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ゴルギアス

§489

多数者の正義とより優れた者の再定義

ソクラテスは多数派の合意が自然の正義とも一致することを示してカリクレスの主張の矛盾を突き、カリクレスは「より優れた者」を肉体的な強さではなく「より賢い者」のことだと再定義して反論する。

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§489

ΣΩ. ἆρʼ οὖν οἱ πολλοὶ νομίζουσιν οὕτως, ὡς ἄρτι αὖ σὺ ἔλεγες, δίκαιον εἶναι τὸ ἴσον ἔχειν καὶ αἴσχιον τὸ ἀδικεῖν τοῦ ἀδικεῖσθαι; ἔστιν ταῦτα ἢ οὔ; καὶ ὅπως μὴ ἁλώσῃ1 ἐνταῦθα σὺ αὖ αἰσχυνόμενος. νομίζουσιν, ἢ οὔ, οἱ πολλοὶ τὸ ἴσον ἔχειν ἀλλʼ οὐ τὸ πλέον δίκαιον εἶναι, καὶ αἴσχιον τὸ ἀδικεῖν τοῦ ἀδικεῖσθαι; μὴ φθόνει μοι ἀποκρίνασθαι τοῦτο, Καλλίκλεις, ἵνʼ, ἐάν μοι ὁμολογήσῃς, βεβαιώσωμαι ἤδη παρὰ σοῦ, ἅτε ἱκανοῦ ἀνδρὸς διαγνῶναι ὡμολογηκότος.2 ΚΑΛ. ἀλλʼ οἵ γε πολλοὶ νομίζουσιν οὕτως. ΣΩ. οὐ νόμῳ ἄρα μόνον ἐστὶν αἴσχιον τὸ ἀδικεῖν τοῦ ἀδικεῖσθαι, οὐδὲ δίκαιον τὸ ἴσον ἔχειν, ἀλλὰ καὶ φύσει· ὥστε κινδυνεύεις οὐκ ἀληθῆ λέγειν ἐν τοῖς πρόσθεν οὐδὲ ὀρθῶς ἐμοῦ κατηγορεῖν λέγων ὅτι ἐναντίον ἐστὶν ὁ νόμος καὶ ἡ φύσις, ἃ δὴ καὶ ἐγὼ γνοὺς κακουργῶ ἐν τοῖς λόγοις, ἐὰν μέν τις κατὰ φύσιν λέγῃ, ἐπὶ τὸν νόμον ἄγων, ἐὰν δέ τις κατὰ νόμον, ἐπὶ τὴν φύσιν. ΚΑΛ. οὑτοσὶ ἀνὴρ οὐ παύσεται φλυαρῶν. εἰπέ μοι, ὦ Σώκρατες, οὐκ αἰσχύνῃ τηλικοῦτος ὢν ὀνόματα θηρεύων, καὶ ἐάν τις ῥήματι ἁμάρτῃ, ἕρμαιον τοῦτο ποιούμενος; ἐμὲ γὰρ οἴει ἄλλο τι λέγειν τὸ κρείττους εἶναι ἢ τὸ βελτίους; οὐ πάλαι σοι λέγω ὅτι ταὐτόν φημι εἶναι τὸ βέλτιον καὶ τὸ κρεῖττον; ἢ οἴει με λέγειν, ἐὰν συρφετὸς συλλεγῇ δούλων καὶ παντοδαπῶν ἀνθρώπων μηδενὸς ἀξίων πλὴν ἴσως τῷ σώματι ἰσχυρίσασθαι, καὶ οὗτοι φῶσιν, αὐτὰ ταῦτα εἶναι νόμιμα; ΣΩ. εἶεν, ὦ σοφώτατε Καλλίκλεις· οὕτω λέγεις; ΚΑΛ. πάνυ μὲν οὖν. ΣΩ. ἀλλʼ ἐγὼ μέν, ὦ δαιμόνιε, καὶ αὐτὸς πάλαι τοπάζω τοιοῦτόν τί σε λέγειν τὸ κρεῖττον, καὶ ἀνερωτῶ γλιχόμενος σαφῶς εἰδέναι ὅτι λέγεις. οὐ γὰρ δήπου σύ γε τοὺς δύο βελτίους ἡγῇ τοῦ ἑνός, οὐδὲ τοὺς σοὺς δούλους βελτίους σοῦ, ὅτι ἰσχυρότεροί εἰσιν ἢ σύ. ἀλλὰ πάλιν ἐξ ἀρχῆς εἰπὲ τί ποτε λέγεις τοὺς βελτίους, ἐπειδὴ οὐ τοὺς ἰσχυροτέρους; καὶ ὦ θαυμάσιε πρᾳότερόν με προδίδασκε, ἵνα μὴ ἀποφοιτήσω παρὰ σοῦ. ΚΑΛ. εἰρωνεύῃ, ὦ Σώκρατες. ΣΩ. μὰ τὸν Ζῆθον,3 ὦ Καλλίκλεις, ᾧ σὺ χρώμενος πολλὰ νυνδὴ εἰρωνεύου πρός με· ἀλλʼ ἴθι εἰπέ, τίνας λέγεις τοὺς βελτίους εἶναι; ΚΑΛ. τοὺς ἀμείνους ἔγωγε. ΣΩ. ὁρᾷς ἄρα ὅτι σὺ αὐτὸς ὀνόματα λέγεις, δηλοῖς δὲ οὐδέν; οὐκ ἐρεῖς, τοὺς βελτίους καὶ κρείττους πότερον τοὺς φρονιμωτέρους λέγεις ἢ ἄλλους τινάς; ΚΑΛ. ἀλλὰ ναὶ μὰ Δία τούτους λέγω, καὶ σφόδρα γε.

ソクラテス:では、多数の者は、まさに君がさっき言っていたように、対等に持つことが正義であり、不正を行うことは不正を被ることよりも醜いと考えているのだろうか。そうなのか、そうではないのか。そして、ここでもまた君が恥ずかしがって、ボロを出さないように気をつけたまえ。多数の者は、多くを持つことではなく、対等に持つことが正義であり、不正を行うことは不正を被ることよりも醜いと考えているのか、いないのか。カリクレスよ、これに答えることを私に惜しまないでくれ。そうすれば、もし君が同意してくれるなら、判断するに足る有能な人が同意してくれたのだからと、私もすでに君から確証を得ることができるのだ。 カリクレス:いや、多数の者は確かにそのように考えている。 ソクラテス:そうすると、不正を行うことが不正を被ることよりも醜いこと、また対等に持つことが正義であることは、ただ法律によってのみではなく、自然によってもそうなのだ。したがって君は、先ほど真実ではないことを言っていたことになり、また法律と自然は対立しており、私はそれを承知の上で議論の中で悪巧みをして、誰かが自然に従って語れば法律に引き込み、誰かが法律に従って語れば自然に引き込んでいる、と言って私を不当に非難していたことになる。 カリクレス:この男は、つまらないおしゃべりをやめようとしないな。教えてくれ、ソクラテスよ、その年になりながら、言葉尻を捕らえ、誰かが言葉で失言すると、それを棚ぼたの幸運とするのを恥ずかしいとは思わないのか。というのも、私が「より優れた者であること」を「より良き者であること」以外の何か別の意味で言っているとでも思っているのか。私はずいぶん前から、より良きこととより優れたことは同じだと言っているではないか。それとも、もし肉体の力だけは強いかもしれないが、他には何の価値もない奴隷やありとあらゆる人間の烏合の衆が集まって何かを言ったとして、まさにそれらのことが法律なのだと、私が言っているとでも思うのか。 ソクラテス:なるほど、最も知恵のあるカリクレスよ、君はそのように言うのだね。 カリクレス:その通りだとも。 ソクラテス:しかし、不思議な人よ、私自身も、君が「優れた者」というのをそのような何かとして言っているのだろうと、ずいぶん前から推測していたのだ。そして、君が何を言っているのか明確に知りたいと熱望して問い直しているのだ。まさか君は、二人の者が一人の者よりも優れているとか、君の奴隷たちが君よりも強いからといって、君よりも優れているなどとは考えていないだろうからね。では、最初からもう一度言ってくれ、より強い者ではないとすれば、君は一体どのような人々を「より良き者」と呼んでいるのか。そして、見事な人よ、私が君のもとから退学してしまわないように、もっと優しく手ほどきしてくれ。 カリクレス:皮肉を言っているな、ソクラテス。 ソクラテス:ゼートスにかけて誓うが、カリクレスよ、君がまさにさっき私に対して散々皮肉を言うために使っていたそのゼートスにかけて誓うが、そんなことはない。さあ言ってくれ、君はどのような人々を「より良き者」だと言っているのか。 カリクレス:私は、より優れた者たちのことだと言っているのだ。 ソクラテス:ほら、君自身がただ言葉を言っているだけで、何も明らかにしていないのがわかるだろう。君は「より良き者」や「より優れた者」として、より賢い者たちのことを言っているのか、それとも他の誰かのことなのか、言ってはくれないか。 カリクレス:いや、ゼウスにかけて、まさにその人たちのことだ、極めて強くそう言っているのだ。

構文注3 件
  1. 489aὅπως μὴ ἁλώσῃ

    ὅπως μή +接続法2人称単数(ἁλώσῃ)の形。これは主節の動詞(ὅρα「見よ、気をつけよ」など)が省略された、警告や命令を表す独立文的用法である。ここでは「ボロを出さないように気をつけよ」という警告・忠告を示す。

  2. 489aἅτε ἱκανοῦ ἀνδρὸς διαγνῶναι ὡμολογηκότος

    接続詞 ἅτε +属格独立分詞構文。完了能動分詞 ὡμολογηκότος の意味上の主語は ἱκανοῦ ἀνδρὸς である。形容詞 ἱκανοῦ には目的・結果を表す不定詞 διαγνῶναι(判断すること)が係り、「判断する能力のある人」を表す。先行する属格の人称代名詞 σοῦ(παρὰ σοῦ)に実質的に同格として係り、「判断能力のある有能なあなた自身が同意したのだから」という客観的理由を表す。

  3. 489eμὰ τὸν Ζῆθον

    誓いの小辞 μὰ +対格(Ζῆθον)。喜劇などでよく見られる誓いの表現。カリクレスが以前の箇所(485e–486c)で、エウリピデスの戯曲を引いてソクラテスを活動的でないアムピーオーン、自らを活動的なゼートスになぞらえて説教したことに対し、ソクラテスが皮肉(反語、アイロニー)を込めてゼートスの名にかけて誓っている。

翻訳:Gemini 3.5 Flash(2026-05-22 公開)・修正履歴(2 件・最終 2026-09-21)
  • 2026-09-21 AI校閲 — 注 1 件
  • 2026-09-21 AI校閲 — 訳文 1 件
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