懇願する。

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459b

​Negant

彼らは言っている、

460

​Redisse.

戻っていないとのことです。

​Frater est exspectandus mihi:

私は弟を待たねばならん。

​Is quod mihi dederit de hac re consilium id sequar.

この件について彼が私に与えてくれる意見に、私は従うことにしよう。

​Percontatum ibo ad portum, quoad se recipiat.

彼がいつ戻るか、港へ尋ねに行こう。

​At ego Antiphonem quaeram, ut quae acta hic sint sciat.

だが、私はアンティポを探して、ここで起きたことを彼に知らせることにしよう。

​Sed eccum ipsum video in tempore huc se recipere.

おや、あそこに彼自身がちょうど良いタイミングでこちらに戻ってくるのが見える。

465

​Enimvero, Antipho, multimodis1 cum istoc animo es vituperandus.

本当に、アンティポよ、お前はそのような臆病な心のせいで、大いに非難されるべきだ。

​Itane te hinc abisse2 et vitam tuam tutandam aliis dedisse?

ここから逃げ去り、お前の人生を守ることを他人に委ねてしまったというのか?

​Alios tuam rem credidisti magis quam tete animadversuros?

他人がお前自身よりも、お前の問題を気にかけてくれると信じたのか?

​Nam, ut ut erant alia, illi certe quae nunc tibi domi est consuleres,3

他のことはどうであれ、少なくとも現在お前の家にいるあの女性のことは気遣うべきだったのに。

​Ne quid propter tuam fidem decepta pateretur mali,

お前の約束を信じたために、彼女が裏切られて何か不幸な目に遭うことのないように。

470

​Cuius nunc miserae spes opesque sunt in te uno omnes sitae.

今や哀れな彼女の希望も頼みも、すべてお前一人にかかっているというのに。

​Equidem, here, nos iam dudum hic te absentem incusamus qui abieris.

旦那様、実は私たちは、立ち去ってしまったあなたの不在を、ずいぶんと前からここで責めていたのですよ。

​Te ipsum quaerebam.

お前をちょうど探していたのだ。

​Sed ea causa nihilo magis defecimus.

しかし、だからといって、私たちがへこたれていたわけではありません。

​Loquere, obsecro; quonam in loco sunt res et fortunae meae?

頼むから話してくれ。私の事態と運命はどのような状況にあるのだ?

​Numquid patri subolet?

父上に何か感づかれたか?

​Nihil etiam.

まだ何も。

​Et quid spei porro est?

そして、これからの望みは何かあるか?

​Nescio.

分かりません。

​Ah.

ああ。

475

​Nisi Phaedria haud cessavit pro te eniti.

ただ、パイドリア様があなたのために奮闘するのをやめなかったこと以外は。

​Nihil fecit novi.

彼ならいつものことだ。

​Tum Phormio itidem in hac re, ut in aliis, strenuum hominem praebuit.

それからポルミオも、今回の件で他の時と同様に、頼もしい男ぶりを示してくれました。

​Quid is fecit?

あいつは何をしたのだ?

​Confutavit verbis admodum iratum patrem.

ひどく立腹されていた旦那様を、言葉で言いくるめました。

​Eu, Phormio.

よくやった、ポルミオ。

​Ego quod potui porro.

そして私めも、できる限りのことをいたしました。

​Mi Geta, omnes vos amo.

我がゲタよ、私はお前たちみんなを愛しているぞ。

​Sic habent principia sese ut dico: adhuc tranquilla res est;

状況の出だしは、私の言う通りこういうことです。今のところ事態は平穏です。

480

​Mansurusque patruum pater est, dum huc adveniat.

そして父上は、叔父様がこちらへ到着されるまで待つおつもりです。

​Quid eum?

叔父上を待ってどうするのだ?

​Ut aibat,

父上がおっしゃるには、

​De eius consilio sese velle facere, quod ad hanc rem attinet.

この件に関する限り、叔父様の意見に従って行動したいとのことです。

​Quantus metus est mihi venire huc salvum nunc patruum, Geta.

叔父上が今、無事にこちらへ到着することが、ゲタよ、私にはどれほど恐ろしいことか。

​Nam per eius unam, ut audio, aut vivam aut moriar sententiam.

聞くところによれば、ただ叔父上の一言の判決によって、私は生きるか死ぬか決まるのだからな。

​Phaedria tibi adest.

パイドリア様がこちらにいらっしゃいます。

​Ubinam?

どこに?

​Eccum ab sua

あそこに、ご自身の……

485

​Dorio, audi,

ドリオ、聞いてくれ、

​Obsecro.

頼む。

​Non audio.

聞かん。

​Parumper.

少しの間だけでも。

​Quin omitte me.

いいから、私を放してくれ。

​Audi quod dicam.

私の言うことを聞いてくれ。

​At enim taedet iam audire eadem millies.

だが、同じことをもう千回も聞くのはうんざりだ。

​At nunc dicam quod libenter audias.

だが、今度は君が喜んで聞くようなことを言おう。

​Loquere, audio.

話せ、聞いてやろう。

​Nequeo te exorare ut maneas triduum hoc? Quo nunc abis?

この3日間だけ待ってくれと、君を説得することはできないのか?今どこへ行くのだ?

490

​Mirabar si tu mihi quicquam afferres novi.

お前が何か新しい提案でも持ってきたのかと驚いたところだ。

​Hei, metuo lenonem ne quid—suo suat capiti.

ああ、あの女衒が何か——自分の身に悪だくみを巡らせていやしないか心配だ。

​Idem ego metuo.

私も同じことが心配です。

​Non mihi credis?

私を信じないのか?

​Hariolare.

戯言を。

​Sin fidem do.

だが、誓いを立てるなら?

​Fabulae.

おとぎ話だ。

​Foeneratum istuc beneficium tibi pulchre dices.

その親切は、君に利息付きで素晴らしく返ってきたと言うことになるぞ。

​Logi.

戯言だ。

​Crede mihi, gaudebis facto: verum hercle hoc est.

私を信じてくれ、そうして良かったと喜ぶはずだ。誓ってこれは本当だ。

​Somnia.

夢物語だ。

495

​Experire; non est longum.

試してみてくれ。長い時間ではない。

​Cantilenam eandem canis.

お前は同じ歌ばかり歌っているな。

​Tu mihi cognatus, tu parens, tu amicus, tu—

君は私の親戚であり、親であり、友であり、君は——

​Garri modo.

よくしゃべることだ。

​Adeone ingenio esse duro te atque inexorabili

君がそれほど頑固で情け容赦のない性質であり、

​Ut neque misericordia neque precibus molliri queas?

同情によっても嘆願によっても和らげられないとは!

​Adeon te esse incogitantem atque impudentem, Phaedria,

お前がそれほど無分別でずうずうしく、パイドリアよ、

500

​Ut phaleratis dictis ducas me, et meam ductes4 gratiis?

美辞麗句で私をだまし、私の女をただで連れ回そうとするとはな!

​Miseritum est.

同情してしまうな。

​Hei veris vincor.

ああ、正論に言い負かされてしまいました。

​Quam uterque est similis sui.

二人ともなんと自分たちらしいことか。

​Neque, Antipho alia quum occupatus esset sollicitudine,

それに、アンティポが他の心配事で頭がいっぱいの時に、

​Tum hoc esse mihi obiectum malum!

この災いが私に降りかかるとは!

​Ah, quid istuc autem est, Phaedria?

おや、それにしてもそれはどういうことだ、パイドリア?

​O fortunatissime Antipho.

お前は最も幸運な男だよ、アンティポ。

​Egone?

私がか?

​Cui quod amas domi est;

愛する女性が家にいるのだから。救いようのない災いと闘う

505

​Nec cum huiusmodi unquam usus venit ut conflictares malo.

経験など一度もしたことがないのだろう。

​Mihin domi est? immo, id quod aiunt, auribus teneo lupum.5

私に家にいる、だと?いや、ことわざにある通り、私は「狼の耳を掴んでいる」のだ。

​Nam neque quomodo a me amittam invenio; neque uti retineam scio.

というのも、どうやって手放せばいいかも分からず、どうやって引き留めておけばいいかも分からないのだから。

​Ipsum istuc mihi in hoc est.

私とこの男の関係も、まさにそれと同じだ。

​Heia, ne parum leno sies.

おいおい、さすがは女衒だな、負けていないぞ。

​Numquid hic confecit?

あいつは何かをやり遂げたのか?

​Hicine? quod homo inhumanissimus:

この男ですか?最高に不道徳な人間としてなしたことです、

510

​Pamphilam meam vendidit.

私のパンピラを売ってしまったのです。

​Quid? vendidit?

何だと?売った?

​Aine "vendidit?"

「売った」と言ったのか?

​Vendidit.

売ったとも。

​Quam indignum facinus, ancillam aere emtam suo!

なんて酷い悪行だ、自分のお金で買った奴隷の娘なのに!

​Nequeo exorare ut me maneat, et cum illo ut mutet fidem,

あの男と交わした約束を破って、この私を待ってくれるよう、どうしても彼を説得できないのだ。

​Triduum hoc, dum id quod est promissum ab amicis argentum aufero.

この3日間だけ、友人が約束してくれたお金を受け取るまでの間をな。

​Si tum non dedero, unam praeterea horam ne oppertus sies.

もしその時にお金を払わなかったら、それ以上1時間たりとも待たなくていい。

515

​Obtundis.

うるさい。

構文注5 件
  1. 465multimodis

    副詞的に用いられる古い表現で、 multis modis (多くの方法で、非常に)と同義である。

  2. 466Itane te hinc abisse

    驚きや憤りを表す、対格と不定詞による感嘆構文(accūsātīvus cum īnfīnītīvō exclamationis)。

  3. 468consuleris

    動詞 cōnsulere (〜を気遣う)は、利益を考慮する対象を 与格(ここでは illī )で取る。語形は、過去の行為に対する義務や当然のなすべきことを表す接続法未完了過去(二人称単数への働きかけ)。

  4. 500ducas... ductes

    単なる引っぱる・騙すを意味する dūcere と、女性を連れ回す・連れ込むという意味を帯びた反復動詞 dūctāre との語遊び(paronomasia)になっている。

  5. 506auribus teneo lupum

    ギリシアの諺に由来する表現で、手を放せば襲われ、掴み続ければ身動きが取れないという、ジレンマや進退窮まった状況を表す比喩。

翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)・修正履歴(4 件・最終 2026-09-30)
  • 2026-09-30 表記の統一 — 訳文 2 件
  • 2026-09-21 AI校閲 — 原文 1 件
  • 2026-09-21 AI校閲 — 訳文 1 件
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