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ポルミオ

§392-459

デミポの金銭提示の拒絶と三人の助言者の不一致

ポルミオとデミポは親戚を巡る法的な義務について口論を続け、デミポが妥協案として金を提示するもポルミオは一蹴する。デミポは助言を求めて三人の法律家に相談するが、三者の意見は割れ、デミポはさらに深い混乱に陥る。

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392

​Quisquam istoc nomine.

「そのような名前の者が一人でもいるものか!」

​Itane? non te horum pudet?

「本当か?お前はこれらのことを恥ずかしいとは思わないのか?」

​At si talentum rem reliquisset decem—

「だが、もし彼が10タラントンの遺産を遺していたなら——」

​Di tibi malefaciant.

「神々がお前に災いをもたらしますように!」

​primus esses1 memoriter

「お前は真っ先に、記憶を頼りに、」

395

​Progeniem vestram usque ab avo atque atavo proferens.

「自分たちの家系を祖父や高祖父まで遡って並べ立てたことだろう。」

​Ita ut dicis: ego tum si advenissem, qui mihi

「お前の言う通りだ。その時にもし私がやって来たなら、どうして彼女が私にとって」

​Cognata ea esset dicerem: itidem tu face.

「親戚であるのかを説明しただろう。お前も同様にしてみせろ。」

​Cedo qui est cognata?

「さあ、どうやって親戚なのか言ってみろ。」

​Eu, noster, recte. Heus tu, cave.

「(傍白)よし、我らが旦那、その通り。おいお前、気をつけろよ。」

​Dilucide expedivi quibus me oportuit

「私は、自分が説明すべきであった」

400

​Iudicibus: tum, si id falsum fuerat, filius

「裁判官たちに対して明瞭に説明した。その時、もしそれが嘘であったなら、なぜ息子は」

​Cur non refellit?

「反論しなかったのだ?」

​Filium narras mihi,

「息子のことを私に言うのか、」

​Cuius de stultitia dici ut dignum est non potest?

「その愚かさについては、ふさわしい形で語ることさえできないというのに?」

​At tu qui sapiens es magistratus adi;

「だが、賢者であるお前は、政務官のもとへ行けばよい。」

​Iudicium de eadem causa iterum ut reddant tibi;

「同じ訴訟について、もう一度裁判をやり直させてくれるように。」

405

​Quandoquidem solus regnas, et soli licet

「何しろ、お前だけがこの地を支配しており、お前だけに許されているのだからな、」

​Hic de eadem causa bis iudicium adipiscier.

「ここで同じ訴訟について二度も判決を得ることが。」

​Etsi mihi facta iniuria est, verumtamen

「私に不当な仕打ちがなされたとはいえ、しかしながら、」

​Potius quam lites secter, aut quam te audiam,2

「訴訟を追い求めたり、お前の言うことを聞いたりするよりは、」

​Itidem ut cognata si sit, id quod lex iubet

「あたかも彼女が親戚であるかのように、法律が命じていること、すなわち」

410

​Dotem dare, abduce hanc, minas quinque accipe.

「持参金を与えることにして、彼女を連れて行け。5ミナを受け取るがよい。」

​Ha, ha, he! homo suavis.

「ハハハ!実に虫のいい男だ。」

​Quid est? num iniquum postulo?

「何だと?私が不当なことを要求しているとでも?」

​An ne hoc quidem adipiscar ego, quod ius publicum est?

「それとも、市民の当然の権利であるこれさえも、私は得られないというのか?」

​Itane tandem quæso, item ut meretricem ubi abusus sis,

「おいおい、本当に尋ねるが、まるで娼婦を弄び尽くした後に、」

​Mercedem dare lex iubet ei atque amittere? An,

「法律が彼女に報酬を与えて去らせることを命じているとでも言うのか?それとも、」

415

​Ut ne quid turpe civis in se admitteret

「市民の女性が貧しさのために不名誉なことを我が身に引き受けないように、」

​Propter egestatem, proximo iussa est dari,

「最も近い親族に妻として与えられるよう命じられたのではないか、」

​Ut cum uno aetatem degeret? quod tu vetas.

「一人の男と生涯を共にするように。それを、お前は禁じているのだ。」

​Ita proximo quidem! At nos unde? aut quamobrem—

「そう、最も近い親族に、な!だが、我々がなぜ?何のために——」

​Ohe,

「おいおい、」

​Actum, aiunt, ne agas.3

「決着がついたことは蒸し返すな、と人は言うぞ。」

​Non agam? immo haud desinam,

「蒸し返さないだと?いや、私はやめないぞ、」

420

​Donec perfecero hoc.

「これを成し遂げるまでは。」

​Ineptis.

「馬鹿なことを。」

​Sine modo.

「とにかくやらせろ。」

​Postremo tecum nihil rei nobis, Demipho, est.

「要するに、デミポよ、我々はあなたには用がないのだ。」

​Tuus est damnatus gnatus, non tu; nam tua

「判決を下されたのはあなたの息子であって、あなたではない。あなたの」

​Præterierat iam ad ducendum aetas.

「妻を娶る年齢はすでに過ぎ去っているのだからな。」

​Omnia haec

「私が今言っているこれらすべてのことを、」

​Illum putato quae ego nunc dico dicere;

「あの息子が言っていると思え。」

425

​Aut quidem cum uxore hac ipsum prohibebo domo.

「さおなければ、この妻ともども、息子を家から締め出してやる。」

​Iratus est.

「(傍白)怒っていますね。」

​Tute idem melius feceris.4

「あなた自身がそうしてくれる方がありがたいだろう。」

​Itane es paratus facere me adversum omnia,

「不運な男よ、お前は私に対してあらゆることを行うつもりなのか?」

​Infelix?

「不運な男よ?」

​Metuit hic nos, tametsi sedulo​Dissimulat.

「(傍白)あいつは我々を恐れているのだ、必死になって……」

​Bene habent tibi principia.

「(傍白)出だしは好調ですね。」

​Quin quod est

「いっそのこと、」

430

​Ferendum fers? tuis dignum factis feceris,

「耐えるべきことを耐えたらどうだ?お前の行いにふさわしいことをすれば、」

​Ut amici inter nos simus.

「我々が友達になれるだろうに。」

​Egon tuam expetam

「私が、お前との友情を望むだと?」

​Amicitiam? aut te visum aut auditum velim?

「友情を望むだと?お前に会ったり、お前の声を聞いたりしたいとでも?」

​Si concordabis cum illa, habebis quae tuam

「もしあの娘と仲良くやるなら、あなたには老後を」

​Senectutem oblectet; respice aetatem tuam.

「慰めてくれる相手ができるのだ。自分の年齢を考えなさい。」

435

​Te oblectet; tibi habe.

「お前を慰めればいい。お前が引き取れ。」

​Minue vero iram.

「まあ、怒りを鎮めなさい。」

​Hoc age:

「これを聞け。」

​Satis iam verborum est: nisi tu properas mulierem

「もう言葉は十分だ。もしお前が急いで女を」

​Abducere, ego illam eiiciam. Dixi, Phormio.

「連れ出さないなら、私は彼女を追い出すぞ。言っておくぞ、ポルミオ。」

​Si tu illam attigeris secus quam dignum est liberam,

「もしあなたが、自由市民の女性にふさわしくない方法で彼女に触れたなら、」

​Dicam tibi impingam grandem: dixi, Demipho.

「あなたに対して巨額の損害賠償訴訟を起こしてやります。言っておきますよ、デミポ。」

440

​Si quid opus fuerit, heus, domo me.

「何か用があれば、おい、私の家に呼びに来い。」

​Intelligo.

「分かりました。」

​Quanta me cura et sollicitudine afficit

「息子は私にどれほどの心配と不安をもたらすことか。」

​Gnatus, qui me et se hisce impedivit nuptiis;

「このような結婚で私と自分自身を縛り付けおって。」

​Neque mihi in conspectum prodit, ut saltem sciam

「私の前に姿を現しもしない。せめてこの件について」

​Quid de hac re dicat, quidve sit sententiae.

「彼が何と言うか、どんな考えなのかを知ることさえできないではないか。」

445

​Abi; vise redieritne iam an nondum domum.

「行って、彼がもう家に帰ってきたか、まだなのか見てこい。」

​Eo.

「行きます。」

​Videtis quo in loco res haec siet.

「この件がどういう状況にあるか、お分かりでしょう。」

​Quid ago? dic, Hegio.

「私はどうすべきでしょうか?言ってください、ヘギオ。」

​Ego Cratinum censeo,

「私はクラティヌスの意見を聞くのが良いと思います、」

​Si tibi videtur.

「もしよろしければ。」

​Dic, Cratine.

「言ってくれ、クラティヌス。」

​Mene vis?

「私にですか?」

​Te.

「あなたに。」

​Ego quae in rem tuam sint ea velim facias: mihi

「私は、あなたのためになることをあなたがなさればよいと思います。私には」

450

​Sic hoc videtur. Quod te absente hic filius

「このように思われます。あなたが不在の間にこの息子が」

​Egit restitui in integrum aequum est et bonum,5

「なしたことは、元の状態に戻されるのが正当かつ善いことであり、」

​Et id impetrabis: dixi.

「あなたはそれを勝ち取るでしょう。以上です。」

​Dic nunc, Hegio.

「今度は言ってくれ、ヘギオ。」

​Ego sedulo hunc dixisse credo: verum ita est,

「私は、この者が真剣に語ったと信じています。しかし、事実はこうです。」

​Quot homines, tot sententiae; suus cuique mos.

「人の数だけ意見があり、人それぞれにやり方がある。」

455

​Mihi non videtur quod sit factum legibus

「私には、法律に基づいてなされたことが」

​Rescindi posse; et turpe inceptum est.

「破棄され得るとは思えません。そして、それを破棄しようとする試みは不名誉なことです。」

​Dic, Crito.

「言ってくれ、クリト。」

​Ego amplius deliberandum censeo:

「私は、もっと十分に審議すべきだと思います。」

​Res magna est.

「重大な問題ですから。」

​Numquid nos vis?

「何か我々にご用は?」

​Fecistis probe:

「よくやってくれました。」

​Incertior sum multo quam dudum.

「さっきよりもはるかに迷ってしまった。」

構文注5 件
  1. 393At si talentum rem reliquisset decem... primus esses

    「もし彼が10タラントンの遺産を遺していたなら(条件節:接続法過去完了)……お前は真っ先に(帰結節:接続法未完了)……だったろう」という、過去の事実に反する仮定が現在の事実に反する結果につながる、混合的な反実仮想文。

  2. 408Potius quam lites secter, aut quam te audiam

    比較を表す potius quam に導かれる節の中で、接続法(secter, audiam)が用いられており、回避すべき好ましくない選択肢(「訴訟を追い求めることや、お前の言うことを聞くこと」)を拒絶するニュアンスを表している。

  3. 419Actum, aiunt, ne agas

    「なされたことをなすな(蒸し返すな)」という有名なラテン語の諺。ne agas は二人称単数に対する禁止(接続法現在による命令)で、一般的な忠告を意味する。

  4. 426bTute idem melius feceris

    feceris は完了接続法(独立用法、潜在の接続法)。緩やかな主張や助言を表し、「あなた自身がその同じこと(息子を締め出すこと)をする方がまし(より良い)だろう」という意味になる。

  5. 450Quod te absente hic filius egit restitui in integrum aequum est et bonum

    restitui in integrum はローマ法における「原状回復」を意味する専門表現。restitui は現在受動不定詞で、quod... egit(息子がなしたこと)を意味上の主語とし、非人称表現の aequum est et bonum にかかっている。

翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)・修正履歴(2 件・最終 2026-09-21)
  • 2026-09-21 AI校閲 — 原文 2 件
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