- 底本
- Terence. Publii Terentii Comoediae Sex. Parry, Edward St. John, editor. London: Whittaker and Co.; George Bell, 1857.
- 翻訳
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- 言語
- 日本語 · English · 简体中文 · 한국어
- CTS URN
- urn:cts:latinLit:phi0134.phi004.humanitext-lat2:258-326
- 出力
- Humanitext Reader · reader.humanitext.ai · 2026-10-27
デミポはパイドリアとゲタによる説得を拒み、証人を得るべく家と広場へ向かう。その後、ゲタの呼びかけに応じて食客ポルミオが登場し、デミポの怒りをすべて自分に引き受けてアンティポを救うための策略を練る。
Bonas, me absente, hic confecistis nuptias.
「僕の留守中に、お前たちはここで実に見事な婚礼を執り行ってくれたものだ。」
Eho, an id succenses nunc illi?
「おや、叔父上は今そのことで彼に腹を立てておいでなのですか?」
O. artificem probum.
「(傍白)おお、実に見事な役者ぶりだ。」
Egone illi non succenseam? Ipsum gestio
「僕が彼に腹を立てずにいられるか?彼を僕の
Dari mihi in conspectum,1 nunc sua culpa ut sciat
目の前に連れてこさせたい。今や自分の罪によって
Lenem patrem illum factum me esse acerrimum.
かつてあの温和だった父親が、きわめて厳しい父親に変わってしまったことを彼が思い知るように。」
Atqui nihil fecit, patrue, quod succenseas.
「ですが叔父上、彼が怒られるようなことは何一つしていません。」
Ecce autem similia omnia; omnes congruunt;
「おいおい、どれもこれもそっくりだな。全員が口を揃えている。
Unum cognoris, omnes noris.
一人を知れば、全員を知ったも同然だ。」
Haud ita est.
「そんなことはありません。」
Hic in noxa est: ille ad defendendam causam adest.
「一人が罪を犯せば、もう一人がその弁護に駆けつける。
Quum ille est, praesto hic est: tradunt operas mutuas.
あいつがいれば、こいつがすぐそばにいる。互いに助け合っているのだ。」
Probe horum facta imprudens depinxit senex.
「(傍白)老いぼれめ、知らず知らずのうちに彼らの行動を的確に描写しおった。」
Nam ni haec ita essent, cum illo haud stares, Phaedria.
「もしそうでなければ、パイドリア、お前があいつの側に立つはずがないからな。」
Si est, patrue, culpam ut Antipho in se admiserit,
「叔父上、もしアンティポが自ら罪を犯し、
Ex qua re minus rei foret aut famae temperans;
それによって自分の財産や名声を顧みないようなことになったのであれば、
Non causam dico quin quod meritus sit ferat.2
彼が受けるべき罰を受けることに、私は異議を唱えません。
Sed si quis forte, malitia fretus sua,
しかし、もしも誰かが、己の悪知恵を頼みにして、
Insidias nostrae fecit adolescentiae,
私たちの若さに罠を仕掛け、
Ac vicit; nostrane ea culpa est an iudicum,
そして裁判に勝ったのだとしたら、それは私たちの罪でしょうか、それとも裁判官たちの罪でしょうか?
Qui saepe propter invidiam adimunt diviti,
裁判官たちは、しばしば嫉妬から富める者から奪い、
Aut propter misericordiam addunt pauperi?
あるいは憐れみから貧しい者に与えるのです。」
Ni nossem causam, crederem vera hunc loqui.
「(傍白)もし内情を知らなければ、こいつが本当のことを言っていると信じてしまうところだ。
An quisquam iudex est qui possit noscere
だが、お前自身が一言も申し開きをしないのに、
Tua iusta, ubi tute verbum non respondeas,
お前の正当性を理解できる裁判官などいるものか、
Ita ut ille fecit?
あいつがやったように?」
Functus adolescentuli est
「彼は育ちの良い若者としての
Officium liberalis. Postquam ad iudices
務めを果たしたのです。裁判官たちの前に
Ventura est, non potuit cogitata proloqui:
出ることになったとき、考えていたことを口にすることができませんでした。
Ita eum tum timidum ibi obstupefecit pudor.
そのとき、内気な彼をその場で恥じらいが立ちすくませてしまったのです。」
Laudo hunc; sed cesso adire quamprimum senem?
「(傍白)このお方を褒めて差し上げたい。だが、私は早く老人のところへ行かなくていいのか?
Here, salve: salvum te advenisse gaudeo.
旦那様、こんにちは。ご無事のご帰還、嬉しく存じます。」
Oh,
「おお、
Bone custos, salve, columen vero familiae,
ご立派な後見人殿、こんにちは。まさに我が家の柱石だな、
Cui commendavi filium hinc abiens meum.
旅立つときに僕が息子を託した相手よ。」
Iam dudum te omnes nos accusare audio
「もうずいぶんと前から、旦那様が私たち全員を
Immerito, et me horunc omnium immeritissimo.
不当に非難しておられるのが聞こえております。そして私こそが、この全員の中で最も不当に非難されているのです。
Nam quid me in hac re facere voluisti tibi?
だって、私にこの件でどうしてほしかったというのです?
Servum hominem causam orare leges non sinunt:
法律は奴隷の身分である者が裁判で弁護することを禁じていますし、
Neque testimoni dictio est.
証言をすることも認められていません。」
Mitto omnia.
「すべての言い訳は不問に付そう。
Addo istuc; imprudens timuit adolescens: sino.
これも付け加えよう。世慣れぬ若者が怯えたのだと。それも認めよう。
Tu servus: verum, si cognata est maxime,
お前は奴隷だ。だが、たとえ彼女がもっとも近い親戚であったとしてもだ、
Non fuit necesse habere: sed, id quod lex iubet,
妻として娶る必要はなかった。そうではなく、法律が命じているように、
Dotem daretis; quæreret alium virum.
お前たちが持参金を与え、彼女に別の夫を探させればよかったのだ。
Qua ratione inopem potius ducebat domum?
どういう理屈で、わざわざ貧しい女を家に妻として迎え入れたのだ?」
Non ratio, verum argentum deerat.
「理屈が足りなかったのではなく、お金が足りなかったのです。」
Sumeret
「どこかから
Alicunde.
借りてくればよかったのだ。」
Alicunde? nihil est dictu facilius.
「どこかから?言うのはこれほど簡単なことはありません。」
Postremo, si nullo alio pacto, foenore.
「挙句の果てには、他にどうしようもなければ、利子付きで借りるなりして。」
Hui, dixti pulchre: siquidem quisquam crederet
「おや、ご立派なことをおっしゃる。もし、どなたかが
Te vivo.3
旦那様がご健在のうちに貸してくれればの話ですがね。」
Non, non sic futurum est: non potest.
「いや、そんなことにはさせない。認められるものか。
Egone illam cum illo ut patiar nuptam unum diem?4
僕が彼女とあいつが一夜でも夫婦として暮らすのを許しておけるか?
Nihil suave meritum est. Hominem commonstrarier
何の恩情も受けるに値しない。あの男を僕に
Mihi istum volo, aut ubi habitet demonstrarier.
会わせるか、あるいはどこに住んでいるのか教えてもらいたい。」
Nempe Phormionem?
「言ってみれば、ポルミオのことですね?」
Istum patronum mulieris.
「あの女の庇護者のことだ。」
Iam faxo hic aderit.
「すぐにここに連れてこさせましょう。」
Antipho ubi nunc est?
「アンティポは今どこにいる?」
Foris.
「外出しております。」
Abi, Phaedria: eum require atque adduce huc.
「行ってくれ、パイドリア。あいつを捜して、ここに連れてきてくれ。」
Eo
「行きます、
Recta via equidem illuc.
まっすぐあそこへ。」
Nempe ad Pamphilam.
「(傍白)言ってみれば、パンピラのところへね。」
At ego Deos Penates hinc salutatum domum
「一方、僕はここから、我が家の守護神たちに挨拶をするために家へ
Devertar; inde ibo ad forum, atque aliquot mihi
立ち寄り、それから広場へ行って、僕のために
Amicos advocabo ad hanc rem qui assient,
この件で力添えをしてくれる友人を数人呼び集めておこう。
Ut ne imparatus sim, si adveniat Phormio.
ポルミオがやって来たときに、備えがないということがないように。」
ITANE patris ais conspectum veritum hinc abisse?
「それで、父親の顔を見るのを恐れて彼がここから逃げ去ったと言うのか?」
Admodum.
「その通りです。」
Phanium relictam solam?
「パニウムが一人残されたと?」
Sic.
「ええ。」
Et iratum senem?
「そして老人は激怒していると?」
Oppido.
「すっかり。」
Ad te summa solum, Phormio, rerum redit.
「事のすべての重責が、ポルミオ、お前一人にかかっているのだな。
Tute hoc intristi: tibi omne est exedendum. Accingere.
お前自身がこの揉め事をこね上げたのだ。お前がすべてを平らげねばならぬ。身支度をしろ。」
Obsecro te—
「頼みます、」
Si rogabit?
「もし彼が尋ねたらどうするか?」
In te spes est—
「あなただけが頼みです。」
Eccere.
「ほらな。」
Quid si reddet?
「もし彼が差し戻してきたらどうする?」
Tu impulisti—
「あなたがそそのかしたのです。」
Sic opinor.
「そうだな。」
Subveni.
「助けてください。」
Cedo senem: iam instructa sunt mihi in corde consilia omnia.
「老人を連れてこい。すでに私の心の中では、すべての計略が整っている。」
Quid ages?
「どうするつもりですか?」
Quid vis nisi uti maneat Phanium, atque ex crimine hoc
「パニウムがこのまま留まり、この容疑から
Antiphonem eripiam, atque in me omnem iram derivem senis?
アンティポを救い出し、老人の怒りのすべてを私自身に向けさせること以外に、何を望むというのだ?」
O vir fortis, atque amicus. Verum hoc saepe, Phormio,
「おお、勇敢なお方、そして真の友人よ!だが、ポルミオ、私はしばしばこれが
Vereor, ne istaec fortitudo in nervum erumpat denique.
心配なのです、その勇気があげくの果てには足枷に終わるのではないかと。」
Ah,
「ああ、」
Non ita est: factum est periclum: iam pedum visa est via.
「そんなことはない。すでに試練は乗り越えたのだ。もう足元の道は見えている。」
- 261Dari mihi in conspectum
動詞 gestio(〜を切望する)の補語となる対格不定詞構文、あるいは単一の受動態不定詞。直訳すると「彼自身が私の視界の中に与えられることを私は切望する」となり、他者に息子を目の前に連れてこさせることを望むデミポの強い苛立ちを示している。
- 272Non causam dico quin quod meritus sit ferat
non causam dico quin(〜することに異議はない、〜することを拒まない)に接続法 ferat が続く構文。若者たちが自らの過失を否定せず、正当な罰なら受け入れるという弁護の姿勢を示す。
- 303Te vivo
代名詞と形容詞からなる絶対的奪格(「あなたが生きているうちに」)。接続法過去 crederet とともに反実仮想の条件を表し、「父親が健在である(家長権下にある)若者には、誰も金を貸そうとはしない」というローマの法社会的背景を反映している。
- 304Egone illam cum illo ut patiar nuptam unum diem?
接続法 patiar を導く ut を用いた「憤慨の疑問(repudiating question または indignant subjunctive)」。主節の動詞を伴わず、話し手が相手の行動や提案に対して「どうして許せるだろうか」と激しく拒絶・憤慨する感情を表す。
翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)・修正履歴(2 件・最終 2026-09-21)
- 2026-09-21 AI校閲 — 注 1 件
- 2026-09-21 AI校閲 — 原文 1 件
